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怒鳴ることしかできない、指導スキルのない大人たち

野球道具メーカーのミズノが、小学生1500チームを対象とした「絶対に怒ってはいけない野球大会」を開催するそうです。スポーツに怒声や罵声は必要ないという趣旨には僕は大いに賛成です。しかしここまでしなければならないというのは、野球人としては同時に恥ずかしくも思います。

僕のレッスンを受けてくれている生徒さんの親御さんたちからも、お子さんがチームの監督・コーチに怒鳴られて、野球に対する意欲を失いかけている、といったご相談を受けることが多々あります。そしてそのような経験をしたことで、僕のメンタル強化レッスンの受講を考えてくださる親御さんも増えています。

僕自身がグラウンドに出ている時も、小中学生の子たちに怒声・罵声を浴びせる大人が多いことに本当にウンザリしてしまいます。もちろん紳士的に適切な指導をされている方も多いわけですが、しかし現実問題としては、怒鳴っている大人ばかりが目立ってしまいます。

桑田真澄コーチも仰っていますが、指導者に適切な指導スキルがあれば、怒声・罵声など一切浴びせなくても選手はどんどん成長していくんです。逆に指導スキルがないと、怒鳴ることによって支配的に子どもたちに従わせることしかできないわけです。

まともな技術指導せずに、子どもたちがミスをしたら怒鳴る。そして怒鳴るだけで、ミスをなくすための技術指導はできない。延々とこれが続いていくわけです。もともと運動能力のある子は勝手にどんどん上手くなっていったとしても、そうではなくてこれから運動能力が発達していく子は、怒鳴られるだけでどんどん置き去りにされてしまい、最悪の場合野球チームを辞めてしまうことだってあります。

僕自身は2010年1月からプロコーチとして仕事をしていますが、これまで一度も選手を怒鳴ったことはありません。しかし子どもたちはどんどん上手くなっていきますし、甲子園や神宮デビューを果たした生徒さんたちもたくさんいます。もちろんプロ野球選手のクライアントも多数抱えています。

絶対に怒ってはいけない野球大会の約束事

ミズノが開催する上述の大会には、下記のような5つの約束事があるそうです。

  1. 元気いっぱいプレーしよう!
  2. 気軽に参加しよう!体操服・運動靴でもOK
  3. みんなが主役!1人でも多くの選手が試合に出よう
  4. みんなでこの大会を盛り上げよう
  5. 失敗した時こそ、励ましあおう

(予選は5月〜8月、全国大会は9〜12月を予定)

良いじゃないですか!内容的には初心者にも野球を楽しんで欲しい、という意図が強いと思うのですが、この大会によって初心者の子が野球をどんどん好きになり、中級者、上級者へと上達していってくれれば、それこそ野球界の底辺拡大につながると思います。

本来であればこのような大会をあえて作らなくても、普通のこととして怒声・罵声がまったく聞こえないようにしていくべきだと思います。しかし日本のスポーツ界のシステムは未だ旧態依然。パワハラともなりうる怒声・罵声が響き渡っているのは何も野球界だけではありません。

日本のスポーツ界を野球が牽引していくためにも、このような趣旨を持つ大会が成功を収め、他の野球大会でも子どもたちへの怒声・罵声が禁止になっていけば、それが理想だと思います。そして本当にそうなって欲しいと、プロコーチとしては願うばかりです。

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上達感を得られれば子どもはどんどん野球を好きになる!

少年野球を指導するにあたり、まず子どもたちに体験させてあげたいのは「上達感」です。これは子どもも大人も同じだと言えるのですが、子どもの場合は特にこの上達感が重要になってきます。

自分が「上達している」と感じられるほど、野球が楽しくなっていきます。逆に上達していると感じられないと野球があまり楽しくないスポーツになってしまい、チームを去ってしまうケースも多くなります。

そのため少年野球チームの指導者がまず考えなければならないのは、子どもたちそれぞれに、どのようにして上達感を与えてあげるか、ということです。

子どもたちに上達感を与えられるコーチがいるチームの子、もしくは野球塾などでそれを得られている子たちは、どんどん野球を好きになっていきます。そして野球が大好きになっていくほど、辛い練習にもそれほどの辛さを感じることなく耐えられるようになります。

子どもたちが戸惑う大人の非論理的指導とは?

少年野球チームの練習風景などを見にいくと、この上達感をまったく与えられていないチームが非常に多いように見受けられます。エラーやミスショット、悪送球をするたびに監督・コーチに怒鳴られて、具体的な指導さえされていません。

「しっかり投げろ!」と言われてしっかり投げられるようになれば、少年野球チームに大人のコーチなんて必要ありません。子どもたちからすればこんな非論理的な言葉だけでは「しっかり投げてるけど悪送球になっちゃう!」と戸惑うばかりです。これでは野球が楽しくなるはずはありません。

かといって厳しさがまったくない状況では上達することはできませんので、ただ「笑顔重視」なだけでもいけないわけです。わかりやすく言えば、ヘラヘラしながらプレーをしていても意味はないということです。笑顔は良いプレーをした時にこそ見せるものです。

少年野球のコーチを引き受けたのなら最低限の勉強はすべし!

少年野球の指導現場を見ていてよく思うのが、「この人たちはなぜコーチをしているのだろう?」ということです。子どもたちに伝えていることは非論理的ですし、練習中ずっと怒鳴っていたり、子どもたちのそばでタバコを吸ったり。とてもじゃありませが、子どもたちや野球が好きでコーチをしているようには見えません。

少年野球チームには大勢のコーチは必要ありません。必要なのは、少しずつでも野球の勉強をしていて、練習メニューを組めるコーチです。

ちなみに練習メニューというのは、練習内容の順番をあらかじめ決めておく、ということではありません。2時間なら2時間で、全選手が体を一度も冷やすことなく、身のある練習をさせ、子どもたちを少しずつ着実に上達させられる練習メニューを組む、ということです。

例えば練習メニューの組み方としては、選手のレベルに合わせてブロック練習、シリアル練習、ランダム練習を使い分けていく方法が効果的です。

日本の少年野球の指導現場は未だに質より量!

少年野球は未だに何時間もダラダラと練習をしているチームが非常に多いのですが、コーチが知恵を絞ってメニューを組めば、2時間の練習だけでも全選手が疲労感を得ながら上達していけるメニューを組んでいくことができます。

しかし少年野球ではそのようなメニューを作成しようとする監督・コーチは皆無です。なぜなら多少なりともスポーツ科学の勉強をしておかなければ、効果的な練習メニューを組むことはできないからです。

ですが少年野球の監督・コーチでスポーツ科学の本を開いたことがある人は何人いるでしょうか?何も僕らのようなプロコーチが読むような専門書を読む必要はありません。一般書店で売られているような、一般的なスポーツ科学の解説書で勉強するだけでも良いんです。

そんなことさえせずに、ただ思い込みや経験則だけで子どもたちに間違ったことを教えてしまっているから、少年野球の野球肩・野球肘は今なお減ることがないんです。そして子どもたちに上達感を与えてあげられる指導をすることも不可能になります。

本物のコーチングを一度だけでも体験しておこう!

僕の生徒さんの中にも小学生は大勢います。そして親御さんたちとお話をしていると、やはり少年野球チームでまともな指導を受けられるケースは皆無に近いようです。

僕のレッスンを見てくださっている親御さんは、コーチングがどのようなものなのかをすでにご存知です。僕のコーチングと、チームのコーチの指導を比べると、みなさん「チームの指導はとても指導とは呼べない」とおっしゃいます。

もちろんチームで理論的な指導を受けられる場合は、僕のレッスンを受ける必要性も低いわけですが、それでも甲子園を目指せる名門校の選手がレッスンを受けてくれることも多々あります。そのような場合でも、やはり僕のレッスン内容と比べると野球部で受けられる指導は理論的ではなく、どちらかというと未だに根性論が優先されているようです。

野球名門校でもそうなのですから、パパママコーチ主体の少年野球ではなおさらです。いま、少年野球チームの指導に物足りなさを感じている親御さんは、ぜひ一度TeamKazオンライン野球塾のホームページからご相談ください。お待ちしています!

悪いのはエラーを繰り返す子?それともコーチ?

少年野球チームでコーチをする際、まず気をつけなければならない点があります。それは、いきなり数をこなす練習は絶対にさせない、という点です。これをやってしまうと投げるにしても、打つにしても、守るにしても、走るにしても、上達までに時間がかかってしまうばかりか、遠回りさせてしまう危険性さえあります。

例えば守備で見ていきましょう。多くの少年野球チームが午前中から夕方まで、長すぎる練習時間で子どもたちを拘束しているわけですが、その練習時間の中で休憩を挟みながらも、合計1時間も2時間もひたすらノックを繰り返すチームがあります。

野球の基本は守備から、という考え方は理解できますし、守備力の強化はチーム力アップにもつながります。この点に関しては僕も異論はないわけですが、しかしただひたすらノックを続ける練習に関しては異論だらけです。

子どもたちに対しまずやらなければならない指導は、ノックのような数をこなす練習ではなく、ファンダメンタル(基本動作)の徹底です。ファンダメンタルが徹底されていない状態では、いくらノックを打ってもなかなか上達しませんし、間違ったグラブの使い方、間違った捕球姿勢、間違ったステップ、間違った投げ方によってエラーを繰り返してしまいます。

そうしてエラーを繰り返していると、挙げ句の果てにはコーチから怒鳴られてしまいます。その子はその子なりに一生懸命頑張っているのに、正しいファンダメンタルを教え込まれていないためにエラーを繰り返し、コーチに怒られてしまいます。悪いのはエラーをしているその子ではなく、その子にファンダメンタルを指導していない監督・コーチの怠慢です。

日本とアメリカの少年野球の指導法の違い

日本の野球塾の指導法

ファンダメンタルが身に付いていない状態でノックを繰り返しても、守備が上手くならない動作を繰り返すだけの練習になってしまい、いつまで経ってもエラーが減ることはありません。逆に正しくないその動作が体に染み付いてしまい、良い動作に直していく際に癖が抜けずに時間がかかってしまうケースも多くなります。

日本にもアメリカにも野球塾や野球アカデミーはたくさんあります。僕は両国の色々な野球塾を見学させてもらったことがあるのですが、そこには大きな違いがありました。

例えば日本の大手野球用具メーカーの野球塾のグループレッスンでは、ひたすらノックを受けたり、ひたすらフリーバッティングをしたりという練習をさせられていました。たまたまその日がそういう日だったわけではなく、何回か見学をさせてもらったり、情報交換をしに行ったりしても同じでしたので、いつもそうなのだと思います。

一方アメリカの、企業主導ではなく、僕のようなプロコーチが主催している野球アカデミーの場合、日本の野球塾のようにひたすらノックやフリーバッティングを繰り返す練習はまずさせません。もちろんフリータイムに選手個々が打ち込みをするようなことはあるわけですが、グループレッスンの中でノックやフリーバッティングを繰り返すことはほぼありませんでした。

アメリカの野球アカデミーの指導法

では何をするかというと、まさに上述したファンダメンタルの徹底です。グラブの向きを正しく使うための徹底指導、捕球姿勢を正しくするための徹底指導、その他ステップ、スローイング、カバーリングを正しい動作で行なっていくための徹底指導などが、まさに徹底的に、体に染みつくまで、それが癖になるまで繰り返されます。

ファンダメンタルにも様々なレベルがあるわけですが、レベルの低いところから始めていき、上達したら次のレベルのファンダメンタルに進んでいく、という流れで指導が行われます。そして正しいファンダメンタルを身につけていき、それをノックやバッティング練習で活かしていく、という流れになっていきます。

正しいファンダメンタルを身につけた上でじゃないと、ノックやフリーバッティングのような反復練習は意味を成しません。まずはボールを使わずに正しいフォームを身につけていき、それができた上で少しずつボールを使ったトレーニングにシフトしていきます。

こんな少年野球のコーチには気をつけよう!

少年野球や中学野球というのは、とにかくファンダメンタルを徹底させなければならない年代です。ファンダメンタルが身に付いていない状態でダブルプレーのような応用練習をしたところで、これは足し算もできないのに掛け算に挑戦するようなものです。

でも足し算が最初の一歩目ではありません。足し算の前にまずは1〜10を、そして1〜100を正しい順番で数えられる必要があります。数を正しく数えられない状態では足し算引き算さえままなりません。

少年野球の指導でも同じです。野球を始めたばかりの、ファンダメンタルがまだまったく身に付いていない子にノックを受けさせても上手くなるはずがないんです。まずは正しいボールの握り方を教えて、そして正しいグラブの使い方、正しい捕球姿勢、正しいステップワーク、正しい投げ方を教えていき、それを徹底させてからじゃないと、いくらノックを繰り返したところで上手くなることはありません。

このような話をすると「そんな基本練習ばかり繰り返していては子どもたちがすぐに飽きてしまう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしそれはコーチの能力次第です。子どもたちがファンダメンタルを、高いモチベーションを持って楽しく学べないというのは、コーチに教える能力が足りないか、教え方が下手くそなだけです。

例えば集中力を切らしている子に対して「もっと集中しろ!」と言っているコーチには、コーチングスキルはないと思っていただいて間違いありません。コーチングスキルがあれば、「集中しろ!」というような「どうやって集中すれば良いのかがまったく分からない」あやふやな言葉を使わずに、自然と子どもたちを集中させていくことができます。これは有料の野球塾でも、ボランティアコーチが教える少年野球でも同じです。

ですのでお子さんが入る少年野球チームを選ぶ際は、いきなりノックを繰り返すようなチーム、「集中しろ!」というあやふやな言葉をよく使うコーチがいるチームはできるだけ避けましょう。と言っても、そういうチームばかりかもしれませんが(苦笑)

チームで本当に正しいファンダメンタルを教わることが難しい場合は、ぜひ僕のオンラインレッスンを受けてみてください。小学生〜大人まで、毎日レッスンしています!

少年野球も、令和なのに昭和流の練習をしていてはダメ!

投げ込みや走り込みというのは、本当に意味がある練習なのでしょうか?令和になった今でも昭和と変わらず、小中学生にまで投げ込みや走り込みをさせているチームを頻繁に見かけます。しかしこれは僕に言わせれば、現代においてはナンセンスな練習方法です。

もちろんその投げ込みや走り込みに理論があるのであれば良いと思います。理論的に正しいフォームを体に覚え込ませるために投げ込む、毛細血管を少しでも増やしておくために走り込んでいく。というような理論があれば、それは正しい練習になります。

しかし科学的理論もなくただ投げ込ませる、ただ走り込ませる練習では選手の上達速度は上がりませんし、それが間違ったフォームであれば投げ込みや走り込みによって体のいろいろなところを怪我してしまいます。

昭和時代は、確かにスポーツ科学はそれほど進歩していませんでしたので、投げ込みや走り込みで、量をこなすことによって上達を目指していくしかありませんでした。しかし2000年代に入ってからは状況は一変しています。

野球のフォームにおいても走り方のフォームにおいても、科学的に正しいフォームというのが明確になってきました。そして今では肩肘を痛めずに制球力と球速をアップさせられる、科学的に本当に正しいフォームというのも存在しています。

しかしほとんどの野球指導者はそのようなスポーツ科学を勉強されていないため、子どもたちに対しても昭和に行われていたような投げ込み・走り込み・千本ノック的な、数をこなす練習を課すことしかできないわけです。

正しいインプットがあれば野球はどんどん上手くなる!

野球指導者にしっかりとした科学的理論があれば選手は短期間で、ちょっとの動作改善でどんどん上手くなっていきます。そして無茶な投げ込みをしなければ怪我をするリスクも減らすことができますし、そもそも科学的に正しい投げ方ができていれば多少投げ込んでも連投をしても、そう簡単に肩肘を壊すこともなくなります。

桑田真澄さんが仰っている通り、上手いからこそ野球を本当に楽しめるようになります。いつまでも下手くそなままでは、野球を心から楽しむことなどできません。少なくともチームメイトと同等以上に上手くなければ、試合に出ても活躍できず悔しい思いをするばかりです。

しかし僕らのようなプロコーチのレッスンを受けていただければ、少年野球や野球部では決して教わることのできない、科学的に正しい投げ方・打ち方・走り方・守り方のフォームを教わることができます。

最初にしっかりと正しいフォームをインプットしてしまえば、あとはそれをできるようになるための具体的な練習をすればいいだけ、ということになります。

でもインプットがない状態で、ただ数をこなすだけの練習になってしまうと「僕はいつになったら上手になれるんだろう?」と野球や練習に対し疑心暗鬼になってしまい、上達速度が上がらないばかりか、野球を楽しめずにやめてしまうことにも繋がってしまいます。

なかなか上達しない自己流はもう卒業しよう!

今は本当に正しい投げ方というものが科学的にハッキリと存在しています。ですので上達速度が上がらない自己流や、数をこなすだけの練習はもうやめて、一度僕のようなプロフェッショナルコーチのレッスンを受けてみてください。

小中学生のような若い世代だけではなく、30代40代50代の草野球選手であっても、正しいインプットをしてから週末の野球やバッティングセンターなどで練習をすれば、年代問わずどんどん野球が上手くなっていくはずです。

効果が薄い数をこなすだけの練習はもうやめにしましょう。まずは僕のオンラインレッスンなどで、科学的に本当に正しいフォームをインプットし、その上で練習をされてみてください。そうすれば短期間でグングン上手くなっていくことができるはずです!そしてもっと野球を楽しめるようになるはずです!

緊急事態宣言、再び

2021年1月7日、首都圏1都3県に再び緊急事態宣言が発令されました。これに伴い、1月に予定されていた少年野球の試合も軒並み中止や自粛となっていくようです。

個人的には、どんな事情があるにせよ12〜2月に野球の試合はすべきではないと思っています。しかし今年は、昨年のコロナ禍で中止になった大会の代替試合として、他に策なく真冬の試合日程となってしまったようです。

僕は海外のコロナウィルスの状況を、各国の友人たちと頻繁に情報交換をしているのですが、日本人はコロナウィルスを甘く見ている方が多いように感じられます。

もちろん海外でも一部の人間がマスクを拒否して騒ぎになるケースがありますが、大方の国民はコロナウィルスと長期戦を戦い抜く覚悟で生活をしています。

一方日本では、昨年は「日本特有のファクターX」の存在により、海外と比較をすると新規感染者はそれほど増えることはありませんでした。しかし東京の状況は日に日に海外の悲惨な状況になっている各首都と似通ってきています。

「マスクをしていれば外出をしても大丈夫」という考えは、もう通用しないと思っていた方がいいでしょう。

感染して無症状でも肺にダメージが残る可能性がある!

「子どもや若い人は感染してもほとんど無症状だから、感染したとしても恐れる必要はない」と考えている人も多いようですが、これは大きな間違いです。

発熱や味覚・嗅覚不調という明らかな症状が出ない無症状患者でも、肺に中長期的なダメージを受けている可能性があることがすでに分かってきています。

肺にダメージを受けて心肺機能が低下すれば、これはスポーツ選手としては致命傷となってしまいます。また、合併症を引き起こす可能性もあります。僕の近しい人間も、コロナウィルスによる合併症で、33歳の若さで亡くなりました。

子どもたちの、試合をしたいという思いはよく分かります。ですがその気持ちを、そのエネルギーを、なんとか他に向けられるように諭してあげるのが大人たちの役割です。

例えば動画を活用して、野球を個人種目に変換して楽しむことも一つの手だと思います。例えばストラックアウトのような的を画用紙で作り、10球中何球当てられたかの得点を競うのも楽しそうですし、的当てをティーバッティングでやっても面白そうです。

このような個人種目をビデオ投稿、もしくはビデオ電話を使ったグループチャットによるトーナメント形式でやっても面白いと思います。そしてチームで一番になった選手がチーム代表として次のトーナメントに進んで行ったら、勝ち抜いた本人も、その選手を応援するチームメイトたちも白熱していくのではないでしょうか。

緊急事態宣言をただのピンチにしかできないようでは、野球選手としても人としても大きく成長することはできません。野球選手として、人としてこれから大きく成長していくためにも、このピンチをチャンスに変えられる発想力が求められています。そしてその発想力は、必ず野球に活かされていくはずです。

ピンチの後にチャンスあり

野球ではよく「ピンチの後にチャンスあり」と言ったりしますが、これはただチャンスを待っているだけでは、ピンチの後にチャンスが勝手に訪れることはありません。

ピンチの後のチャンスは、自ら掴みにいく必要があります!

自ら掴みにいくことができれば、この最大のピンチを、最大のチャンスにできるはずです!だからこそこの状況でしょんぼりしてしまうのではなく、このピンチでどうすればチャンスを掴めるのかを、子どもたちにも大人たちにも考えてもらえたらなと思う、今日この頃です。

近年は年間100試合をこなす少年野球チームさえあるほど

このコラムを書いているのは令和3年の元日、少年野球はそろそろ変わらなければならないと考えながらのタイピング。

僕が小学生だったのはもう30年前ですが、その頃僕が所属していたチームの試合数は多くても50試合以下でした。おそらく平均としては30〜40試合程度だったと思います。

しかし近年、多いチームでは年間100試合をこなすチームがあるほどです。これは試合数としては多いのではなく、多すぎです。月曜日以外は毎日試合をするプロ野球でさえ、試合数は143試合です。これと比較をすると、少年野球の年間100試合が桁外れに多いということがお分かりいただけると思います。

小中学生チームの練習日程を見ても、週5〜6回練習があるチームも多いようです。まさにプロ野球と同じようなペースで野球をやっているわけですが、まだ体の出来上がっていない小中学生にそれだけ毎日野球をやらせてしまっては、怪我をしない方が不思議というものです。

野球人口の減少は少子化だけが原因ではない

子どもたちの野球離れが指摘され始めもう長くなりますが、これは少子化が影響しているわけではありません。もちろん子どもたちの絶対数が減っていることは確かなのですが、それ以上に「練習が厳しすぎて野球をやめてしまう子」「怪我をさせられて野球をやめてしまう子」が非常に多いんです。

野球肘・野球肩というのは、もちろん僕が子どもの頃から存在していました。しかし人数としては現代ほど多くはありませんでした。

僕は小中学生時代、同校・他校の野球友だちが何十人(軽く100人は超えていると思います)もいましたが、小中学生時代に怪我によって野球をやめてしまった友だちはいませんでした。中学までで思い返すと、怪我を理由に野球をやめてしまったのは、高校の入学式の前日に野球肩で腕が上がらなくなってしまった僕ひとりだけだったと思います。

しかし今はどうでしょうか?1チームに2人も3人も肩肘を痛めている子がいますし、中学になると肩肘に加え、手首痛や腰椎分離症に苦しむ子も増えていきます。

今中高生の間で腰椎分離症は、肩肘に次いで多い怪我となっています。ではなぜ肩肘に加え、腰椎分離症の子まで増えてしまったのか?

その理由はもう書きましたね。週に5日も6日もチーム練習をさせられて、その上マスコットバットのような重いバットを振らされ続ければ、大人だってすぐに手首や腰を怪我をしてしまいます。

しかし怪我をさせた当の本人たち、つまり監督やコーチは「鍛え方が足りないから怪我をするんだ。もっと鍛えろ!」と非理論的な馬鹿げたことを言うばかり。こんな野球界では、野球をする子どもが減るのは当たり前ですし、むしろプロコーチという立場としては、減って欲しいとさえ思います。そうすれば怪我に苦しむ子が減るわけですから。

子どもたちを試合で勝つための駒としてしか考えていない大人たち

全国的に見渡すと、もちろん素晴らしい指針を持ったチームもいくつかあります。例えば兵庫北播リトルシニアは土日祝日しか練習はしないそうです。それでもこのチームを率いる藤本監督は、子どもたちを8回も全国大会に導いています。これはつまり内容のある質の高い練習をさせれば、週2回の練習でも子どもたちは十分上手くなれるということを証明しているわけです。

では逆に、週2日しか野球が休みの日がない子たちはどうなってしまうのか?まず練習で毎日ヘトヘトになってしまい、学校の宿題だって疎かになり、野球以外のことをきちんとできな子が多くなってしまいます。例えば学校に遅刻をしたり、授業中に居眠りをしたり。

挙げ句の果てにはハード過ぎる練習のせいで怪我をしてしまうことだって多々あります。そのようなチームの監督・コーチは、子どもたちを試合で勝つための駒としか見ていないのでしょう。中高生の野球チームは実質2年半あるかないかです。勝利至上主義の監督・コーチというのは、その2年半以外のことはどうでも良い、と考えている方が多いのではないでしょうか。

もしそうじゃなければ、子どもたちにプロ野球と同じペースでハードな練習をさせることなど絶対にさせないはずです。

球数制限では子どもたちの体を守り切れない日本の少年野球

子どもたちの体を守るため、野球界ではようやく球数制限などを設けるようになりましたが、しかしそれでも怪我をする子どもたちは増える一方です。それは何故なのか?!

その答えももう上に書いたようなものですね。試合の球数だけをカウントしても、週5〜6日練習させているようでは体への負荷が減ることはありません。

逆に週に2日しかチーム練習はしない上述の兵庫北播リトルシニアでは、肩肘を痛める子はほとんどいないのだそうです。このように「子どもたちの体を守る」という理念を持ち、しっかり貫いてくれている監督さんがいらっしゃるチームであれば、お子さんを預けても安心ですね。

ちなみに兵庫北播リトルシニアを母体とした、兵庫ベリージュニアという小学5年生以上が参加できる野球塾もあるそうです。僕自身野球塾のコーチをしていながら、他の野球塾を紹介するのも何ですが、西脇市付近にお住まいの方は、一度こちらの野球塾に相談されてみるのも良いと思います。月会費は8000円だそうです。

ですがグループレッスンではなく、マンツーマンで科学的根拠のあるレッスンを受けたいという方、もしくは兵庫ベリージュニアに参加できる年代以外の方は、ぜひ僕のレッスンを受けてみてください。理論的なのにわかりやすくて、目から鱗がボロボロ落ちると思います。

ということで今回は野球のプロフェッショナルコーチとして、日本の少年野球・学生野球に対する私見を述べさせていただきました。ひとりでも多くの親御さんに賛同いただければ幸いです。

習い事をしっかりやらせてもらった子が大人になると収入が増えやすい!

今回のコラムでは、子どもの成長と習い事について書き進めていきたいと思います。欧米ですでに研究やリサーチが進んでいるのですが、習い事に通わせてもらえた子どもたちが大人になると、平均以上の収入を得られるようになるケースが多くなります。

一方習い事にはほとんど、もしくはまったく通うことなく、言い方は悪いのですが貧困層の子どもたちが大人になっていっても、平均以上の収入を得られない、もしくは貧困層を抜け出せないケースが統計として非常に多くなるというエビデンスがあるんです。

習い事はもちろん野球塾も含め、ピアノ、ヴァイオリンなどなど、どんな習い事でも構いません。とにかく重要なのは、月に1万円〜数万円かけて、プロの指導者に何かを習うということがポイントになります。月会費が1,000〜3,000円程度の一般的な野球チームは習い事には含まれません。その理由は単純で、日本の少年野球チームにコーチングのプロフェッショナルはいないからです。ですので野球の場合は「野球塾」が習い事の部類になります。

習い事をしておくとなぜ大人になって収入が増えやすいのか?!

これは「教え方を知っているプロ」に教わることによって、適切な教え方、適切な教わり方を子どものうちに理解することができるためだと言われています。そのため大人になって就職をしても、上司の言うことを習い事の延長線上のように適切に聞くことができ、教わったことをしっかりと身につけられるスキルがすでに身に付いている状態だと言えます。

上司の話を適切に理解し、どんどん吸収していければ当然仕事もどんどんできるようになり、収入も増えていきやすくなります。そのため実際に20〜30年かけて専門家たちがリサーチをしていっても、習い事をしていた子の方が収入が増えやすいという結果に明確に繋がっていっているんです。

映画のようなサクセスストーリーはまず期待できない

映画などでは貧困層の子が死に物狂いで頑張って成功を収めるというサクセスストーリーをよく見かけますが、このタイプのサクセスストーリは現実の数字的にはほとんど可能性はありません。

あくまでも一般論として、習い事をほとんど経験しておらず、教わり方も、先生やコーチの教え方もよく分かっていない子の場合、就職をしても上司の言葉を適切に理解することができないケースが多く、出世街道から外れ、職を転々としてしまうケースが割合としては高くなります。

職を転々としても、ヘッドハンティングによって給料がどんどん上がって行くのなら良いのですが、しかしいわゆる「どの仕事も長続きしない」という状態で転々としてしまうと、最終的には歳を重ねてもフリーターを抜け出せなかったりするケースも、あくまでも統計としては多いようです。

野球塾でもなんでも、マンツーマンの習い事がベスト

習い事といっても、グループレッスンはベストとは言われていません。グループレッスンの場合、例えば自分からどんどん前に出て質問をできないタイプの子の場合、どんどん置いて行かれてしまいます。ですので、どんな性格の子でも深く対応することができるマンツーマンレッスンが習い事としてはベストです。

つまり学校に通ってクラスのひとりとして学んでいるだけでは、「教わり方」「教え方」を自然と身につけることは非常に難しいということです。「教わり方」を知っていれば上司が教えてくれることをどんどん吸収していけますし、「教え方」を間近で見て体感していれば、自分が上司になった時にそれが生きていきます。そして部下を育てられる上司は、ますます給料は上がっていきます。

ですのでもし可能であれば、子どものうちからマンツーマンの習い事にしっかりと通わせてあげた方がいいかもしれません。TeamKazオンライン野球塾ならもちろん歓迎ですし、テニス、ゴルフ、ピアノ、ヴァイオリンなどなど、プロコーチに教わることができるマンツーマンレッスンなら、何でも良いと思います。

習い事は1つに固執しない方がいい?!

そしてできれば1つだけに固執するのではなく、お子さんが望んだものを複数挑戦させてあげられると、本人が本当にやりたいことと出会える確率も高くなります。日本では習い事をコロコロ変えることは良しとはされませんが、しかし好きになれない習い事をいつまでも続けるよりは、そこはスパッと諦めて、本当に好きになれることを探してあげた方が良いケースも多いと思います。

その見極めどころや、懐事情などはなかなか難しいこともあるかもしれませんが、重要なのはあくまでもできる範囲で習い事に通わせてあげるということです。経済的に無理をしてまでやってしまうと、お子さんが大人になって高収入を得る前に、レッスン料金で家計が破綻してしまいますので、そのあたりのバランスは各家庭で見極めていただくと良いと思います。

ということで今回は、子どもの習い事と大人になった時の収入との関係について書き進めてみました。野球塾を選ばれる際にも役立つ情報だと思いますので、ぜひ参考にされてみてください。

子どもたちの野球肘は、大人たちによる人災と言えなくもない!

僕のオンラインレッスンを受けてくれた生徒さんたちの実に90%以上が、内旋型トップポジションから投げていました。そしてその投げ方を「子どもの頃コーチやお父さんに教わった」「今現在コーチやお父さんにそう教わっている」と教えてくれた生徒さんが大半でした。つまり勉強不足の大人たちが、子どもたちに肘を痛めやすい間違った投げ方を教え込んでしまっているのが、日本の少年野球の実情なのです。

僕はプロコーチに転職した2010年1月以降、一貫して選手たちに怪我をしにくい投げ方を前提にレッスンを続けています。そして僕のレッスンにより、今までは投げるたびに痛かった肘がまったく痛まなくなったという選手が大勢います。

もちろん僕はお医者さんではありませんので、肘の痛みを治療することはできません。ですので医学的に治療が必要なコンディションの肘痛を治すことはできませんが、しかしキャッチボールやピッチングへのドクターストップが解除されているコンディションであれば、動作改善によって、肘が痛まない投げ方に変えていくことができます。

実はスポーツ整形のお医者さんもよく解っていない肘を痛めにくい投げ方

僕のように、スポーツ医学を理解している野球塾のコーチというのは本当に稀です。ほとんどいないと言っても過言ではありません。そして実は、野球選手を治療するお医者さんのほとんども、肘を痛めにくい投げ方というものを知りません。

僕は時々スポーツ医学のセミナーにも参加するのですが、そこでレクチャーされるのはまさに内旋型トップポジションなんです。高いお金を払って医学セミナーに参加しても、間違ったことを教えられてしまうんです。

子どもたちの野球肘のほとんどは、大袈裟な言い方をすると人災です。大人たちが間違ったフォームを子どもたちに教えてしまうから引き起こされる故障です。

僕の生徒さんの中にも見受けられる最悪のスパイラルがあります。
「チームで教わった投げ方で野球肘になる」→「病院に通って痛みを取り除いてもらう」→「チームに戻って投げ始めるとまた痛くなる」→「また通院が始まる」→「今度は再発を防ぐために僕のレッスンを受けて動作改善をする」→「投げても肘がまったく痛まなくなる」→「チームに戻って投げ始めるとコーチがまた間違った動作を教え込もうとする」→「また肘が痛くなり通院が始まり、また僕のレッスンを受けなければならなくなる」
これがまさに最悪のスパイラルです。

ちなみに船橋整形などのように、本当に肩肘を痛めにくい良い投げ方の指導ができるお医者さんがいらっしゃる病院も、稀にあります。しかしスポーツ整形のほとんどでは、そのような本当に正しい動作指導は受けられないと思っていた方が無難です。ただし痛みを治すことに関してはどのお医者さんもプロフェッショナルですので、そこはお医者さんの指示に従ってください。

TeamKazのレッスンを受ければ97%の確率で野球肘を回避できる!

これは決して大袈裟な表現ではなく、野球肘は撲滅させることができます。大人たちが思い込みによって間違った投げ方を子どもたちに教え込まなければ、肘が痛くなる子を大幅に減らすことができます。例えばこれから野球を始める子を100人集めて、僕が正しい投げ方をその子たちに教えれば、97%程度の確率で肘の痛みを回避することができます。

なぜ100%ではなく、97%程度かと言うと、11歳くらいの年齢になると、1〜3%程度の確率で遺伝的に骨と血管の成長速度に相違が生まれ、一時的に肘が痛くなることがあります。これは野球をまったくしていない子にも起こることで、これを調べるためには病院でレントゲンなどを撮り、医学的に詳細を見ていく必要があります。

この遺伝的な痛みは、痛い時はしっかり休んでおけば放っておいてもそのうち治ります。しかし痛い状態で無理して投げ続けてしまうと、痛みを庇うような投球フォームを体が覚えてしまい、本物の野球肘を引き起こしかねません。このような理由から、100%ではなく97%程度と言わざるを得ないんです。

本当に正しいトップポジションは下半身で作られる!

冒頭で内旋型トップポジションというキーワードを出しましたが、野球肩野球肘にならない正しいトップポジションは、外旋型です。しかしこの外旋型トップポジションは、上半身の動きだけで作れるものではありません。内旋型トップポジションは上半身だけでも作れてしまいますが、外旋型トップポジションは両股関節を適切に使っていかなければ作ることができません。つまり「内旋型=手投げになりやすい」、「外旋型=下半身をしっかり使わないと作れない」ということになります。

少年野球の指導者で、股関節の使い方を適切に指導できる人は多く見積もっても0.001%程度ではないでしょうか?僕のコラムを何度も熟読してくださった方であれば、もしかしたら股関節の動作の正しい指導をできるかもしれません。しかし一般的には、有料野球塾のコーチであっても股関節の正しい使い方は理解していません。

もちろんTeamKazでは本当に正しい股関節の使い方をレッスンすることにより、下半身と上半身の連動を良くし、外旋型トップポジションを作れるようにレッスンをしています。ちなみにアメリカには股関節専門のトレーニングジムがあって、そこには野球動作を科学的に学んだ僕のようなプロフェッショナルコーチも在籍しています。

野球肘にならないトップポジションに関するまとめ

とにかくポイントは内旋型トップポジションは今すぐやめて、外旋型トップポジションのマスターを目指すということです。テイクバックからコックアップし、手部が頭の横に来た時、指先が二塁側・手の甲が上を向いた形が肩肘を痛めない外旋型トップポジションの完璧な形です。しかし最初から完璧を目指そうとはせず、少しずつ完璧な形に近づけていく、とういアプローチが重要です。そして大事なのでもう一度書いておきますが、これは股関節の動作改善なくして作ることはできない動作です。

手部が頭の横に上がってきた時、手のひらが外側を向いているのが内旋型トップポジションとなるわけですが、このトップポジションで投げてしまうと、かなり高い確率で野球肩野球肘になります。スポーツ整形のお医者さんが病院にあるエコーをグラウンドに持参しリサーチされた結果を参考にすると、だいたい30%以上の子が投球時に肘の痛みを実感するようになり、60%以上の子に痛みのない野球肘予備軍の兆候が見られるそうです。

ちなみに外旋型トップポジションは野球肘になりにくいだけではなく、ボールの加速距離を伸ばせる分球速もアップしやすくなり、手部の動きにも無駄がなくなるため制球力もアップしやすくなります。ですのでポジション問わず、本来であれば全選手が外旋型トップポジションからボールを投げるべきなんです。しかし少年野球や野球部の指導者でそれを教えられる人はまずいません。だからこそ僕のようなプロフェッショナルコーチが求められている、というのが現状なんです。

対立が激化してきたメジャーリーグと保険会社

2020年は野球界ももれなくコロナウィルスに苦しめられた1年となりました。この記事を書いているのは12月ともう暮れになってきているわけですが、コロナウィルスは終息するどころか、まだまだ猛威を奮い続けています。日本国内でもコロナウィルスによる死者の数は日に日に増えています。

プロ野球に目を向けてみると、今季は試合数が大幅に減っただけではなく、大半の試合が無観客や、5,000人程度の観衆となりました。球団運営としては当然大赤字だったはずです。選手の年俸を支払うことだって簡単ではないはずです。

日本のプロ球団は公にはしていませんが、プロスポーツやコンサートなどの興行は必ず保険をかけて行われます。例えばメジャーリーグの場合は「全リスク対応型」の保険に入っているため、通常で考えればコロナウィルスによる損失は保険によって補填されるはずです。

しかし保険会社は「全リスク対応型」の保険を提供しているにも関わらず、「コロナウィルスのケースは全リスク対応には該当しない」と言い支払いを渋っており、メジャーリーグから現在提訴されている状態です。ちなみにメジャーリーグ全体での損失は30億ドル(3,000億円以上)に上るそうです。

日本球界と保険会社の間には今のところ波風なし

日本のプロ野球も当然保険には入っているはずなのですが、これまでのところ特に話題にはのぼっていませんので、もしかしたら感染症リスクは除外されているか、もしくはきちんと支払われているかのどちらかなのでしょう。

野球を離れて、これがコンサートの場合も興行には必ず保険がかけられています。例えば歌手が体調を崩したり、災害などで中止になった場合に保険金が支払われます。

しかしコンサートの場合は感染症リスクが保険対象になっていないケースが多く、コンサートを中止した興行主の多くがコロナウィルスにより廃業に追い込まれてしまいました。やはり相当な大手じゃない限りは全リスク対応型の保険に入るのは金額的に簡単ではありませんし、大手であっても加入保険が全リスク対応型ではなく、コロナウィルスによる興行中止で企業規模を縮小さざるを得なくなったメジャーレーベル(レコード会社)もあります。

日本のプロ野球の状況も、もう少しオープンになってくれると良いのですが、今のところは保険に関する目立ったニュースは見当たらないため、メジャーリーグのように、球界と保険会社の間に対立は起こってはいないのでしょう。

コロナウィルスのせいで真冬に試合をさせられる子どもたち

コロナウィルスは少年野球にも危惧を生み出しています。今年は春から秋にかけて、ほとんどの大会が中止になったわけですが、それを補う形で12〜1月に大会を行うところが多いようです。

練習に関しては冬もしっかり行うべきですが、試合に関しては冬は行うべきではありません。なぜなら野球は間のあるスポーツだからです。ピッチャーの体はイニング間ですぐに冷えてしまいますし、野手の体だって寒風の中守っていればすぐに冷えてしまいます。

しっかりと体を温めても、一度冷えてしまうと再度温め直すことは困難です。そして温まりきっていない状態で投げ続ければ簡単に肩肘を痛めてしまいます。野手にしても冷えた体で、打球が飛んできた時に急に動けば当然怪我をしてしまうでしょう。

「今年は試合ができなくて子どもたちが可哀想だった」と思う気持ちはわかります。しかしだからといって真冬に試合を行うべきではありません。

今こそプロ野球が子どもたちのために立ち上がるべき!

真冬にどうしても試合をするのであれば、そこはドーム球場を持つプロ球団が力を貸すべきでしょう。通常ドーム球場は、冬季はコンサートに使われる機会が多くなります。しかし今はそのコンサートもほとんどが中止や延期になっていますので、ドーム球場が空いている日程も少なくないはずです。

それならばプロ球団が力を合わせてドーム球場を、せめて最上級生の子たちが最後に良い思い出を作れるように提供すべきではないでしょうか。西武ドームを除いては、ドーム球場にはすべて空調設備が整っていますので、真冬でも暖かい中でプレーをすることができます。

少年野球の場合は興行(有料)ではありませんので、ドーム使用料も丸一日貸し切ったとしても数十万円、高くても百万円少々だと思います。12球団や選手会が力を合わせれば、札幌ドーム、東京ドーム、名古屋ドーム、大阪ドーム、福岡ドームのすべてを貸し切ることだって、金額的には可能だと思います。

今オフに関しては年俸や査定に不服をもらうのではなく、こんな時だからこそ、プロ野球選手たちには子どもたちに目を向けてもらいたいと願うばかりです。

コロナウィルス対策がまだ十分とは言えない少年野球

少年野球のコロナウィルス対策も万全ではありません。呼吸が深くなる運動時のソーシャルディスタンスは10mです。つまり呼吸が深くなっている時は、飛沫が10m飛ぶということです。

ワクチンが供給されれば、コロナウィルスは今までの季節性インフルエンザのような存在になっていくのかもしれません。しかし日本ではまだ当分ワクチンを接種することはできません(2020年12月現在)。来年はオリンピックをやると言っているのに、こんなにのんびりしていて良いのかな、とも思いますが、海外のような本格的な感染症対策センターを持たない日本には、色々事情もあるのでしょう。

少年野球では酸欠や熱中症を防ぐため、大人たちだけマスクをして、プレーをする子どもたちにはマスクはつけさせないところが多いようです。しかし僕は子どもたちもマスクをすべきだと思います。マラソンやスプリントトレーニングでもしない限り、通常の野球の練習でマスクによって酸欠になることはほとんどありません。

酸欠が心配であれば、10分や15分に1回ノックなどの組から外れて、深呼吸休憩を取れば良いのです。熱中症に関しても汗で濡れると冷たくなる生地でできたマスクが普通に売られていますので、そのような繰り返し洗って使えるスポーツ用のマスクを使えば通常は問題ありません。

コロナウィルスが変異した時、今の少年野球の対策のままではダメ!

現在日本に蔓延しているタイプのコロナウィルスのままであれば、子どもたちはほとんどのケースで無症状かもしれません。しかしウィルスは体内で、タンパク質によって変異をしていきます。変異した時に子どもたちに症状が出始めたら?無症状であっても家族に40代以上の症状が悪化しやすい世代がいたら?60代以上の重篤化しやすい世代の家族がいたら?

そう考えるとやはり、呼吸が深くなるプレー中こそマスクをすべきだと思います。ちなみに1,000〜2,000円程度で、息苦しくならないようにするバルブがついたスポーツ用マスクも売られています。こちらも洗って繰り返し使えるタイプですので、ぜひ探してみてください。

バルブ付きのスポーツマスク
ちなみに僕もゴーグルと共に愛用しています!

1年後には、コロナウィルスを恐れることなく生活できる状況に戻ってくれると良いですね。そのためにはワクチンができるまでの間は、もう少しみんなで協力し合っていきましょう!

少年野球の指導で最も重要なのは踏ん張らせること

少年野球で指導をする際に最も重視しなければならないのは、踏ん張るという動作です。大人のコーチたちは、子どもたちがしっかりと踏ん張って投げたり打ったりできているのかを、しっかり見てあげる必要があります。そして踏ん張れていなければ、どうすれば踏ん張れるようになれるのか、どうやって踏ん張りを強くするのか、ということをわかりやすく、具体的に教えてあげる必要があります。

週末になると河川敷グラウンドには多くの少年野球チームが集まってきます。散歩をしながらそれらのチームを観察してみても、踏ん張れている子が多いなと思えるチームはほとんどありません。

多くの子は下半身がバットに振り回されていますし、ボールを投げながら靴が地面から浮いてしまっています。そして大人たちは「もっと踏ん張って投げなさい」と言っているようなのですが、「踏ん張れ」と言って踏ん張れるようになれれば苦労はありません。

大人たちは「踏ん張れ」と言うだけではなく、どうすれば踏ん張れるようになれるのかを具体的に教えてあげる必要があります。子どもたちは、具体的に教えてあげないと色々なことを覚えていくことができません。適切な動作をしっかりと身につけていくためにも、子どもたちが間違った解釈をしないためにも、大人たちは子どもたちが間違えようのないくらい具体的に、わかりやすく教えてあげる必要があります。

最初からしっかり踏ん張れている子は少年野球では少数派

少年野球世代というのは、適切な基礎を体に覚え込ませるには最適の世代です。小学生のうちにしっかりとした基礎を身につけておけば、成長してからもグングン上達し続けることができます。しかし小学生の頃に間違った動作を身につけてしまうと、体が大きくなって投げるボールが速くなったり、バットスウィングが強くなった時に怪我をしやすくなります。

スポーツで何よりも大切なのは、怪我をしないということです。(心身の)健康のために頑張っているはずのスポーツで怪我をしてしまっては本末転倒です。ましてや野球肩や野球肘など、選手生命を左右するような、本来であれば回避できていたはずの怪我で、後々取り返しのつかないことになることもあります。

野球肩野球肘になる選手のほとんどは股関節を上手く使えていません。そして足をしっかり踏ん張れていなければ、野球動作で股関節を使うことは物理的に不可能となります。だからこそまずはしっかりと子どもたちに踏ん張らせることが重要なのです。

しっかりと踏ん張って土台を安定させなければ、腕を力強く振って投げることもできませんし、土台がフラつけば上半身も不安定になり、制球力が安定することもありません。

スローイングアームの使い方なんて最後で良いんです。まずはしっかりと踏ん張ってプレーできるように教えてあげて、上半身の動きは、下半身に釣られて自然と良い動作になっていくというのがベストです。そしてその流れに沿って子どもたちを導いてあげるためにも、まずは踏ん張らせることが何よりも重要なのです。

ちなみに僕の生徒さんの中でも、比較的上手な部類に入る選手でも、レッスン前からしっかり踏ん張り切れている選手はほとんどいません。ですので僕のオンラインレッスンでも、まずは踏ん張りを強くしていく作業から始めていき、そこから徐々に上半身の動作改善へと進んでいくパターンが多くなっています。

そしてこれは少年野球だけではなく、中学生以上や草野球選手にも同じことが言えますので、少年野球世代は特に重視していただくのはもちろんのこと、中学生以上でも踏ん張りに関しては気をつけるようにしてみてください。

日本野球は米国よりも基礎を重視?いいえ、そんなことはありません

日本の少年野球チームで、本当に指導力のあるチームというのは数えるほどしかありません。アメリカのリトルリーグのように、各チームにひとりプロコーチが派遣されているわけではありませんので、適切な指導を受けられないケースの方が圧倒的に多いんです。

日本とアメリカのリトルリーグの違いは、アメリカはまずはしっかりとノコギリを研ぐ作業から始めていきます。例えばノックを受ける際のボールへの入り方、送球までのステップやフォームの確認などなど、ノックだけを見ても、実際にノックを受けさせる前にしっかりとした基本動作の確認を行なっていきます。

一方日本のほとんどのチームはそうではなく、基本も何も教わる前にいきなりノックを受けさせられます。ボールへの入り方もわからないため、ボールを怖がってしまう子もたくさんいます。そして最悪の場合、ミスをしたら怒鳴られて野球を嫌いになってしまう子だってたくさんいます。

つまり日本ではノコギリを研ぐ前に、いきなり丸太を切らせようとしてしまうんです。研がれていないノコギリをいくら挽いたところで、丸太はなかなか切れません。ですがしっかりと丁寧に研いだ後なら、丸太はあっという間に切れてしまいます。これが日本とアメリカの指導方法の差です。僕のレッスンは基本的にはアメリカンスタイルです。

日米ではまったく異なるリトルリーグの形

日本には根本的な指導力を持っているコーチはほとんどいません。特にお父さんコーチが必要とされるチームでは。強いチームは、上手い選手が集まるから強くなる。しかしこれは指導力の賜物とは言えません。まだ下手っぴな選手たちを上達させてチーム力をアップさせていけるのが、本当の指導力です。

例えばアメリカのリトルリーグは、年に一度必ずトライアウトがあります。そのトライアウトによって各チームが編成され、常時、同レベルの選手たちと対戦する形になり、チームごとの実力差もほとんどありません。

しかし日本の場合、強いチームには100人近い部員や選手が集まるけど、弱いチームはいつも9人ギリギリというケースが少なくありません。100人近い部員から9人を選べば、誰が監督でも勝てるオーダーを組むことができます。

練習後の個別レッスンが普通に行われているアメリカの少年野球

そしてアメリカでは上述の通り、各チームにプロコーチが派遣されています。「もっと上手くなりたい」という選手、親御さんは、チーム練習後に個別レッスンを受けます。そしてこれはすべて有料で、だいたい1時間5,000〜15,000円で、コーチの経験値によって単価が変わっていきます。

また、アメリカにも野球塾のような施設は多数あるのですが、日本の野球塾とは異なり、レッスン内容がとにかく理論的で非常にテクニカルなんです。日本のように、コーチ自身が経験してきたことを選手に手取り足取りそのまま教え込むのではなく、理論的に作成された基本動作のカリキュラムを徹底的に叩き込んでいきます。

その後で個性を伸ばすための個別レッスンなどを行なっていくのですが、とにかくコーチのレベルが日米ではまったく異なります。アメリカでは科学的、物理学的に、とにかく理論的に野球動作に関するバイオメカニクスを学んだプロフェッショナルコーチがレッスンを担当しています。

アメリカでは元メジャーリーガーでも簡単にはコーチにはなれない!

理論的に野球を学んでいなければ、元メジャーリーガーであってもベースボール・アカデミーのコーチとして採用されることはありません。しかし日本では未だに、コーチが持っているコーチングスキルよりも、「元プロ野球」「甲子園出場経験」などのステイタスばかりが先行してしまっています。そのため他の野球塾を見学させてもらうと、科学的に間違った指導をしてしまっている野球塾が未だに多くあります。

ですが僕のオンラインレッスンはそうではありません。コラムを読んでくださればお分かりいただけるように、僕はアメリカのベースボール・アカデミーのコーチと同レベル、もしくはそれ以上に野球を理論的に学んでいます。

必ずしも僕のレッスンを受けて欲しいとは思っていません。ですが本当に野球を上手くなりたいのであれば、理論的に野球を学んでいるコーチから教わるようにしてください。

ちなみにプロ野球選手も1軍で活躍しているレベルの選手の多くが、僕ら個人コーチと契約をしています。僕ももちろんそのコーチのひとりであるわけですが、プロ野球選手であってもやはり、個人コーチのレッスンを受けなければ1軍で活躍できる選手にはなれないんです。あのイチロー選手でさえ個人コーチと契約をしていました。

野球をされるお子さんがいらっしゃる方は、このあたりのことも考えてあげると、どんどん上達して、どんどん野球を好きになる子になっていけると思います。ぜひ参考にされてみてください。

怒鳴るという行為は指導の範疇には入りません

練習中にミスをした選手が笑顔を見せていたということで、阪神タイガースの2軍監督が選手たちを怒鳴ったという内容のニュースが伝えられました。しかし報道された側は、これを恥ずかしいことだと思わなければいけません。選手はもちろんですが、2軍監督は特に。

怒鳴るという行為はまったく指導の範疇には入りません。これはもう「自分には正す術がないから怒鳴るしかない」というような状態です。指導者として怒鳴るというのは、それほど恥ずかしいことだということを知る必要があります。大きな声を出すことと、怒鳴るというのはまったくの別物です。

ジャイアンツの2軍監督も選手を「小学生並み」と評したと伝えられていました。怒鳴るにしても、小学生並みと言うにしても、選手を発奮させたいが故のことだったのかもしれません。しかしこれらは一歩間違えば選手を壊してしまうことにも繋がります。自信喪失になったり、監督不信に陥ったり。

選手が緊張感や集中力を欠いていたらどんな指導をすべき?

このようなプロ野球の指導者の姿を真似してしまう少年野球のお父さんコーチも多いはずです。「選手がミスをしたのに笑っていたら阪神の監督が怒鳴っていた」ということを、プロ野球の2軍監督がそうしたんだから正しいのだろう、と勘違いしてしまう阪神ファンのお父さんコーチも出てくるかもしれません。

そしてミスをした6年生を「3年生並みだな」と口にしてしまう巨人ファンのお父さんコーチだって出てくるでしょう。プロ野球というのは常に見られているということを意識する必要があります。巨人や阪神といった超人気球団ならなおさらです。

ミスをした選手が笑っていたら、怒鳴り散らしてわざわざ選手の反感を買うようなことをする必要なんてないんです。その選手たちの横に、ただ何も言わずに立ってその後の練習を見守っていればいいんです。

選手というのは子どもでもプロ野球選手でも「監督やコーチに見られている」ということに対してとても敏感です。例えば「監督はどうせ俺のことなんてちゃんと見ていない」と薄々でも感じてしまうからこそ、緊張感のないプレーをしてしまうわけなんです。ですので緊張感がない選手、集中力を欠いている選手に対しては、選手が「見られている」ということをヒシヒシと実感できる状況を作ることにより、怒鳴ったり罵声を浴びせたりすることなく改善させることができます。

いつまでも軍隊式では成長できない日本球界の現状

百歩譲ってプロ野球なら「給料貰っているんだからもっとしっかりやれ!」と言うこともできます。しかし少年野球ではそんなニュアンスは一切通用しません。下手に怒鳴ったらそれだけで来週から来なくなる子だっているでしょう。そしてもしその子がチームで一番上手い部類の子だったら?

指導者というのは、ただ基本や技術を教えればいいというわけではありません。集中力が途切れやすい選手に対しては、集中力を維持しやすくなるスキルを教えてあげる必要があります。そして緊張感がない選手に対しては、緊張感を持って練習できる環境づくりをしてあげることが大切です。選手を怒鳴ったり愚弄したりしても、何も解決しません。

スポーツ(オリンピック)というのは戦争の代用として誕生しました。しかしスポーツと軍隊はまったくの別物です。いつまでも軍隊式のやり方をしていては、日本の野球界はますますアメリカと差が広がるばかりになるでしょう。

ちなみにアメリカのリトルリーグでは、親御さんから「この監督はしょっちゅう選手を怒鳴りつけて、理論的な指導をしていない」と通報があると、その監督はしばらく指導することができなくなります。「指導法を勉強してもう一度出直してこい!」とリトルリーグ連盟に言われてしまうわけです。

しかし日本では怒鳴り散らす指導を親御さんさえ認めてしまっていて、それが当たり前であるという雰囲気さえ未だに残っています。ですがこれは完全に間違った状態であると、日本中のパパママはそろそろ知っていくべきだと思います。

少年野球の指導者こそ野球塾でレッスンを受けるべき!

近年野球塾の数は年々増えてきています。しかし本当にレッスンを受けなければならないのは子どもたちではなく、大人たちなのではないでしょうか。少年野球の指導現場を覗いてみると、そこだけ昭和であることが多いなと感じます。

もちろん昭和の頃ほど怒鳴り散らす指導者は多くはないと思いますが、しかしそれでも未だにそういう指導者は普通に見かけます。もちろん子どもたちが道徳的に間違ったことをして、何度注意してもそれを繰り返していれば叱ることも必要です。しかしミスした選手を怒鳴り散らすという行為は、これは指導ではなく、大人の鬱憤ばらしでしかありません。

子どもたちへの指導のしかたをまったく知らない、もしくは学んだことすらないという指導者が多すぎるんです。少年野球でプレーをする子どもたちにしても、「ミスをして怒鳴られたけど、でもどうすればミスしなくなるのかがわからない」というのが正直な感情だと思います。しかし怒っている大人に反論できる子どもなどいません。

勉強する気がない指導者は子どもたちを教えるな!

野球肩・野球肘に悩んでいた子たちが、僕のレッスンによって痛みなく投げられるようになったというケースはこれまで数え切れないほどあります。しかし問題はこのあとなんです。動作改善をし、痛みなく投げられるようになってレッスンを修了したあと、お父さんやチームのコーチにまた間違った投げ方を教え込まれてしまうというパターンです。

実はこのパターンもこれまで多数あったんです。せっかくレッスンによって動作改善して良い投げ方になったのに、その後また間違った指導を受けてしまうことにより、また肩肘を痛めてしまうというパターン。これはもう本当に子どもたちが可哀想で仕方ありません。

科学的に本当に正しい投げ方の指導方法を学ぶ気がないのなら、コーチになったとしても子どもたちを教えるべきではありません。本当に正しい動作指導は僕らのような野球塾のプロコーチに任せ、ご本人はチームの輪を整える役割に徹するべきです。勉強する気のない指導者が教えることをやめるだけでも、野球肩・野球肘になる子は大幅に減らせるはずです。

「つもり」ほどタチの悪い練習、指導はない!

僕のレッスンを受けていただいたことがある方ならお分かりいただけると思いますが、その内容は理論的でとても分かりやすいものです。大人はもちろん、小学生にもちゃんと理解できる分かりやすさであるはずです。上達方法がよく分かるから、上達スピードもアップしていく、これが僕のレッスンの特徴です。

しかしこれは特別なことではありません。バイオメカニクスという運動動作理論を学べば、誰にでもできることです。極端な話、自分自身が野球経験がなかったとしても、バイオメカニクスと指導方法をしっかり学べば、プロコーチになることができます。もちろん野球経験はアドバンテージにはなりますが、しかし野球経験の多さ=高い指導力という形にはなりません。

日本は経験則だけで間違ったことを教えてしまう無責任なコーチが多すぎます。思い込みで子どもたちを指導することだけは絶対に避けなければなりません。僕は生徒さんたちによくこんな言葉をかけます。「できているつもりで練習を続けてはいけない。ちゃんと正しくできているのか、それともできていないのか、動画や鏡を使って目でしっかり確認しながら練習しましょう」と。

大人の指導者も同じです。正しいつもりで子どもたちを教えてはダメなんです。ちゃんと正しいのか、それとも実は理論的には間違っていたのか、それを明確にしてから子どもたちに伝える必要があります。「正しいつもりで教えていたけど、実は科学的には間違っていた。でも今さら間違っていたなんて言えない」というパターンはまさに最悪です!

一般的な野球教則本では本当に正しいことは学べない!

正直なところ、一般的な書店で購入できる野球教則本ではバイオメカニクスを学ぶことはできません。専門的な書籍を扱う書店でしか購入することはできません。Amazonで取り扱っていない専門書もかなり多いんです。僕の場合はいつも池袋(東京)のジュンク堂書店で専門書やスポーツ医学系の雑誌を購入しています。

つまり、駅前の本屋さんで購入できるような野球教則本を10冊読んで正しい指導スキルは学んだ、とは言えないんです。もちろん一般的な教則本にも時々バイオメカニクスに関することは書かれているのですが、本格的に書かれている本は、僕が知る限りではほとんどありません。一般書店で購入できる、バイオメカニクスに関して本格的に書かれた本は本当に数冊だと思います。

以前その理由を出版社の方に伺ったことがあります。すると彼は「難しい内容になりそうだから、ちょっと売れないかな〜」と仰っていました。これが野球教則本を出版する側の本音なのです。

確かにバイオメカニクスに関する専門書は、一般的な野球教則本に比べると難しい内容になっています。ですが子どもたちを教えるのであれば、最低限入門書程度はしっかりと理解できるだけの勉強はしておく必要があります。でないと、いつまで経っても間違ったことを教えてしまう無知な指導者が減ることはありません。

理想は少年野球や野球部のコーチたちがしっかりと勉強してから子どもたちを教えるようになり、僕らのようなプロコーチがアマチュア選手をレッスンする必要がなくなることです。しかし現状は僕らのようなプロコーチの存在がなければ、子どもたちの野球肩・野球肘は増える一方という悲しいものです。

今後この状況が変わってくれれば良いなぁ、というのがプロコーチとしての僕の本音です。

ようやく球数制限が導入される学童野球

2019年から学童軟式野球の取り組み方が少しずつ変わっていくようです。まずボールは今後、これまでのC号からJ号へと変更されていきます。しかし僕がそれ以上に注目したいのは球数制限の導入です。

2019年1月の時点ではまだ正式決定ではありませんが、2019年2月に正式決定される見込みだそうです。小学生の軟式野球における球数は、練習・試合含めて1日70球以内で、一週間では300球以内というガイドラインが策定されます。個人的にはガイドラインではなく、完全にルール化させた方が良いとは思うのですが、そこは色々な事情があるのでしょう。

チーム練習は1日3時間まで!

そして更に、練習時間は1日3時間以内ということになります。これが遵守されればどんなに素晴らしいことか!少年野球グラウンドを観察していると、朝10時から16時、18時まで朝から晩まで一日中練習を行っている小学生チームがとても多いんです。これだけ野球チームに拘束されてしまっては勉強もできないし、クラスメイトと遊ぶこともできません。そもそも小学生がこれだけの長時間、質の良い練習を集中して続けられるとも思いません。

子どもの勉強時間を奪い続ける日本の学童野球

勉強に関しては、他競技選手よりも野球選手の方が成績が良くない学生が多いのが現状です。勉強することができなければ国語力がアップせず、コーチのアドバイスを正確に理解することができなかったり、自分で考えて練習やプレーすることができなくなってしまいます。そして当然言葉によるコミュニケーション能力の伸びにも大きな期待は寄せられません。

自分で考えて練習をすることができないから、小学生チームは長時間選手を拘束して体で覚えさせるしかない(軍隊のように!)、というのが現状ではないでしょうか。今のチーム指導者たちもそうされてきたから、自分たちも今そうしているのだと思います。しかしこれは僕のような野球の先生(プロコーチ)に言わせると、まったく正しいやり方ではありません。

コーチが知恵を絞れば練習時間は2時間で十分!

コーチが頭を使って効率的な練習メニューを組めば、1日2時間の練習でも十分上達できますし、しっかりやればたった2時間でもクタクタになります。ですが練習メニューを組んでいる学童野球チームは、一体どれくらいあるのでしょうか。

そういう意味でも1日3時間以内の練習時間というのは、コーチが頭を使ってメニューを組まなければならない状況を作るにはとても良いことだと思います。惰性で1日8時間練習するよりも、しっかりメニューを組んでの2時間の方が、よっぽど上達することができます!

球数を管理し制限できない理由を探すのはよそう

さて、一週間で300球など管理できない?そんなことはありません。選手に野球日記を書かせれば球数の管理など簡単に行えます。練習で球数を数えるのが大変?そんなこともありません。100円ショップに行けばバードウォッチングに使うカウンターが売られています。できない理由、やりたくない理由など簡単に作り出せるでしょうが、そんなことをしていては小学生選手たちを育成することなどできません。

今回は1日70球という球数制限と、練習時間は3時間以内、そして試合は年間100試合以内(100試合以下なんて、まだ多すぎると思いますが)というガイドラインが策定されますが、最初の一歩目としてはなかなか良いのではないでしょうか。ちなみにダブルヘッダーでの登板制限は行われないようですが、せめて50球以上投げていたら2試合目は登板禁止、というくらいの形は欲しかったなぁ、というのが個人的な意見ではありました。

しかしこれらはあくまでもガイドラインであるため、恐らく守らなかったとしても罰則があるわけではないのでしょう。ですが将来的にはガイドラインではなく、ルール化させて欲しいと思います。そして守らなかった場合、責任者は試合や大会で監督・コーチ登録できなくなる、くらいの対応が今の少年野球の現状には必要だと、僕は個人的にはそう考えています。

追記

2020年7月現在、試合数以外のガイドラインを守っているチームは、少なくとも僕が住む街ではほとんどないようです。グラウンドを覗けば3時間どころか、朝から夕方までずっと練習し続けているチームが多数あります。1日70球という球数も、アバウトにでも数えているチームはほとんどないのではないでしょうか?ガイドラインが完全に形骸化しているように思えて仕方ありません。

こんなかんたんなガイドラインを守れないようでは、今の指導者たちでは子どもたちの肩肘を守ることなど到底できないのではないでしょうか。だからこそ僕のオンライン野球塾には今日も、お子さんが肘を痛めてしまったという親御さんからのご相談がありました。

日米・少年野球の投球制限ガイドラインの違い

【投手の投球数に関するガイドライン】USAベースボール・メディカル&セーフティ・アドヴァイザリ・コミティより引用

推奨される最多投球数
年齢 最多投球数/試合 最多試合数/週
8~10歳 50球 2試合
11~12歳 65球 2試合
13~14歳 75球 2試合
15~16歳 90球 2試合
17~18歳 105球 2試合
推奨される登板後の休息期間
年齢 投球数
1日 2日 3日 4日
8~10歳 20球 35球 45球 50球
11~12歳 25球 35球 55球 60球
13~14歳 30球 35球 55球 70球
15~16歳 30球 40球 60球 80球
17~18歳 30球 40球 60球 90球

【野球障害に対する提言】日本臨床スポーツ医学会より引用

練習日数・時間 小学生 1日2時間、週3日以内 ・野球肘の発生ピークは11~12歳
・野球肩の発生ピークは15~16歳
・登板翌日はノースロー
 (ほぐす程度の軽いキャッチボール)
・投込み翌日は投球数を減らす
・1日2試合の登板は禁止
中学・高校生 週に1日以上の休養日
全力投球 小学生 1日50球、週200球以内
中学生 1日70球、週350球以内
高校生 1日70球、週350球以内

選手たちの酷使を美談として報道する日本、虐待として報道するアメリカ

今回はまず、上記表をご覧ください。これは日米のスポーツ医学会がそれぞれ1995年に発表している未成年の選手に対する投球数の提言です(現在も有効)。投球数の制御によって肩痛・肘痛のリスクを軽減させるためには、これくらいの投球数が良い、という一般的な目安となります。

野球肘とは?|内旋型トップポジションが野球肘を生み出す!

しかし実際はどうでしょうか。甲子園を見ていても完投翌日にまた登板することは珍しくなく、それを美談として報道するメディアがほとんどです。小学生にしても制球力がある子ばかりが投げさせられて酷使され、その子の将来よりも、目先の勝利が優先されてしまう現実が想像以上に多いようです。

ちなみにアメリカには、日本でいうところの甲子園のような全国大会はありません。甲子園に関してはアメリカでも毎年報道されるのですが、アメリカでの報道のされ方は、日本のそれとは大違いです。「こんな猛暑の中、子どもたちに連日連戦されるなんて虐待だ」というスタンスで報道されることがほとどです。「子どもたちにこのようなスケジュールを強いるのなら、まず自分たち(大人たち)がやってみろ」というニュアンスです。

ボールを投げている限り、野球肩野球肘のリスクは0にはならない

野球肩や野球肘というのはもちろん、投球数の制限だけで完全になくすことはできません。その理由は、投球過多でなくても痛みが出ることがあるからです。投球動作が適正ではないと体への負荷が高まり、それほどの数を投げていなくても痛めてしまうことになります。

とは言え、肩痛・肘痛を100%なくすことはできません。ボールを投げている限りそこには多少なりともリスクが必ず発生するためです。だからこそ小中学生という体がまだ発達し切っていない時期に、正しい投げ方をしっかり身に付けることが重要なのです。正しい投げ方により、肩肘を怪我するリスクをできるだけ軽減させてあげることが大人たちの役割なのです。

適切な投げ方=肩肘を傷めにくいのに制球力も球速もアップするフォーム

つまり肩痛や肘痛のリスクを軽減させることができる、人体の構造に則した投球動作ということです。そのようなフォームで投げることができれば、故障のリスクを軽減し、更には制球や球威などのパフォーマンス面も向上させることができます。これこそが今、TeamKazオンライン野球塾が2010年以降、子どもたちに対し取り組んでいるレッスンスタンスです。

チームによっては、多少の痛みならば少年少女を平気でマウンドに登らせることもあるそうです。そのような経験を持つ子の親御さんからの僕(野球の先生/プロコーチ)へのご相談は、2020年になっても未だ絶えることがありません。子どもたちに対し、痛みがあるのに投げることを強いるなど、言語道断としか言いようがありません。

例えチームに9人しか選手がおらず、その子が抜けたら試合ができないような状況だったとしても、果たしてチームの運営と子どもたちの将来と、どちらが大切なのでしょうか?少なくとも僕は試合をすることよりも、子どもたちが怪我なく野球の楽しさを覚えることの方が大切だと考えています。試合とは、その上で行うべきものなのです。

野球肘の子が何人もいる野球チームが珍しくない

2010年〜2020年にかけて、TeamKazオンライン野球塾では1600人を超える選手たちを指導してきました。その中で親御さんと話をしていると、チーム内にいる複数の投手の中に、複数の肘痛を抱えた投手がいることが珍しくないという現実が見えてくるのです。

肘痛の場合は投球過多よりも先に、投球動作の良し悪しが大きく影響します。適切な投球動作を指導することができない、経験則だけで体の構造に反した投げ方を教えてしまっている監督・コーチが、非常に多いと言えます。中にはもちろん、ボランティアコーチであるにも関わらず僕のような野球の先生のところに通い、、たくさん勉強をされている素晴らしいコーチも多くいらっしゃいます。しかしそのような素晴らしい指導者さんはほんの一握りです。

野球人口が減っているのは野球人気が低迷しているからではなく、野球で怪我をする子どもが多すぎるから!

日本球界は野球をする子どもが減り、底辺が萎んできていると言われ続けています。しかしそうではありません!肩肘を痛めてしまうことにより野球の楽しさを実感できなくなり、野球から離れていく子どもたちが非常に多いのです。野球人気が低迷しているわけではないのです!

子どもたちが野球から離れて行かないような、怪我をしにくい適切な投げ方を指導ができる監督・コーチが増えて行けば、子どもたちの野球離れも食い止めることができるはずです。

AEDの使い方と場所はご存知ですか?

もしこの投手育成コラムをお読みいただいている方が野球指導者であるならば、最後に一つ質問があります。あなたはAEDの使い方と、普段練習しているグラウンドから一番近くにあるAEDの場所をご存知ですか?

肩痛や肘痛を減らす技術指導は非常に難しく、勉強も本当に大変です。ですが子どもたちの命を救うこともあるAEDの知識に関しては、その意識さえあれば誰でもすぐに身に付けることができます。子どもたちを指導する身となった際は、まずは最低限ここから始めてみてはいかがでしょうか。

天気予報の最高気温は直射日光ではなく、日陰で測っている気温なので要注意!

近年は野球肩野球肘だけではなく、熱中症で命を落とす選手も増えています。20年前とは比較にならないほど、日本の夏の気温は上昇しています。グラウンドレベルで真夏の直射日光の気温を図ると、軽く50℃を超えます。そんな中子どもたちに何時間も野球をやらせることは、果たして正しいと言えるのでしょうか?

日本の野球は、トップレベルで比較をするとまだまだアメリカの野球には遠く及びません。しかしアメリカの少年野球では、朝から日が暮れるまで子どもたちに練習を強いることはありません。遠征にでも行かない限り、ほとんどのチームは午前中だけとか、午後だけとか、こまめな休憩を挟みながら長くても3〜4時間程度で練習は終わってしまいます。しかしそれでも世界を魅了するメジャーリーガーを生み出すことができるんです。

※子どもたちの健康や未来を大切に考えている野球チームもたくさんあります。お子さんをチームに加入させる際は、そのようなチームを選ぶことが大切です。

たまにいただくご質問で、小学生未満のお子さんにもコーチングを受けさせた方が良いのか?というものがございます。TeamKazオンライン野球塾では基本的には、少なくとも小学3~4年生くらいになるまでは無理をしてコーチングを受けさせなくても大丈夫です、とお答えさせていただいております。その理由はやはり10歳前後になるまでは、技術的なことをコーチングしていくのが難しいためです。

ただし、動作が明らかにおかしい場合はコーチングを受けていただいても良いかと思います。例えば走り方がおかしい場合、女の子投げをしてしまうという場合は、コーチングのご相談をいただければと思います。

小学校低学年くらいまでは、基本的には何も教える必要はないと思います。実は何も教わっていない子のほとんどは、人体の構造に即した良い投げ方をしているのです。しかし大人が適切ではない教え方をしてしまうことにより、徐々に人体の構造に適していない投げ方に変わって行ってしまうのです。例えば「腕を大きく使いなさい」「もっと腕を振りなさい」という言葉も、適切ではない体の使い方をしやすい指導となります。

もし小さいお子さんがいて、数年後には野球チームに入れてあげたいとお考えの場合、まずは脚を高く上げることだけをアドバイスしてあげてください。右投げなら左脚、左投げながら右脚です。近年は間違った制球力アップ法を実践するあまり、脚を高く上げない、もしくは上げられない10代の投手が増えています。しかし脚を高く上げられなければ位置エネルギーが小さくなり、体全体を使って投げることも難しくなります。すると将来的に球威がアップしにくい投げ方になってしまうのです。

球威がアップしないと実感し始めると、今度は無意識のうちに上半身の力に頼って投げるようになってしまいます。するとスローイングアームへの負荷が大きくなってしまい、野球肩や野球肘の原因になってしまいます。

10歳未満のまだまだ体が小さいお子さんに、お父さんやチームのコーチが指導する際は、まずは以下の点だけに注意して見守ってあげてください。

・脚を高く振り上げて投げる
・ステップした足の爪先を投げたい方向に真っ直ぐ向ける
・全力投球はさせない

まずはこれだけで十分だと思います。三つ子の魂百まで、ではありませんが、幼少期に教わったことは大人になってもなかなか修正できないものです。ですので10歳以上になり、理屈を理解したいという欲求が強まってくるまでは、特に上半身の使い方に関しては何も教えるべきではないとTeamKazオンライン野球塾では考えています。ただし繰り返しますが、動作が明らかにおかしい場合は直してあげる必要があります。

小さいお子さんにはまずは、本能だけでボールを投げさせてあげてください。10歳未満のお子さんに対しては、それが一番大切なことだと思います。そして少しずつプレーの強度が高まり、小学生リーグでプレーできるようになった時、少しずつ上半身の使い方も教えてあげればいいのではないでしょうか。

少なくとも小学生までは、野球の楽しさを覚えさせるためだけの指導で良いと思います。その上で間違った動き方をしていた時のみ正してあげ、できたら褒めてあげるというやり方が、ジュニア期に野球(スポーツ)に対するモチベーションを高め、中学以降も野球を続けられるための基礎作りになると、TeamKazオンライン野球塾では考えています。でも少年野球界を見渡すと、勝ちにこだわる指導者が非常に多いようです。小学生を指導する方にはぜひとも、勝利よりも子どもたちの将来を考えた指導、チーム運営を期待したいものです。

投手育成コラム
12歳までに確立される運動神経の伸ばし方

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近ごろ「子どもが運動音痴になりそうで心配」という親御さんからのご相談をよく受けるため、今回は投手育成という観点からは少し離れて、小学生以下のお子さんの運動神経を発達させるという点にフォーカスを当てて書き進めて行きたいと思います。ここではあえて運動音痴という言葉を使いましたが、実は音楽での音痴も、運動音痴もそのメカニズムは非常によく似ているのです。

まず音楽における音痴というものを簡単に説明すると、これは音程を付けた発声(歌)での表現力が乏しいと言い表すことができます。そしてこの音痴というものは、適切なトレーニングを積めば改善させられるのだそうです。音痴というのはつまりは、音楽を聞き、覚え、それを自分で歌ってみるという流れの中で、音程を声で上手く表現できないということです。このような状態である子は、音楽を耳でしっかりと聞くという練習をさせると、音痴は少しずつ改善されて行くそうです。

実は運動音痴という状態も、ほとんど同じなのです。運動音痴の場合、「こういう動きをしたい」という明確な意思があります。これは音楽と同じですよね。「この歌を歌いたい」という意思と同じです。しかし「こういう動きをしたい」という明確な意思があっても、その表現方法がよく分からないために、自分が思い描く動作を、自分で取ることができない。だから運動を楽しむことができず、ますます運動から距離を置いてしまう。これが運動音痴の簡単な説明となります。

運動音痴を改善させるためにはまず、音楽同様、とにかく真似をさせることです。野球選手でも、陸上選手でも、サッカー選手でも何でも構いません。その選手の動きをたくさん見せて、その動作を色濃く脳裏にインプットさせてあげます。そのインプットした動作の真似をさせるということが、運動音痴改善への最初の一歩となります。

真似をさせても、最初は全然真似られていない状態だと思います。しかしそこで注意したり、怒ったりしてしまうと、子どもはすぐに投げ出してしまいます。ですのでどんなに小さな点であってもしっかりと気付いてあげて、そこを褒めてあげることにより、子どもがスポーツ選手の動作を真似ることを楽しいと思える環境を整えてあげてください。大人だって退屈なことを継続することはできませんよね。子どもも同じで、大人以上に退屈なことに我慢することはできないのです。

選手の動きを見て、覚えて、真似をしてみるという運動は、脳と中枢神経を刺激してくれます。つまり頭だけの行動でもないし、体だけの行動でもなく、頭と体が連動した行動になります。これを毎日少しずつ繰り返してあげるだけでも、運動神経は着実に発達していくと思います。

時々「運動神経がない」という表現を耳にしますが、厳密に言えば運動神経がない人はいません。運動動作の良し悪しを司るのは運動神経の有無ではなく、運動神経の長短です。この長短は12歳までには確立されてしまうため、運動神経をより発達させてあげるためには、幼少時から12歳程度まででの取組みが必要となります。しかし運動神経はそう簡単に、一気に発達するようなものではありません。ですので焦らずに、根気強くお子さんの成長を見守り、支えてあげてください。