「コンディショニング」と一致するもの

tanita1.jpg今回ご紹介したいのはこの商品です。TANITAの体組成計 。アスリートなら最低でもこのクラスの体組成計は持っていないといけません。体組成計は高いものは本当に高いのですが、僕が愛用しているこの商品は、Amazonで¥3000くらいで売られている商品です。

アスリートは毎日2回は測定してください。朝起きた時と、練習直後など、必ず決まったタイミングで測定をしていきます。するとコンディショニングを可視化できるようになり、体組成計に乗るだけでその日のコンディションがある程度わかるようになります。

このTANITAの体組成計 で計測ができるのは、体重・体脂肪率・BMI・肥満度・内臓脂肪レベル・筋肉量・基礎代謝量・体内年齢です。そしてこの商品、なぜ僕が強くオススメしたいのかと言いますと、アスリートモードがあるからなんです。アスリートモードにすると、アスリートの体質を考慮した上で測定値を出してくれるので、筋肉の量が一般の方よりも多い人でも、より正確な数値が計測可能になるんです。さらには年齢と身長も設定できますので、自宅でもかなり正確な数値を測定することができます。

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ちなみに2枚目の写真はは僕の体脂肪率です。アスリートモードで7.7%という数値でした。アスリートであればやはり、10%以下の体脂肪率が望ましいところです。ただし、女性アスリートは気をつけてください。こちらの投手育成コラム『野球選手にとって理想的な体脂肪率とは?』で詳しく解説していますが、女性が体脂肪率を落としすぎてしまうと、体調に明らかな変化が生じてしまう場合があります。

男性アスリートであっても体脂肪率が一桁になってくると、免疫が弱まることがあります。つまり風邪をひきやすくなるということです。ですので筋肉量が多く体脂肪率が低い選手は、ビタミンCをしっかりと摂取し、免疫が低下しないようにしていくことも必要となります。

体脂肪というのは筋肉よりも硬く、運動に対しても質量以外ではあまり役には立ちません。アスリートとして敏捷性の高い動きをするためには、やはり体脂肪率は10%以下が望ましいと言えます。ちなみにイチロー選手などは5%程度だと言われています。

なお脂肪というのは体内で10ヵ月程度留まってしまうと、セルライトに変化してしまいます。体脂肪がセルライトに変わってしまうと、落とすのに本当に苦労することになります。ちょっとやそっとの運動だけでは落とすことはできません。ですのでセルライトに変わる前に、体脂肪は燃焼させるように意識してみてください。

もう一度言いますが、アスリートは毎日最低2回は数値を測定するようにしてください。そしてしっかりと記録を残すようにしてください。そうすればコンディションが見えてくるだけではなく、どのようなトレーニングをすると、体内がどのように変化していくのかもわかるようになり、栄養補給に対する意識も強くなっていくはずです。アスリートの体は、口に入れたものによって作られていきます。そこに対する意識を高く保ち続けるためにも、体組成計はアスリートにとっては必須アイテムとなるわけなのです。

2000年代以降、投手が利き腕にメスを入れる機会が非常に増えています。トミー・ジョン手術(フランク・ジョーブ博士考案)というものも、野球ファンにとっては一般的な用語になりつつあります。成功率もトミー・ジョン投手( MLBで288勝231敗)が最初に受けた1974年は1%未満と言われていたのですが、現在では90%を大きく上回る成功率となっており、失敗する(復帰できない)ケースの方が稀になってきました。

アメリカ球界で特に多いトミー・ジョン手術ですが、わたしはアメリカ球界の指導法にひとつの原因があると考えています。メジャーリーグではよほどの成績を残さない限り、選手には常にコーチの指導介入があります。その指導内容なのですが、一部では未だに変化球で打者を打ち取っても褒められないというものが残っています。つまり力のあるストレートで打者を圧倒する抑え方でなければ、アウトを取っても高く評価されないのです。

もちろんすべての現場でそうだということはありません。有能なコーチであれば制球力と緩急が、アウトカウントを増やすためには球速以上に重要であることをよく理解しています。ですがアメリカ球界の古い文化として、まだパワーピッチャーの存在にこだわるコーチも多いのです。日本の少年野球も同じですよね。速いボールを投げられる子は、とりあえず投手として起用されます。

しかし速いボールを褒められるところから始まってしまうと、その選手は「もっと速いボールを投げられるようにならないといけない」と考えてしまうようになるのです。すると本来はすべきではない全力投球を日常的に続けてしまったり、腕力に頼った投げ方をするようになり、肩肘に大きなストレスがかかるようになります。

さて、トミー・ジョン手術を受けた投手の多くが球速がアップしている事実をご存知でしょうか。これも、この情報だけが一人歩きしている感があるのですが、トミー・ジョン手術を受けたから球速がアップしたわけではないのです。手術後、リハビリトレーナーたちが適切な理論と指導により、選手たちにリハビリとコンディショニングを指導していきます。それを1年近く続けることにより、体のコンディショニングが良好になることが動作改善につながり、球速がアップしているのです。

TeamKazオンライン野球塾でももちろん球速アップのコーチングを行なっています。しかし一般的な考え方とは少し違います。例えば80%の力で140kmのボールを投げられる投手の場合、一般的には80%の力で145kmを投げられるようにするのが球速アップ指導だと思います。しかしTeamKazオンライン野球塾はそうではなく、75%の力で140kmを投げられるようにすることを球速アップ指導と考え取り組んでいます。

話が少し脱線してしまいましたが、トミー・ジョン手術を受ける原因になっているのは、やはり全力投球と疲労が残った中での投球だとわたしは考えます。靭帯損傷まで行かなくても、肩痛や肘痛に悩んでいる投手がTeamKazオンライン野球塾で動作改善をすると、痛みが軽減されていくだけではなく、球速もアップする選手が多くいます。投球動作とは、いかに無駄な動作を減らしてエネルギーロスをなくすかということが大切だということです。

体が発する「痛み(や違和感)」というものは、「良くない投げ方をしていますよ」というサインなのです。このサインを無視したり、ごまかしながら投げてしまうと、痛みや疲労の蓄積により肩肘が最悪の状態になってしまうのです。ですので痛みを感じたらすぐに投球を控え、痛みがなくなった時点から動作改善に取り組むようにしてください。そうすれば肩肘が最悪の結果を迎えるリスクを、少しずつでも減らしていけるはずなのです。
ふた昔前まで、運動能力の高い子はみんな野球チームに入っていました。それがひと昔前からはサッカーチームに入ることが多くなり、現在はダンスチームに運動能力の高い子たちが集まっています。しかしこれだけの理由で野球界の底辺アップができないというのは、野球指導者の怠慢ではないでしょうか。運動能力がまだ高くない選手が多いのならば、その子たちの運動能力を向上させてあげればいいのです。

足腰を使わないスポーツはほとんどないに等しいと言えます。ということは運動は、足腰が大きなウェイトを占めているということになります。それをさらに具体的に言うと、腸腰筋と大腿二頭筋(ハムストリングス)のコンビネーションが、運動能力の良し悪しを大きく左右しているのです。

大腿二頭筋はハムストリングスと呼ばれることも多い、太ももの後ろ側の大きな筋肉です。そして腸腰筋というのは、この名前の筋肉があるわけではなく、大腰筋・小腰筋・腸骨筋をひっくるめて腸腰筋ということになります。アフリカ系のスプリンターは、オリンピックでも本当に強いですよね。例えばウサイン・ボルト選手など。アフリカ系の人の腸腰筋は、日本人の2〜3倍あると言われており、この差がスプリント力の差になっているのです。

走る動作はすべての運動の基本動作となります。つまり走りが良い選手は、どのようなスポーツも上手になれる下地があるということになります。そしてこの走るという運動能力を向上させられるのが、腸腰筋と大腿二頭筋のコンビネーションなのです。

まず腸腰筋は、脚を上げるという動作を司っています。歩いたり走ったり、投げたり蹴ったりする際には必ず脚を上げますよね。一方腸腰筋は骨盤と膝を安定させる役割を担っています。股関節を含めた骨盤と膝が安定しなければ、踏ん張ることができなくなります。つまり投げても打っても、動作が不安定になってしまうのです。

もし運動能力がまだ高く選手がチームにいるようでしたら、ぜひ腸腰筋と大腿二頭筋のコンディショニングを8週間程度のスパンで改善していってください。そうすれば運動能力はみるみる向上していくはずです。もちろん子どもだけではなく、筋肉が衰えてきた大人が再調整することでも良い効果を得ることができます。今より一段階も二段階も運動能力を向上させたい時には、ぜひ挑戦してみてください。

ATHLETE RLXで心身ともにリラックス

RLXa.jpgアスリートリラックス(ATHLETE RLX)というこの写真の入浴剤、きっとみなさん初めて目にするのではないでしょうか。わたし自身、一緒に野球のお仕事をする方にいただくまでは、この商品のことをまったく聞いたことがありませんでした。ですがアスリートの中では知る人ぞ知る入浴剤で、ロンドンオリンピックでも多くの選手が愛用していたそうです。

実際にわたしも使ってみました。そしてただ使うだけではなく、一般的な炭酸ガスの入浴剤と入り比べてみました。両方とも39℃で、100リットルの湯量で試しました。

一般的な入浴剤は泡がたくさん出て、香りもすごく良いです。その泡の出具合と香りによって、リラックスできているような気になってきます。一方アスリートリラックスは無色無臭です。きれいな色が付いているわけでもなく、いい匂いがするわけでもありません。しかし同じ39℃のお風呂を上がったあとは、アスリートリラックスで入浴したあとの方が体がより長く温かく保たれている実感がありました。

ではアスリートリラックスと一般的な入浴剤の違いとは?!

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一般的な入浴剤は炭酸ガスを利用するのですが、アスリートリラックスは重炭酸イオンを利用しています(7件の特許を出願中)。炭酸ガスは血管までたどり着くことはないのですが、重炭酸イオンは血管までしっかり入り込み、血流を良くしてくれます。つまり一般的な入浴剤は温かいお湯に浸かることによって体温を上げ、アスリートリラックスは血流を良くすることで根本的なところから体を温めるという効果の違いがあるのです。

入浴剤を何も入れないお風呂と、アスリートリラックスのお風呂とで上がったあとの血流量を測定すると、アスリートリラックスは真水湯の3倍血流が良くなるという、仙台丸山アレルギークリニックの丸山医師による研究データもあります。

わたしは普段シャワーばかりで、バスタブに浸かることはほとんどありません。一般的な入浴剤ではのぼせるような感覚がわずかにあったのですが、アスリートリラックスでの入浴後にはそれはなく、純粋に体がホカホカと温かいという実感がありました。

運動前に行うウォームアップをしたあとのような体の温かさなのですが、ウォームアップ後のように交感神経が活発化されることはありません。自律神経系を整えてくれる効果があるため、体はしっかりと温まるのですが、すごくリラックスした温まり方なのです。そのためか、入浴後には比較的早く睡魔もやってきました。

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30錠入りで2700円なのですが、100リットルで2錠なので、おおよそ15回分ということになります。そう考えると普通に売られているバスソルトとまったく同等の価格です。

アスリートだけではなく、お風呂が好きな女性にも非常にオススメです。専用のシャワーヘッドを使えば髪のコンディショニングもできて、足湯に使えば末端から体をホカホカと温めることができます。もしご興味ある方は、ホームページでチェックしてみてください。

眠る前に心身ともにリラックスされたい方、今日の疲れを明日に残したくない方は、ぜひ一度試してみてください。そしてできれば、一般的な炭酸ガス入浴剤と使い比べてみてください。そうすればわたしのようにその効果をより明確に実感できると思います。


Written by K.Otomo


lavie.jpg今回はLa VIE(ラ・ヴィ)のストレッチングアイテムをご紹介したいと思います。これはわたくしチーフコーチも1年くらい愛用している商品なのですが、肩甲骨周りのストレッチングをするのに最適のアイテムです。

野球選手にとって肩甲骨は非常に重要な部位となります。肩甲骨の可動性が低ければ速いボールを投げることも、バットスウィングの速度をアップさせることもできません。さらに言えば肩や首のコリも起こりやすくなります。

シリコンで作られているのですが、使い方はいたってかんたんです。これを両手で持ち、頭の上から背中側に回してください。あとは肩甲骨が上下左右するように動かすだけです。シリコンの張力が動きをサポートしてくれますので、これだけでも肩甲骨が最大限動いてくれます。トレーニングやデスクワークのあとにやると、かなり気持ちいいですよ!!

こちらのLa VIE販売ページ に使い方の写真がいくつか紹介されていますので、ぜひご覧になってみてください。

ちなみに強度がいくつかあるのですが、わたしのオススメはピンクのソフトです。緑や紫といった別の強度もあるのですが、ハードすぎるため個人的にはあまりオススメはしません。普段トレーニングをしているわたしでもピンクの強度で十分ですので、ほとんどの方はピンクのソフトを選んでいただければ大丈夫かと思います。

定価で購入しても¥1,000くらいの商品ですが、Amazonでは¥640〜という価格で購入できます。スポーツをまったくされなかったとしても、一家に1つあってまったく損はないアイテムです。アスリートが肩甲骨のコンディショニングを行うのにも、肩コリや首のコリを改善させるのにも効果的です。ぜひLa VIEの「ボディストレッチのび〜る」というこのアイテムを一度試してみてください。病みつきになるはずです!

今回のスラッガー養成コラムでは、バットの選び方について少しお話ししていきたいと思います。まず成長期にある小中学生の場合は、多少重く感じるくらいのバットを選んでしまっても大丈夫だと思います。もちろんすごく重く感じるバットではいけませんが、成長期ですぐに体が大きくなることを考えると、高価なバットですので多少先を見据えて購入しても良いと思います。

成長期というものを省いて考えるとすれば、まず自分自身がどのようなバッターになりたいのかを明確にする必要があります。アベレージヒッターなのか、ロングヒッターなのか。それによってカウンターバランス、ミドルバランス、トップバランスが決まってきます。カウンターバランスが最も振り抜け感が良いため、バットコントロールがしやすくなります。一方トップバランスは遠心力を最大限使えるため、長打を打ちやすくなります。そしてその中間がミドルバランスとなります。

それと意外と知られていないのは金属バットのプラグです。プラグとはヘッドにはめ込まれているプラスティック製のキャップのことです。このプラグの形状により振り抜け感がまた変わってきますので、プラグの種類もいくつか試した方が良いと思います。まったく同じ長さ、同じ重さのバットであっても、プラグの形状が変わるだけで振り抜け感も変わってきます。

ちなみに上述したバットのバランスは、それぞれミドルバランスから50g前後体感重量が変わってきます。例えば850gの3種類のバットがあったとすると、トップバランスのバットは900gのミドルバランスのバットを振った時に近い体感重量となります。カウンターバランスの場合は800gのミドルバランスのバットを振った時に近い体感となります。

例えば850gのミドルバランスが少し軽く感じるようでしたら、800g前後のトップバランスのバットを試し振りしてみると良いと思います。そうすると体感重量はともに850g程度になりますので、同じ体感重量によって違う振り抜け感を比較することができます。

バットの重さは数字そのものを気にするよりは、体感重量を気にされた方が良いと思います。そして体感重量はその日のコンディショニングによっても変わってきますので、バットを新調する際はフラットなコンディションの時に選んだ方が、よりしっくり行くバットを見つけやすくなると思います。

最近の大型スポーツ量販店では、素振りや試し打ちをさせてもらえるケージが用意されているところも増えてきました。バットはグラブやスパイクと同じく、感覚を大切にして選ばなければならないアイテムです。ですので形や重さといった数字だけで選ぶのではなく、ぜひ実際に振った感覚、打った感覚で選ぶようにしてみてください。
stretchpole.jpgみなさんアライメントにはしっかり気を配れていますか?アライメントとは勉強し始めると非常に奥が深いわけですが、かんたんに説明をすると骨格バランスの良し悪しのことです。例えば背骨に本来あるS字カーブがなかったり、骨盤の位置が左右で違う状態は、アライメントが悪いということになります。アライメントが悪いとパフォーマンスが低下したり、怪我をしやすくなりますので、アスリートは当然のこと、それほどスポーツをされない方もぜひ注意してもらいたいところです。

アライメント改善でわたしが愛用しているのは、アルインコのエクササイズポールです。もう4年以上使い続けていますが、毎日続けると本当に効果を実感できます。使い方はかんたんで、このポールの上に寝そべるだけです。

でもその前に、まず床に大の字で1〜2分寝そべってください。そしてその時の、背骨と床の接し方をチェックしてください。そうしたら次に、エクササイズポールの上に数分間ただ仰向けに寝てください。その後でもう一度床に大の字で寝そべり、背骨と床の接し方をチェックしてみてください。エクササイズポールを使う前後で、床と背骨の接し方が変わっているはずです。もちろんエクササイズポールに寝た後の方が状態の良いアライメントです。

人体のアライメントは、想像以上にかんたんに歪んでしまいます。ですので毎日こまめに整えていかなければ、年を取ってから腰痛などに苦しむことになってしまいます。

使い方のポイントとしては、毎晩寝る前にエクササイズポールの上に5〜6分ただ横になります。その後でベッドや布団に入るようにして欲しいのですが、そこで西川AiRなどのコンディショニングマットを使っていれば完璧です!ベッドに入る前にアライメントを整えて、その良い状態を眠っている間にコンディショニングマットに保ってもらうのです。そうすれば寝起きの体の軽さが見違えるように変わります!

コンディショニングマットはトゥルースリーパープレミアムのような一般の方向けのシングルサイズでも2万円くらいしますが、アルインコのエクササイズポールは3000円ちょっとで購入することができます。ですのでまずは、エクササイズポールだけから始めてみるのもいいと思います。

エクササイズポールは、その上にただ寝ているだけでも効果がありますが、その他にも色々な形で使うことができます。腰、脇腹など普段伸ばしにくい部位のストレッチングや、もちろん腕や脚のストレッチングにも使えます。ストレッチングポールを背骨と十字になるよう横向きにおいてコロコロと動かすだけでも、背中や腰がすごく気持ちいいですよ!個人的には股関節のストレッチングが気に入っていますが、アルインコのエクササイズポールにはいろんな部位の伸ばし方の説明書も入っていますので、初心者の方にもオススメですよ。

エクササイズポールはアルインコだけではなく、色々なメーカーが出していますので、サイズやカラーなど好みのものを見つけて使ってみてください。

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画像はアルインコの紹介ページより引用


野球をされている方の中には、整骨院や整体などにお世話になっている方も多いと思います。今回はそんな整骨院や整体の正しい選び方をご紹介したいと思います。整骨院で施術をしてもらうと、ポキポキッと音を鳴らしながら調整をしてくれる先生も多いですよね。あれって、とても気持ちいいものです。自分自身でやっても、指をポキポキ鳴らしたり、首をポキポキ鳴らすと気持ちいいものですよね。しかしこのポキポキ音は、実は鳴らすべき音ではないのです!

関節がポキポキ鳴るのをクラッキングと呼びますが、これは元を辿るとキャビテーション破壊というものなのです。キャビテーション破壊とは、関節のクッション材として存在している水泡が壊れている音なのです。普段の生活では主に首、指、腰、膝などで鳴ることがあると思います。しゃがみこんだ時に膝がポキッとなるのもクラッキング(キャビテーション破壊)です。

もちろん普段の生活でポキポキ鳴る分にはほとんど問題はありません。しかし整骨院や整体の場合、頚椎(首)や腰椎を捻ってポキポキと鳴らすことがあります。これは要注意です。頚椎や腰椎を含めた脊柱(背骨)には神経が通っています。つまり捻り方を少しでも間違えばその神経を傷つけてしまう可能性があり、最悪の場合痛みが増すだけではなく、部分麻痺を引き起こしてしまうケースもあります。もちろんそこまで酷くなくても、過剰に捻れば常に神経が引っ張られたり、圧迫される状態となり、とてもじゃありませんがコンディションの改善に繋がることはありません。

本当に質の高い施術をしてくれる整骨院や整体の先生は、決してポキポキと音を鳴らすことはありません。もちろん体質によっては少し動かしただけでも鳴ってしまうことはあるわけですが、しかし少なくともグッと押し捻り、あえてポキポキ鳴らすようなことは絶対にしません。

さらに信頼できる先生の場合、初診時には必ず30分前後かけてじっくりとコンディションチェックをしてくれます。例えば脚に尖ったものを軽く当てて、左右の脚で反応に差がないかなど(骨盤の歪みチェック)、細かいチェックをすごく丁寧に行ってくれます。しかし平気でポキポキ鳴らす先生の場合、コンディションチェックもそこそこにすぐに施術に入ります。

冒頭でも書いたように、ポキポキとなると気持ちいいものです。しかしこの気持ち良さは一瞬のものです。根本的なコンディショニングの改善にはまったく影響しません。それでも気持ち良さが感じられる分、施術を受ける側からすると「上手い先生」だと勘違いしてしまうのです。繰り返しますがしかしこの気持ち良さは一瞬のものであり、根本的な改善には繋がりません。そのため毎週通う羽目になってしまうのです。

ということで安心できる整骨院や整体の先生を探す場合、無闇にキャビテーション破壊を起こさないということと、初診時にコンディションチェックを時間をかけて行ってくれる、という二点に注意をして探してみてください。ちなみに本当に質の高い施術をしてくれる先生の場合、2〜3回通っただけで体はしっかりと改善へと向かっていきます。よほど酷くない限り、2〜3ヵ月通うようなことはまずありません。毎週必ず整骨院や整体に通っているという方がもしいれば、ドクターショッピングをしてみる良い機会かもしれませんね。
投手としての運動技能が低い選手ほど、関節に脆さを持っています。TeamKazオンライン野球塾ではこれまで数え切れないほどの選手たちをコーチングしてきましたが、その中で特に多かったのが、股関節が弱い選手です。股関節は上半身と下半身のつなぎ目となる、非常に重要な関節です。ここをないがしろにしてしまうと、野球動作に限らず、どんなスポーツでも最高のパフォーマンスを得ることはできません。

さて、ここで関節について少し学んでおきましょう。筋肉や骨は血管とつながっているため、栄養は血管から得ています。しかし関節に関しては血管とつながっていないため、血管(血液)から栄養を得ることができません。関節とはつまり軟骨や半月板などのクッションのことです。これらは血管からではなく、関節胞内の関節液から栄養を補給しています。

そのため関節を普段からしっかりと動かし、活性化させられていないと、関節液から吸収できる栄養がどんどん減っていってしまいます。すると関節は弱くなり、硬くなり、怪我をするリスクが非常に高くなってしまいます。冒頭で股関節が弱い選手が多いと書きましたが、それに次いで多いのは足首が弱い選手ではないでしょうか。これは日本人特有の正座をする機会がなくなったことが影響しているのかもしれません。

股関節にしても足首にしても、活性化させられていなければ、頭で「こう動け!」と指令を出しても、なかなかその通りに関節を動かすことができなくなります。投手であれば肩、肘、手首、膝などは一生懸命トレーニングしている選手も多いのですが、反面股関節や足首に関しては特化したトレーニングを経験したことのある選手はほとんどいないようです。

股関節が弱くなれば下半身と上半身が連動しなくなり、さらには頭で出した指令が脚まで届きにくくなります。そして足首が弱くなればプロネートするようになり、投球時に下半身を使って上半身をしっかりと支えることができなくなってしまいます。

そうならないためにも、股関節や足首のトレーニングも適切に行い、関節を活性化させ、関節にしっかりと栄養が行き渡るようにコンディショニングしていくようにしましょう。

棘上筋をコンディショニングするためのインナリング方法を解説しています。

棘上筋は4つのローテーターカフの中でも最も痛めやすいインナーマッスルです。肩痛を起こさないためにも、肩痛を改善させるためにも、ぜひインナリングの正しい方法をマスターしてください。

映像内に登場するピンク色のゴムバンドは、リージェントファーイーストの商品です。