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2016年04月03日

痛くなってからでは遅い野球少年たちの痛みなき野球肘


肘を痛めている野球少年の多さには驚かされますが、それ以上に驚いてしまうのは、痛みを訴えているのに投げさせる指導者の存在です。これはまったくあってはならないことです。全日本野球協会と日本整形外科学会の調査によれば、痛みを感じて病院で受診する選手は全体の1割程度なのだそうです。つまり痛みを感じている選手の10人中9人は、その痛みを放置しているということになります。

さらに筑波大学のリサーチによれば、痛みを感じていない選手であっても、その4割程度は肘に腫れや緩みが見られるのだそうです。実際当野球塾に個人指導を受けに来てくれる野球少年たちの中でも、過去に肩肘にまったく痛みを感じたことがないという選手は全体の2割にも満たない状況です。

野球肘になる原因はいくつか考えられ、主だったところでは全力投球過多と投球動作の悪癖によるものです。投手は本来、全力投球はすべきではないのです。もちろん試合を決める1球という場面では力を入れていいとは思いますが、しかし日常的に全力投球をしてはいけません。簡単に肩肘を痛めてしまいます。

そして肩関節の内旋・外旋の順番が間違っている悪癖がある場合も、肘を痛めやすくなります。特に内側側副靱帯へのストレスが大きく、上述した筑波大学のリサーチ結果でも、靭帯に見られる腫れが顕著だったそうです。つまり、今は痛くないから大丈夫、という考え方は通用しないということであり、筑波大学の岡本先生も仰っていますが、痛くなってからでは遅いのです。

今は痛くなかったとしても、全力投球や悪癖による投球を続けてしまっては、必ず痛みが出てきてしまいます。やはり体がまだできていない小学生のうちに適切な投球動作を身につけておくことが肝要なのです。当野球塾は昨年までは中学生の受講が一番多かったのですが、この冬からは小学生の受講が一気に増えてきました。小学生の時期に適切な動作を覚えさせたいという親御さんのご判断は、子どもたちの将来にとって必ず大きなプラスになるはずです。

野球肘は基本的には防ぐことができます。そのためにも全力投球過多はもちろん、投球過多もケアし、投げるならば適切な投球動作・送球動作で投げるということが大切なのです。ボランティアであるお父さんコーチでは専門的な知識は持っていないことがほとんどです。専門的な知識とはもちろん経験則ではなく、野球動作を専門的に学ぶことによって身につけられる知識と指導力のことです。

当野球塾Littlerockheartのようなプロコーチに教わるのもいいですし、プロコーチじゃなくてもちゃんと勉強をされている指導者に教わるということが大切です。少なくともミスをした選手をかんたんに怒鳴りつけるような指導者は、適切な知識など持ってはいません。それだけはハッキリ言うことができます。

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コラムカテゴリー:野球肘
コラム著:Coach Kaz
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