- バットと右前腕
- バットと左前腕
- 前腕と上腕
- バットと背骨
- 前腕と背骨
- 右前腕と左前腕
(左右が書いていない腕はすべてトップハンド)
上記6個をすべて作れなくても大丈夫です。もちろん6個すべて作れればそれが最高なわけですが、それはやはりフリーバッティングや読みが完全に当たったボールでしか難しいものです。だからこそ6個まで行けなくても、6個により近づけられることが大切なのです。
腕相撲を思い浮かべてみてください。肘は必ず直角にして戦いますよね。これはつまり、その角度にした時が一番力が入るからなのです。直角よりも広すぎても、狭すぎても腕相撲で勝つことはできません。
バッティングではボールを前でさばこうとすると、6個のうちほとんどを作ることができません。ボールを前でさばき、肘が伸びたポイントで打つと、タイミングさえ合えば引っ張った方向に強烈な打球を打つことができます。しかしこの場合ポイントが前に出ている分、差し込まれた時に押し返すことができません。つまりタイミングが合えば良い打球を飛ばせますが、一度タイミングを狂わされたら、力ない打球しか打てなくなってしまいます。
一方ポイントを少し後ろに下げて直角をたくさん作ることができると、差し込まれたり多少詰まったりしても、押し返す力強さと押し返せるだけの懐の広さを保つことができます。つまりタイミングが合えば当然良い打球が行きますし、多少ずれたとしても押し返してヒットを打つことができるのです。現代のプロ野球選手を観察すると、何年も安定した打撃成績を残している打者のほとんどはこの打ち方で打席に立っています。
ポイントを後ろに下げるという技術は、20年前はほとんど誰もやっていませんでした。しかし打撃技術が進化した今は、直角を増やしてポイントを少し後ろに下げた方が安定して打てるということを、一流選手たちはもうみんな知っているのです。
タイミングが多少ずれても、勢いのあるストレートを投げられてもヒットを打っていけるように、ぜひたくさん直角を作ってコンタクトを迎える練習をしてみてください。このような最新の打撃技術を身につけたいという方は、ぜひスラッガー養成コースを受講してみてください。
コラム筆者:カズコーチ(野球動作指導のプロ/2010年〜)
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