プロコーチとして野球をする子どもに減ってほしいと思う理由

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近年は年間100試合をこなす少年野球チームさえあるほど

このコラムを書いているのは令和3年の元日、少年野球はそろそろ変わらなければならないと考えながらのタイピング。

僕が小学生だったのはもう30年前ですが、その頃僕が所属していたチームの試合数は多くても50試合以下でした。おそらく平均としては30〜40試合程度だったと思います。

しかし近年、多いチームでは年間100試合をこなすチームがあるほどです。これは試合数としては多いのではなく、多すぎです。月曜日以外は毎日試合をするプロ野球でさえ、試合数は143試合です。これと比較をすると、少年野球の年間100試合が桁外れに多いということがお分かりいただけると思います。

小中学生チームの練習日程を見ても、週5〜6回練習があるチームも多いようです。まさにプロ野球と同じようなペースで野球をやっているわけですが、まだ体の出来上がっていない小中学生にそれだけ毎日野球をやらせてしまっては、怪我をしない方が不思議というものです。

野球人口の減少は少子化だけが原因ではない

子どもたちの野球離れが指摘され始めもう長くなりますが、これは少子化が影響しているわけではありません。もちろん子どもたちの絶対数が減っていることは確かなのですが、それ以上に「練習が厳しすぎて野球をやめてしまう子」「怪我をさせられて野球をやめてしまう子」が非常に多いんです。

野球肘・野球肩というのは、もちろん僕が子どもの頃から存在していました。しかし人数としては現代ほど多くはありませんでした。

僕は小中学生時代、同校・他校の野球友だちが何十人(軽く100人は超えていると思います)もいましたが、小中学生時代に怪我によって野球をやめてしまった友だちはいませんでした。中学までで思い返すと、怪我を理由に野球をやめてしまったのは、高校の入学式の前日に野球肩で腕が上がらなくなってしまった僕ひとりだけだったと思います。

しかし今はどうでしょうか?1チームに2人も3人も肩肘を痛めている子がいますし、中学になると肩肘に加え、手首痛や腰椎分離症に苦しむ子も増えていきます。

今中高生の間で腰椎分離症は、肩肘に次いで多い怪我となっています。ではなぜ肩肘に加え、腰椎分離症の子まで増えてしまったのか?

その理由はもう書きましたね。週に5日も6日もチーム練習をさせられて、その上マスコットバットのような重いバットを振らされ続ければ、大人だってすぐに手首や腰を怪我をしてしまいます。

しかし怪我をさせた当の本人たち、つまり監督やコーチは「鍛え方が足りないから怪我をするんだ。もっと鍛えろ!」と非理論的な馬鹿げたことを言うばかり。こんな野球界では、野球をする子どもが減るのは当たり前ですし、むしろプロコーチという立場としては、減って欲しいとさえ思います。そうすれば怪我に苦しむ子が減るわけですから。

子どもたちを試合で勝つための駒としてしか考えていない大人たち

全国的に見渡すと、もちろん素晴らしい指針を持ったチームもいくつかあります。例えば兵庫北播リトルシニアは土日祝日しか練習はしないそうです。それでもこのチームを率いる藤本監督は、子どもたちを8回も全国大会に導いています。これはつまり内容のある質の高い練習をさせれば、週2回の練習でも子どもたちは十分上手くなれるということを証明しているわけです。

では逆に、週2日しか野球が休みの日がない子たちはどうなってしまうのか?まず練習で毎日ヘトヘトになってしまい、学校の宿題だって疎かになり、野球以外のことをきちんとできな子が多くなってしまいます。例えば学校に遅刻をしたり、授業中に居眠りをしたり。

挙げ句の果てにはハード過ぎる練習のせいで怪我をしてしまうことだって多々あります。そのようなチームの監督・コーチは、子どもたちを試合で勝つための駒としか見ていないのでしょう。中高生の野球チームは実質2年半あるかないかです。勝利至上主義の監督・コーチというのは、その2年半以外のことはどうでも良い、と考えている方が多いのではないでしょうか。

もしそうじゃなければ、子どもたちにプロ野球と同じペースでハードな練習をさせることなど絶対にさせないはずです。

球数制限では子どもたちの体を守り切れない日本の少年野球

子どもたちの体を守るため、野球界ではようやく球数制限などを設けるようになりましたが、しかしそれでも怪我をする子どもたちは増える一方です。それは何故なのか?!

その答えももう上に書いたようなものですね。試合の球数だけをカウントしても、週5〜6日練習させているようでは体への負荷が減ることはありません。

逆に週に2日しかチーム練習はしない上述の兵庫北播リトルシニアでは、肩肘を痛める子はほとんどいないのだそうです。このように「子どもたちの体を守る」という理念を持ち、しっかり貫いてくれている監督さんがいらっしゃるチームであれば、お子さんを預けても安心ですね。

ちなみに兵庫北播リトルシニアを母体とした、兵庫ベリージュニアという小学5年生以上が参加できる野球塾もあるそうです。僕自身野球塾のコーチをしていながら、他の野球塾を紹介するのも何ですが、西脇市付近にお住まいの方は、一度こちらの野球塾に相談されてみるのも良いと思います。月会費は8000円だそうです。

ですがグループレッスンではなく、マンツーマンで科学的根拠のあるレッスンを受けたいという方、もしくは兵庫ベリージュニアに参加できる年代以外の方は、ぜひ僕のレッスンを受けてみてください。理論的なのにわかりやすくて、目から鱗がボロボロ落ちると思います。

ということで今回は野球のプロフェッショナルコーチとして、日本の少年野球・学生野球に対する私見を述べさせていただきました。ひとりでも多くの親御さんに賛同いただければ幸いです。

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