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プロコーチとして未だに悩んでしまうこと

コーチングをしていて時々悩むのが、個性を生かすべきか、実を取るべきかという問題です。

個性はとても大切だと思うのですが、この個性で成績が上がっていないのならば、個性にこだわるべきではないというのが僕の基本的なスタンスです。

しかし難しいのは、その個性によるストロングポイントとウィークポイントが拮抗している場合です。

怒鳴るという行為は指導の範疇には入りません

練習中にミスをした選手が笑顔を見せていたということで、阪神タイガースの2軍監督が選手たちを怒鳴ったという内容のニュースが伝えられました。しかし報道された側は、これを恥ずかしいことだと思わなければいけません。選手はもちろんですが、2軍監督は特に。

怒鳴るという行為はまったく指導の範疇には入りません。これはもう「自分には正す術がないから怒鳴るしかない」というような状態です。指導者として怒鳴るというのは、それほど恥ずかしいことだということを知る必要があります。大きな声を出すことと、怒鳴るというのはまったくの別物です。

ジャイアンツの2軍監督も選手を「小学生並み」と評したと伝えられていました。怒鳴るにしても、小学生並みと言うにしても、選手を発奮させたいが故のことだったのかもしれません。しかしこれらは一歩間違えば選手を壊してしまうことにも繋がります。自信喪失になったり、監督不信に陥ったり。

選手が緊張感や集中力を欠いていたらどんな指導をすべき?

このようなプロ野球の指導者の姿を真似してしまう少年野球のお父さんコーチも多いはずです。「選手がミスをしたのに笑っていたら阪神の監督が怒鳴っていた」ということを、プロ野球の2軍監督がそうしたんだから正しいのだろう、と勘違いしてしまう阪神ファンのお父さんコーチも出てくるかもしれません。

そしてミスをした6年生を「3年生並みだな」と口にしてしまう巨人ファンのお父さんコーチだって出てくるでしょう。プロ野球というのは常に見られているということを意識する必要があります。巨人や阪神といった超人気球団ならなおさらです。

ミスをした選手が笑っていたら、怒鳴り散らしてわざわざ選手の反感を買うようなことをする必要なんてないんです。その選手たちの横に、ただ何も言わずに立ってその後の練習を見守っていればいいんです。

選手というのは子どもでもプロ野球選手でも「監督やコーチに見られている」ということに対してとても敏感です。例えば「監督はどうせ俺のことなんてちゃんと見ていない」と薄々でも感じてしまうからこそ、緊張感のないプレーをしてしまうわけなんです。ですので緊張感がない選手、集中力を欠いている選手に対しては、選手が「見られている」ということをヒシヒシと実感できる状況を作ることにより、怒鳴ったり罵声を浴びせたりすることなく改善させることができます。

いつまでも軍隊式では成長できない日本球界の現状

百歩譲ってプロ野球なら「給料貰っているんだからもっとしっかりやれ!」と言うこともできます。しかし少年野球ではそんなニュアンスは一切通用しません。下手に怒鳴ったらそれだけで来週から来なくなる子だっているでしょう。そしてもしその子がチームで一番上手い部類の子だったら?

指導者というのは、ただ基本や技術を教えればいいというわけではありません。集中力が途切れやすい選手に対しては、集中力を維持しやすくなるスキルを教えてあげる必要があります。そして緊張感がない選手に対しては、緊張感を持って練習できる環境づくりをしてあげることが大切です。選手を怒鳴ったり愚弄したりしても、何も解決しません。

スポーツ(オリンピック)というのは戦争の代用として誕生しました。しかしスポーツと軍隊はまったくの別物です。いつまでも軍隊式のやり方をしていては、日本の野球界はますますアメリカと差が広がるばかりになるでしょう。

ちなみにアメリカのリトルリーグでは、親御さんから「この監督はしょっちゅう選手を怒鳴りつけて、理論的な指導をしていない」と通報があると、その監督はしばらく指導することができなくなります。「指導法を勉強してもう一度出直してこい!」とリトルリーグ連盟に言われてしまうわけです。

しかし日本では怒鳴り散らす指導を親御さんさえ認めてしまっていて、それが当たり前であるという雰囲気さえ未だに残っています。ですがこれは完全に間違った状態であると、日本中のパパママはそろそろ知っていくべきだと思います。

なぜメジャーリーグでは4シームストレートよりも、2シームストレートを好む投手の方が多いのでしょうか?この疑問を考える時、やはり大きな要素となってくるのは中4日というタイトなローテーションということになります。もしこれが中5日、もしくは中6日になってくれば、4シームストレートの使い手がメジャーでももっと増えてくるのではないでしょうか。


メジャーでは多くの球団が中4日で先発ローテーションを回しています。そのため100球を目処に交代していくことが非常に多く、先発投手が100球程度で勝ち投手の権利、もしくはQSをクリアするためには、5回を投げるなら1イニング20球以内、6回を投げ抜くなら1イニング16球以内で投げ続ける必要があります。

仮に1イニングすべてのアウトを三振で取っていく場合、すべて3球三振だったとしても9球を要します。しかし3三振すべて3球で終わることはまずなく、ファールなしで2ー2から三振を奪ったとしても、3つのアウトを取るのに15球を要してしまいます。つまりQSのクリアを目指した場合、いつも三振を狙っていては100球程度で6イニングスを投げ抜くことはできない、という計算になります。

そこで登場するのが2シームというわけですね。ムーヴィング・ファスト・ボールとも呼ばれている、微妙に動くストレートのことです。2シームストレートは打者の手元で僅かに動くため、打者がスウィートスポットで捕らえたと思っても、実際には僅かにスウィートスポットから外れていて、詰まったゴロになったり、先に当たって力のないフライになったりします。つまり、仮に打者がファーストストライクとなる2シームでゴロを打ってくれれば、1球でアウトを取れるということになり、100球前後で6イニングスという目標もクリアしやすくなります。

一方4シームストレートの質が良ければ、よほどコースが甘くなければ打者が空振りする可能性の方が高いため、1つのアウトを取るためには最低限3球投げる必要が生じてきます。仮にランディ・ジョンソン投手のような突き抜けたレベルにある投手であれば、多少球数が多くなっても三振を取りに行くことができます。しかし2〜3番手以降の先発投手であれば、いかに球数を減らしてローテーションを守るか、ということが給料に直結していきますので、最初から三振を取りにく投手は多くはありません。

また、メジャーには2〜3番手の投手が変化球でアウトを取っても、首脳陣から高い評価は得られないという風潮もありますので、そういう意味でも2シームストレートを使ってアウトを重ねたいと考える投手が多いんです。ウェイクフィールド投手のナックルのように、魔球を持っている投手の場合は別ですが。

もしメジャーリーグが日本同様中6日になったとしたら、球数のアヴェレージは120球程度まで増やすことができます。すると三振を狙いやすい環境が整いますので、4シームストレートを高めに投げ、伸びのあるストレートで奪三振を増やしに行く投手は間違いなく増えていくと思います。

もしメジャーリーガー達が160km/hを超える、バックスピンが垂直に近い4シームストレートを投げるようになったら、日本のプロ野球選手達はまず対応できなくなるのではないでしょうか。わかりやすく言えば、ピッチャーが全員大谷翔平投手になる、というようなイメージです。もしピッチャーが全員大谷翔平投手になったとすれば、日本のプロ野球選手全体の打率は1割台まで落ち込み、2割打てれば立派、と言われるようになるかもしれませんね。

メジャーリーグのコーチングは年々進化しています。バイオメカニクスを理解しているコーチも非常に多く、投手の平均球速も日本とは異なり、この20年で飛躍的にアップしています。メジャーリーガーにはまだまだ成長する余白がたくさん残されています。しかし一方で日本球界はどうでしょうか。確かに高校生の球速はアップしてきましたが、それはコーチのバイオメカニクス指導によるものではなく、筋トレマシンによるところが大きいのではないでしょうか。

そして高校時代に超高校級の球速をマークしてきた投手達の、果たして何%がプロ野球で怪我なく10年、20年と活躍できているでしょうか?野球は個人競技ではありません。ですので例え160km/hのボールを投げられたとしても、怪我することなく、何年も勝ち続けられなければその160km/hのボールに価値が生まれることはありません。

ピッチャーの仕事はアウトカウントを増やすことであり、速いボールを投げることではありません。この点を日本人選手以上に強く意識しているのがメジャーリーガー、もしくはメジャーを目指している選手達だと思います。そういう投手が非常に多いアメリカと、少ない日本。この差も、日本人打者がメジャーで活躍できる可能性を下げてしまっていると僕は考えています。

この差を縮めるためにも、やはりコーチはもっともっと、選手以上にもっともっと勉強すべきです。打者の得意ゾーン付近には、必ず苦手ゾーンが存在しています。それはボール半個分程度の差です。その半個分の差を投げ切れる技術を選手達に身につけさせる、そのために必要なコーチングスキル、バイオメカニクスに関する知識、それをどれだけの日本のコーチたちが持っているのか、と考えると、やはり日本のコーチのレベルは、メジャーと比べるとまだまだ低いと言わざるを得ません。

ちなみにメジャーリーグでは、野球経験はあっても、プロ経験や高いレベルの野球経験がないコーチがメジャーリーグのコーチを務めるケースが増えてきました。つまり僕のような、コーチングスキルを専門的に学んだコーチングのプロフェッショナルたちです。そのようなコーチ達が今、メジャーリーグでスーパースター達を育てているんです。そしてメジャーリーガー達も彼らのコーチングスキルをリスペクトし、決して「プロ経験ないくせに」なんて言ったりはしません。

重要なのは経歴ではなく、実力です。プロ経験があって、さらにコーチングスキルが高ければそれは最強のコーチです。しかし良い選手を育てるのに、プロ経験というのは必ずしも必要ではないんです。日本にも早くウォーレンブロックコーチのアカデミーのような存在に登場してもらいたいな、というのが僕の願いです。そして今、僕がその準備を始めている、という段階なのです。
スポーツニュースで、今春から公式戦での球数制限の導入を発表していた新潟の高校野球連盟が、結局今春からの導入は見送ったという記事を読みました。結論だけを見ると、個人的にはとても残念でした。

高野連本部の考えとしては、新潟県だけ導入するというのは公平性に欠けるとのことだそうです。しかし元々高校野球に公平性など存在しているのでしょうか?野球強豪校は今なお全国から有望選手をかき集めています。一部の私立は部員が100人以上いて、初心者がほとんど在籍していない状況なのに対し、一部の公立校は初心者を含めてやっと9人になるという状況です。大げさな見方ではありますが、僕は高校野球が公平に行われているとはまったく思っていません。ですので高野連が口にする公平性という言葉に対し、まったく説得力を感じることができないわけです。

新潟の連盟が今回球数制限の導入を撤回したことは、本当に断腸の思いだったと思います。ファーストアクションとしてはまさに英断だったと思いたいのですが、しかし本部やそれ以外のところから、我々には見えない圧力が色々とかかっていたのでしょう。僕は高校野球の表からは見えない部分のこともある程度知っているわけですが、それを語るのは今回はやめておきましょう。

球数制限を導入しなければならないという状況は、高校野球指導者の怠慢だと僕は前々から考えています。話は簡単です。指導者が、選手全員がピッチャーをできるように指導すればいいだけなんです。コーチングスキルがあれば、まったく難しいことではありません。しかし指導者たちはそれをやろうともしません。良い選手をかき集めて勝つ野球に僕はロマンを感じることはできません。下手くそだった選手たちを育て上げて勝つ野球にこそ、僕はロマンを感じます。子どもの頃に『名門第三野球部』を読んでいたせいかもしれませんが(笑)

指導、つまりコーチングというのは「教える」ということではありません。多くの方は、教えようとしてしまうから選手を育成することができないんです。コーチングとは選手が、ある技術をできるようになるために道標を作ってあげることです。手取り足取り教えてしまう行為は、実はコーチングとは言わないんです。それを理解されていない勉強不足のコーチが野球界には非常に多くいらっしゃいます。そもそも選手を怒鳴りつけるコーチがこんなに多いスポーツは、まさに野球だけです。つまり野球界にはそれだけ無能な指導者が多い、ということです。

能力があるコーチは、選手を怒鳴りつけることなど一切しません。でも一切怒鳴りつけなくても、選手たちはそのコーチに対し畏怖の念を抱きます。それは「いつも細かい部分までちゃんと見られている」と選手が常に感じているからです。一方いつも怒鳴っているコーチはどうでしょうか。そのようなコーチを尊敬する選手はまずいないでしょう。そして影では必ず悪口を言われていると思います。例えば「あのコーチって怒鳴ってばっかで何を言ってるのか全然わかんないし、僕が一生懸命やろうとしていることもわかってない!」って感じで。

日本の高校野球は勉強そっちのけで野球漬けにされてしまっています。なので野球を辞めた後、国語力を持っている元選手が少なすぎるんです。そして国語力のない元選手が指導者になってしまうから、もう怒鳴るしか術がなく、そしてその行動がまた次の世代のコーチに伝染し続けてしまうんです。ではメジャーリーグはどうなのか?アメリカ人選手の場合、名門大学でしっかり勉強をした選手ばかりです。そういう選手はスター選手、無名選手問わず、引退後、仕事でうまく言っている元選手が非常に多いんです。でも日本の場合は?まともに漢字の読み書きさえできないプロ野球選手ばかりです!!

ちなみに長嶋茂雄選手は大学入試で、答案に自分の名前しか書きませんでした。それでも合格しました。長嶋選手のように圧倒的な実力とスター性を持った選手ならそれでも良いのかもしれません。しかし長嶋選手のようなスターは、野球選手数万人に一人いるかいないかです。

かなり長々と書いてきましたが、ここで今回僕が何を伝えたいのかを書きたいと思います。野球選手は学生時代にほとんど勉強しないため、国語の理解能力が非常に低いんです。ですのでバイオメカニクスや運動物理学など、野球指導に必要な知識を学ぶための本を開いても、書いてあることがまったく理解できない。理解できないから勉強をすることもなく、適当な経験則だけで子どもたちを「教えて」しまっている。だから子どもたちが野球スキルで頭打ちしてしまうことが非常に多く、元々ピッチャーができる子にしかピッチャーをやらせないという状況になってしまい、球数制限という些細なことを決めるだけでも必要以上に長い期間を要さなければならない。これが日本球界の現状であり、早急に変えていかなければならない点でもあります。

高野連は球数制限の前に、赤点を取った子は試合に出してはいけない、というルールを先に作るべきかもしれませんね。僕は今まで1300人以上のパーソナルコーチングを行ってきましたが、世代問わず国語力が低い子ほど上達することができません。逆にコーチが話している内容をしっかり聞くことができ、それに対し返事をするという形でコーチに対しリアクションすることができ、教わったことを頭で考えながら練習できる子は、最初ド初心者だったとしてもどんどん上達していきます!

僕のコーチングでは指導した内容を選手が忘れないように、常時メモを取ってもらっています。しかし僕が話した内容を正確にメモできる学生選手は、1割程度しかいません。小学生、中学生、高校生など世代が変わっても割合は変わりません。

さて、最後に女子選手のお話をつけ加えておきたいと思います。僕のコーチングではだいたい2〜3%が女子選手なのですが、女子選手は小学生であっても、ほぼ確実に僕が話している内容を理解してくれます。逆に正確に理解できない女子選手は女子全体の1割程度だと思います。もし男子選手が、女子選手のような取り組み方で野球をすることができれば、信じられない速度で上達していけるはずです。

今月、JFL鈴鹿の男子サッカーチームの監督として、ミラグロス・ マルティネス・ドミンゲスさんというスペイン人女性が就任されました。これは本当に素晴らしい出来事だったと思います。日本も一部の野球クラブチームや独立リーグでは、男子チームの監督に女性が就任していますが、しかし指導者実績によって就任したというよりは、話題性が先行してしまったという印象があります。日本にも早く、指導実績によって、男子チームの女性専任監督に誕生してもらいたいなというのが僕の願いの1つでもあります。

選手経験は確かにコーチとしては大きな武器となります。しかし選手経験がまったくなくても名コーチになることはできます。なぜならプレースキルとコーチングスキルというのは、似ているようでまったくの別物だからです。

今回の投手育成コラムでは、コーチングへの組み方について少しお話してみたいと思います。小中学生チームのボランティアコーチの場合、理論的にコーチングをできる方というのはほとんどいらっしゃいません。強豪硬式チームであっても、経験則だけで指導してしまっている監督・コーチが大半ではないでしょうか?

コーチングに於いて経験則というのは、実はあまり役に立ちません。経験値は必要なのですが、経験則というのは役に立たないことがほとんどです。と言いますのは、A君で上手く行った指導法で、B君も同じように上手く行くことはまずないからです。なぜならA君とB君は性格も体格も選手のタイプも違いからです。

これが仮に一卵性の双子であったとしても同様です。双子であっても性格や嗜好というものは違ってくることがほとんです。コーチの役割というのは知っていることをただ伝えるだけではありません。目の前の1人の選手にとって、今一番必要なことを見極めた上で伝えていき、選手を上達へと導いていくことが役割です。

知っていることを判で押したようにただ繰り返すのはコーチングではなく、ティーチングです。コーチングはあくまでも、目の前にいる1人に対し個別の指導を当てていく作業です。つまりA君が目の前にいたなら、A君の現状をしっかりと把握した上で、今もっとも足りていないことを見極め、それを補っていくサポートをします。そして同時にA君の長所も見極め、それを伸ばしていくこともコーチの役割です。

例えば近年、阪神タイガースの藤浪晋太郎投手が不振に苦しんでいます。果たしてタイガースの投手コーチは藤浪投手に対し適切なコーチングを行えているのでしょうか。経験則だけでコーチングをしてしまってはいないでしょうか。もし僕が藤浪投手のパーソナルコーチングを担当するのなら、真っ先に考えるのはスケール効果についてです。藤浪投手のパフォーマンスを不安定にさせている最大の要因はスケール効果にあると僕は考えていますので、まずはスケール効果の影響を最小限に抑えられるフォーム作り、厳密に言えば運動軸を体の外側に出し、慣性モーメントを小さくするためのコーチングから始めていくと思います。その上で彼の長い四肢を活かして、左股関節の使い方を改善することにより、リリースポイントをもっと打者に近付け、少し力を抜いても簡単にバッターを差し込むことのできるストレートを作り上げていこうとすると思います。あくまでも僕ならば。

このように、コーチングというのは目の前の選手のウィークポイントとストロングポイントをしっかりと見極めて、ウィークポイントを補いながら、同時にストロングポイントを伸ばしていく必要があります。しかしこの作業は経験則だけでは行えません。ピッチングモーションのバイオメカニクスをしっかりと学び、モーションのすべての細かい動作を理論的に説明できる知識が必要です。

もちろん週末のボランティアコーチの皆さんにそこまで求めるのは酷だと思います。ですが本当に子どもたちを上達させたいのであれば、10分でも20分でも1対1のコーチングを行なっていくべきです。例えばチームに20人の子供達がいたとして、1人10分ずつみっちりマンツーマンでやったとしても4時間かかりませ。コーチが2人なら2時間、コーチが4人なら1時間で済みます。

そしてコーチは、とにかくメモを取ることが重要です。選手にとってコーチは少人数ですが、コーチにとって選手は少人数ではありません。ですので誰に何を伝えたかを覚えておくのはなかなか難しいものです。だからこそ、いつ誰に何をどのように伝えたのか、ということをしっかりメモをしておく必要があります。今まで行ったコーチングを忘れている状態でまたコーチングを始めても、効率の良い指導は絶対にできません。そして子どもたちも「また同じこと言っているなぁ」と飽き始めてしまいます。飽きられないためにも「先週こういうことを教わったの覚えてる?まだできていないからもうちょっと時間を割いていこうか」と、コーチは言ったことをすべて覚えている、ということを選手に理解させる必要があります。そうすれば飽きられることなく、逆に「また同じ注意されないようにしなきゃ!」と緊張感を持ってくれるようになります。

結局のところコーチングというのは、どれだけ「コーチは僕のことをしっかり見てくれている!」と思ってもらえるかどうかなのです。「どうせ僕のことなんて大して見てない」と思われてしまっては、どんなに良い指導をしても効果は得られません。果たして藤浪投手の周辺はどうでしょうか。僕には何とも言えないところではありますが、コーチやグラウンドに顔を出すOBは行きずりの指導をしてしまってはいないでしょうか。もし場当たり的なコーチングをしていなかったのであれば、藤浪投手がここまで長く不振に苦しむことはなかったはずです。

今回の投手育成コラムでは、普段のトレーニングへの取り組み方について少しお話をしてみたいと思います。僕はこれまでプロコーチとして、プロアマ1000人以上のマンツーマンコーチングを行ってきましたが、その中で本当に上達する形で普段の練習ができている選手は、多く見積もっても20%程度でした。


コーチングでは正しい動作の仕方、その動作の必要性、できない状態でのデメリットなどを選手たちには伝えています。しかし伝えた内容をしっかりと頭に入れられる選手というのは、本当に20%くらいしかいません。もちろん教わったその瞬間に完璧に覚えろ、とは言いません。コーチング中は休憩代わりにメモタイムを設けていますので、その時間を使って教わったことをノートに書くことができます。

しかしその書いた内容を、書きっぱなしにしてしまう選手が80%以上なんです。つまり復習をしない、ということですね。できていない動作に関しては、正しい動き方や必要性などが頭に入っていなければ、絶対にできるようにはなりません。それはそうです、正しい動作が頭に入っていないのですから、100球投げても200球投げてもできるようにはなりません。

逆にノートを丁寧に書き、そのノートを読みながら普段の練習をしてくれる選手というのは、指導済みの内容に関して質問をしても、いつでも正しく回答することができます。そして正しい動作が頭に入っていますので、練習を続ければその動作があっという間にできるようになります。これは小学生でも中学生でも高校生でも大学生でも同様です。小学生でもやる選手はやりますし、中高生でもやらない選手はやりません。

どの野球塾に通うにしても、重要なことは野球塾に通うことではありません。野球塾で教わった正しい動作をできるようになるということです。もちろんコーチング中にできるようになる動作もあれば、たくさん自主練をしなければできるようにならない動作もあります。なかなかできない動作が出てきた時、ノートを読みながら、間違いや勘違いがないように正しい動作で練習を続ける必要があります。

コーチングに通うだけでは上達はしません。コーチングで教わったことをできるように頑張らなければ、コーチングに通う意味はなくなってしまいます。理想のコーチングは、10回コーチングをしたら10回すべて違う内容のコーチングを行える、ということです。しかしそれができるのは、だいたい20%くらいの選手のみ、というのが現状です。

コーチングでは野球チームでは教われないような具体的、理論的な動作の仕方を教わることができます。ボランティアコーチでは絶対に指導できないような内容ですので、コーチングに通っている方、もしくはこれから通いたいと思われている方は、ぜひ通うだけではなく、教わったことをできるように頑張っていく、というところに重点を置いていただければと思います。
野球ほどプレー中に頭を使わなくてはならないスポーツも少ないとは思いますが、野球ほど頭を使ってプレーができる選手が少ない競技も珍しいのではないでしょうか。先日、学校の部活動は週に2日は休みを設けるべきという指針をスポーツ庁が発表し、多方面からブーイングが上がったようですが私自身はこれには賛成です。

反対派からすると、子どもたちの青春ともなる部活動を行う時間を奪うべきではない、という意見のようです。しかし日本の場合、特に高校野球は毎日野球漬けで、勉強をする暇さえないほどです。さらに話を広げれば、友だちと出かけたり恋愛をする時間だって持てないと思います。子どもたちを野球漬けにすることが、果たして青春を守ることになるのでしょうか。ちなみに科学的には、好きな女子がスタンドで応援してくれていると雄性ホルモンの分泌が増え、パフォーマンスが向上することが証明されています。つまり恋愛は野球に対して大きなプラスになるということです。

そして野球を辞めた後、野球漬けだった子どもたちはどうなってしまうのか?高校や大学受験でも苦労するでしょうし、就職してからも苦労するでしょう。例えばプロ野球選手の中にも一般的な漢字の読み書きができない選手が大勢います。そんな選手たちが戦力外になった後、就職に苦労しないことなどあるでしょうか?漢字も書けない大人を、一般企業が採用するでしょうか?

当野球塾ではこれまで1000人以上の選手をコーチングしてきましたが、上達速度が速い選手はほとんどのケースで勉強もできます。特に国語力は重要です。コーチが話していることを理解できなければ、上達することもできないからです。

また、コーチングをしていて非常に危惧している点があります。コーチが何かを話していても、子どもたちが「はい」しか言わないことです。コーチとしては「はい」と言われれば理解していると判断してしまいます。しかし実際には反射的に「はい」と言っているだけで、理解できていないケースがほとんどです。

これはチームで押し付け型の指導がなされている影響が大きいと思います。なんでもかんでも「はい」と返事をしているだけでは、コーチが伝えようとしていることを本当の意味で理解することはできません。コーチは、選手たちが自分で考えながら普段の練習を行えるように指導していく必要があります。自主性に任せるのではなく、自主性を養えるコーチングですね。

もちろん簡単なことではありませんが、当野球塾ではそのような指針を持って普段からコーチングを行なっています。当野球塾ではとにかく選手たちに考えさせます。小学校低学年ではまだ難しいかもしれませんが、高学年以上の年代であればどんどん考えさせます。

重要なことはコーチング中に上達することよりも、コーチングを修了した後も自分自身で上達していける能力を身に付けることです。そのためにも子どもたちを野球漬けにするのではなく、しっかりと勉強もできる時間を持たせ、勉強によって考えるというスキルを磨かせ、そのスキルを野球に活かし、コーチの言葉をより深く理解することによって上達速度を上げていく。そしてコーチング修了後は自分で自分にコーチングできるようになる。それが大事だと当野球塾では考えています。ですのでコーチングの休憩中には教わったことをノートに書いてもらっているのです。

しかし勉強が苦手であれば、ノートを上手に書くこともできません。まとまりのない文章で書いてしまっても、あとで読み返した時にわからなくなり、結局コーチングされた内容を活かすことができなくなってしまいます。それでは意味がありません!

子どもたちを野球漬けにしてしまうのではなく、勉強にもしっかりと時間を使えるようにし、スマホではなく対話によってコミュニケーション能力を磨く必要があります。コミュニケーション能力が低ければ、コーチングを受けても最大限の効果を得られなくなってしまいます。

土日は朝から日暮れまで野球をするというチームは日本には数え切れないほどあります。しかし本当にこれで良いのでしょうか?1日8時間を超えるような練習時間は本当に必要ですか?もし監督やコーチが上手くメニューを組めていれば、3〜4時間でも多いくらいではないでしょうか?選手が頭を使ってプレーをできるようになるためには、大人のコーチがまずは先に頭を使って効率的かつ効果的なメニューを組めるようになることが重要です。

よほどレアなケースでない限り、一般の選手たちが指導者の能力を超えることはありません。子どもたちのスキルが頭打ちしないように、大人の指導者たちは選手に対してではなく、まずは自分たちに対して厳しくするべきでしょう。そうすれば部活を週に2日休んだとしても、子どもたちの野球スキルが低下することはないはずです。

子どもたちが肩肘を痛めてしまった時の責任は一体誰にあるのか?!それは当然チームの監督・コーチにあると思います。まず怪我をしにくい投げ方を指導するための勉強をしていない、そして子どもの体には負担が大き過ぎるほどの球数を投げさせている、という点は決して見逃してはいけないと思います。やはりいくらボランティアコーチと言えども、実際に子どもたちに動作を教えるという行動を伴っているのであれば、最低限の解剖学やスポーツメカニクスを学ぶべきです。それを学んでいないのであれば、経験則だけで子どもたちを教える行為は避けるべきです。


そもそもトップポジションを、肩関節を内旋させた形で作らせている少年野球コーチが日本ではほとんどです。99%はそうではないでしょうか。肩関節を内旋させた状態でトップポジションを作ってしまうと、肘の内側にばかり負荷がかかってしまい内側側副靱帯を痛めることになります。そして肩関節を水平内転させなければボールを投げられなくなるため、必ず肘が下がり、肩にも負荷がかかってしまうことになります。そして肘が下がってくると今度は肘を上げろと言い出し、肘が肩線分よりも上に行ってしまい、結局また怪我の原因を増やしてしまう、という負のスパイラルに陥ってしまいます。

アメリカの少年野球のボランティアコーチは、子どもたちがよほど間違ったことをしていなければ動作を教えることはありません。その理由はアメリカの少年野球の場合、チームに1人は必ずわたしのようなプロコーチがリトルリーグ連盟から派遣されているからです。ですのでいつでも適切な体の使い方をそのプロコーチから教わることができるのです。ではボランティアコーチの役目とは?チームメイト同士で喧嘩したりせず、仲良くさせるための人間関係を作るという役割を担っています。ボーイスカウトのリーダーのような存在ですね。

アメリカ人や中米の選手は体の造りが違うから日本人では敵わない。と思っていませんか?これはまったくの誤りです。違うのは体の造りではなく、子どもたちを指導するコーチの質です。良い選手になれるか否かに、体格などまったく関係ありません!!

最近、あるリトルリーグのチームに呼ばれて練習風景を見学させてもらいました。わたしを呼んでくださった方以外は、わたしがプロコーチであることは知りません。そのような状況で見学させてもらったのですが、練習内容は酷いものでした。体の構造を無視した動作を教えているし、投げさせている球数は発表されているガイドラインを大幅に超えており、投手はほとんど全員肩か肘に痛みや違和感を訴えていました。このチームの指導内容では、子どもたちが怪我をするのは当たり前だと思わずにはいられませんでした。

仮にアメリカであれば、ボランティアコーチが下手な指導をして子どもたちが怪我をした場合、訴訟に発展する可能性があります。ボランティアコーチが指導した動作さえわかれば、学んでいるコーチであれば怪我をしにくい動作かどうかは一瞬で判断することができるのです。もちろんスポーツ医学的にもそれを証明することが可能です。

しかし日本の少年野球の指導現場ではどうでしょうか。明らかにチームのやり方のせいで怪我をしているにもかかわらず「気合いが足りないから怪我をするんだ!」と言われることもある始末です。やはりプロアマ問わず、野球界もコーチのライセンス制を導入すべきでしょう。最低でも解剖学を理解していないと技術指導をしてはいけないというルールを作るべきです。

引退したプロ野球選手がアマチュア選手を指導するための指導者講習会など、ほとんど意味はありません。大切なのは子どもたちが怪我をしにくい投げ方を論理的に指導できるかどうかです。それを明確に理解していないコーチは、指導する場に立つべきではありません。

先日リトルリーグの練習を見学させていただき、そんな風に思ってしまったのでした。もし怪我をしにくい投げ方をしっかりと身に付けたいという方は、ぜひピッチングマスターコースを受講してください。学習塾の野球版ですので、ワイワイと楽しく野球をやる場ではありませんが、少年野球チームでは絶対に教われないようなことを身に付けられるはずです。

今回の投手育成コラムでは、上達速度をアップさせるための練習の取り組み方に関し少しお話をしてみたいと思います。多くの方が考えている通り、闇雲にただ毎日練習をしているだけでは、思うような練習効果を得ることはできなくなります。野球を始めたばかりであればそれでも上達はできますが、経験値が増えるほど、闇雲な練習では毎日何時間も行なったとしても、いつか頭打ちするようになってしまいます。


これは野球の練習に限った話ではありませんが、とにかく考えて練習することが大切です。コーチングを行なっていると、多くの選手が投球練習を肩の筋トレのように行なってしまっていることが多々見受けられます。そして正しい動作ができていない状態で何十球、何百球も投げてしまい、結局良い動作を身につけることができず、それどころかこれまでの悪い動作をさらに濃く体に覚えこませるための練習にしてしまっている選手が数多く見受けられます。

制球力をアップさせたいと考えた場合、まずは制球力を低下させている原因動作をハッキリさせる必要があります。その動作をハッキリさせた上で、具体的な形で改善を目指していく必要があります。例えば踏み出す足の着地点が一致していない場合は、常に同じ場所に着地できるように練習をします。制球力を良くしたいと思っても、ただ的を見て投げ続けるだけでは制球力はアップしないのです。制球力が低いことには必ず人それぞれの原因があります。その原因を突き止めない限りは制球力はアップしません。

時々オーバーハンドスローをサイドハンドスローにして制球力アップを図る選手がいますが、このやり方にはほとんど意味はありません。オーバーハンドスローで制球力が悪い選手がサイドに転向したとしても、やはり制球力を低下させている原因を改善できなければ制球力が向上することはありません。ただし、稀にサイドハンドスローが体に合っているという選手もいるため、そのような場合は何らかの改善が見られるケースもあります。

そして上達速度をアップさせるためには、とにかく考えることが大切です。そしてノートにその考えていることを書き出したり、声に出して喋りながら練習をしたりすると、目指している形が頭の中で明確になっていきます。頭の中で明確になればなるほど、体の反応が良くなり、その動作を体現しやすくなります。

やはり頭に入っていない動作は、どれだけたくさん練習をしたとしてもできるようにはなりません。まず適切な動作を頭の中に入れ、その上で練習をする必要があります。そうすれば闇雲に練習するという状況ではなくなり、着実にステップを登っていけるようになります。

上達速度をアップさせるためにも、練習する前にまずは考え、適切な動作をしっかり理解した上で練習をするようにしてください。投球練習を、ただの筋トレにしないためにも練習前に考えることが重要なのです。

スポーツをしている限り、怪我のリスクが0になるということはありません。どんなに怪我をしにくい投げ方、打ち方を身につけていたとしても、打球を追い駆けて他の選手とぶつかって怪我をすることもあれば、勤続疲労によって怪我をしてしまうこともあります。


怪我をすれば当然病院に行って治療を受ける必要があります。しかしこの時に最低限でも怪我に関する知識を持っていないと、不必要な治療を受けさせられてしまう危険性もあります。もちろん世の中には間違いなく選手にとって最善である治療を提案してくれる素晴らしいドクターがたくさんいます。しかしそれ以上に、そうではないドクターも多いということは覚えておく必要があります。

例えば最近、野球選手の中でも椎間板ヘルニアの手術を受ける選手が多いという印象があります。椎間板ヘルニアとは、背骨の腰あたりの椎骨の間のクッションとなっている部分がはみ出してしまい、神経を圧迫し痛みが出る症状のことです。この治療を受ける際も、椎間板ヘルニアの治療方法に関してまったく知識がなければ、ドクターに「手術をしてはみ出した部分を切らなければ治りません」と言われれば、もう手術をするしかないと思ってしまいます。

しかし知識があれば違います。椎間板とはなぜあるのか?必要だからあるんです。体にとって必要な椎間板をはみ出したからと言って簡単に切除してしまえば、必要だった椎間板が戻ってくることはもう生涯なくなり、椎間板の一部を失ったことによりまた別の不調が出てくる可能性をも新たに生み出してしまいます。

アメリカにピート・エゴスキューという世界的な名医がいるのですが、彼は椎間板ヘルニアを手術することなく快方に向かわせる技術を持っています。実際メジャーリーガーやプロゴルファーなど、数え切れないほどのスター選手たちがドクター・エゴスキューの治療によって怪我を治しています。しっかりと世界の最新医学を勉強されているドクターであれば、当然聞いたことがある名前のはずです。

手術をする治療としない治療とでは、ドクターが得る報酬の額には雲泥の差が生じますし、外科医にとっては手術件数が実績と評価される傾向があります。そのため一部の外科医は、とにかく手術することを勧めてくることがあります。実際わたしもそういう外科医に当たってしまったことがあり、「手術をする前にこういう治療法を試して欲しい」と伝えると、「手術をしないなら様子を見て3ヵ月後にまた来てください」と追い返されるように言われました。すぐに治したいのに3ヵ月後とは、まったく信じがたい言葉でした。

わたしの場合はコーチという職業柄、ある程度の医療知識があったため上述のようなことをドクターに対し言うことができ、他の病院ではその手術をしない治療法で非常に安い治療費と非常に短い治療時間で治してもらうことができました。ちなみに執拗に手術を勧めてきた外科医がいる病院は、野球選手らのスポーツ外科を売りにしている大きな病院でした。

下手なドクターに下手な治療をされないためにも、治療を受けるためには最低限の知識を持っておく必要があります。もちろん選手自身が学ぶことが最善であるわけですが、しかしそれが難しい場合はチームのコーチがそういう勉強を普段からしておく必要があると思います。

わたしは最低限の医療知識を持っているため、怪我をしてしまったプロ野球選手から「この治療法は最善だと思いますか?」と密かに相談されることもよくあります。そこで「最善」「最善じゃない」と言うことはわたしはコーチでありドクターではありませんのでできませんが、もしドクターが提示していない治療法があり、それを知っている場合はそれを選手に伝えるようにしています。「こういう治療も過去に行われたことがあるから、担当医に相談してみるといいよ」という風に。

治療を受けることになったら、そのドクターを信頼するしかありません。ですがもし手術という言葉を出してきた場合は、必ずセカンドオピニオンやサードオピニオンを受けるか、もしくはドクターショッピングで本当に信頼できるドクターをしっかりと探すことをお勧めいたします。

わたしは運良く素晴らしいドクターの知り合いが何人もいるため、そうではないドクターが多いことを非常に残念に感じています。治療後に後悔しないように、とにかく大切なのは100%信頼できるドクターを見つける、ということです。

小学生のうちから肩肘を痛めてしまっている選手が、日本には多過ぎます。しかも最悪なのは痛みがあっても、人数が足りないという馬鹿げた理由で試合に出されている現状です。普通に考えれば怪我をしている選手にプレーをさせることが、その子の将来にとってどれだけ危険なことなのかすぐにわかるはずです。しかしそれがわからない、もしくは考える能力のない少年野球の監督・コーチが多過ぎるんです。


スポーツの役割の一つには、健康促進というものがあります。健康を促進させるためにやっている野球で、子どもたちの多くが肩肘を怪我してしまっている日本の現状。果たして各野球連盟はこれについてどう考えているのでしょうか。効果的な対策が打たれているようにはまったく思えません。

そもそも小学生に対し、大人が投げ方を指導すべきではないんです。解剖学、スポーツ科学をまったく勉強をされていない方が、経験則だけで教えてしまうから肩肘を痛める投げ方で投げるようになってしまうんです。

では野球の本場、アメリカの少年野球はどうなのか?アメリカの少年野球チームの場合、よほどの初心者チームでない限りはチームに必ず1人はプロコーチが在籍しています。技術指導はそのプロコーチが行うのですが、それでも実際に指導するのは怪我をしやすい投げ方、基本からかけ離れた投げ方をしている選手に対しての修正作業がほとんどです。日本のように「ああしろこうしろ」と教えたがるコーチはほとんどいません。

反面日本のコーチは皆さん教えたがりです。余計なことまで教えてしまい、それにより体の構造に反した投げ方をするようになり、肩肘を痛めてしまいます。ちなみにコーチの役割は教えることではありません。コーチの役割は、選手が怪我なくパフォーマンスアップできるように導くことです。ティーチングとコーチングはまったくの別物です。

日本の場合、例えば学生野球であれば学校の先生(ティーチャー)がコーチや監督を務めていることがほとんどです。つまり教えることが仕事の方々が、野球部でも教える作業をしてしまっているんです。しかもコーチング技術、スポーツ科学、スポーツ物理学、解剖学などをほとんど勉強されていない方が教えてしまっています。

野球にもコーチングライセンスが必要だと思います。そうしなければ野球経験者が、野球を学ぶことなく選手を(コーチングではなく)教えてしまい、肩肘を痛めてしまう選手が今後も増え続けるはずです。

元プロ野球選手のコーチ、スポーツ整形のドクターと話していても、肩肘を痛め難い人体の構造に則った投げ方を勉強されている方はほとんどいらっしゃいません。僕が今までお話をさせていただいた数多くの現役コーチやドクターの中で、僕と同レベルで野球動作を勉強され、実際適切な動作知識をお持ちの方は日本人ではたった1人しかいませんでした!

投手コーチングで重要なのは「怪我をし難い動作>制球力>変化>球速」の順番です。しかし、まず球速から入ってしまうコーチが多過ぎます。そのために子どもたちがあっという間に肩肘を痛めてしまうんです。常々思うことは、選手ではなくコーチたちに当野球塾に通ってもらいたいということです。そうすればそのコーチが在籍するチームの選手たちは全員、肩肘を痛め難い投げ方を身につけることができますので、これが最も効率が良い方法だと思ってしまうわけなのです。
コーチングには優先順位があります。コーチが知っていることを選手に伝えるのは、優先順位としてはトップではありません。これはコーチングではなく、ティーチングです。コーチの最大の役割は、選手が目指すところに導いてあげることです。その中に教えるという過程が含まれるわけですが、教えることをメインにしてしまうと、コーチは教えただけで満足してしまうケースが多々あります。これでは選手は置いてけぼりです。

コーチが選手を前にして、まずやらなければならないのは選手の状態を正確に把握することです。例えば制球力が悪いのであれば、なぜ制球力が上がらないのか、という原因を正確に見つけられる能力がコーチには必要です。制球力が低下する原因動作はたくさんあります。とても教則本に書いてあることだけで賄うことなどできません。

選手それぞれ、必要なものと必要じゃないものは異なります。つまりたくさんの選手がいて、すべての選手に同じことしか伝えられないのはコーチングではありません。このようなやり方をしてしまうと、こっちの選手は上達したけど、あっちの選手は上達しなかった、というケースも出てきてしまいます。しかしコーチの役割は、選手全員を上達させることです。

日本の指導現場では未だにトップポジションを手のひらを外側に向けて(肩関節を内旋させて)作らせる指導をして、最終的には「肘が下がってるから上げろ」と言い出します。しかし肩関節を内旋させた状態でトップポジションを作ってしまうと、人間の体の構造上、肘は肩の高さまで上がりにくくなるんです。ボランティアコーチの場合、このような矛盾した指導を良かれと思い行ってしまっているケースが数え切れないほどあります。

だからこそ体の構造(解剖学)をしっかりと勉強した上で、投球動作のバイオメカニクスを理解しているプロのコーチの存在が必要なのです。昔であれば、子どもたちは原っぱで野球をしながら友だちと一緒に上手くなることができました。しかし今は野球チームでしか野球ができない状況がほとんです。つまり昔の子と今の子とでは、下地がまったく異なるのです。

野球の練習ができる絶対的な時間数、環境が減っているからこそ、短時間で効率的に上達できるよう、野球塾を活用してもらいたいと思っています。近年は日本全国に野球塾が増えてきました。ぜひお近くで、質の高いコーチングを受けられる野球塾・野球教室を探してみてください。そしてできればやはり、マンツーマンで指導を受けられるところがベストだと思います。
日本のアマチュア球界の指導は矛盾が多いと常々感じています。例えば人間の体の構造上、肘が上がりにくい形のトップポジションを指導しながら「肘が下がっているから上げろ」と言ったり、怒鳴りつけて選手を萎縮させながら「集中しろ」と言ったり。これらは完全に矛盾した指導だと言えます。

集中力というのは、リラックした状態だからこそ持続させられるものなのです。例えば集中力を促すためのCDがいくつもリリースされていますが、それらを聴いてもリラックス効果が期待できる音楽ジャンルばかりです。集中力を促すためのCDで、ギンギンのヘビメタが収録されていることはありえません。

これは生物学的にも証明されていることであり、人間はリラックス状態でなければ集中力を持続させることができないんです。つまり「集中しろ!」と怒鳴られて萎縮した状態では、いくら集中しようと努力をしたとしても、集中力を持続させることなんて絶対にできないんです。集中できたとしてその集中力は短時間で途切れてしまいます。

試合中に集中を促すためには、タイムマーキングやルーティンワークが効果があります。しかしそこで作り出した集中力も、心身ともにリラックス状態になければ持続させることはできません。そしてリラックスできていなければ体の動きも固くなってしまい、実力通りのパフォーマンスを発揮することもできなくなります。

野球チームは軍隊ではありません。頭ごなしに怒鳴りつけるという行為は、とても指導と呼べるものではないのです。指導とは英語で言うとコーチングになるわけですが、コーチの語源は馬車の先導役です。馬が目的地までちゃんと走ってくれるように手綱を引き、導いてあげるのがコーチの役目です。

もし先導役が馬を怒鳴りつけて馬が緊張状態に陥ったり、興奮してしまったらどうでしょうか?目的地に到着することはできなくなります。野球も同じです。指導者が選手を怒鳴りつけてばかりいては、選手が目標に到達できないばかりか、そもそも野球をやめてしまう選手も増えてしまうでしょう。

コーチは「集中しろ!」と怒鳴る前に、選手に対し集中する方法を教えてあげる必要があります。それができれば「集中しろ!」と怒鳴る必要などまったくなくなりますし、選手たちも自然と集中力を高めていけるようになります。

本当に強いチームは見ていて余裕がありますよね?その余裕はリラックス状態から生まれてくるものであり、リラックスできているから余裕があるように見え、集中力も高くなります。そして高い集中力を持続しているからこそベストパフォーマンスを発揮することができ、対戦相手に勝利できるようになるのです。

野球塾TeamKazオンライン野球塾では、指導者の指導も行っております。少年野球チームでボランティアコーチを務めている方が、適切な指導法を学びに当野球塾に通われるケースも多数あります。当野球塾は選手のためだけの野球塾ではなく、指導者のための野球塾でもあるのです。ですので指導法に関するご相談も、ぜひお気軽にお寄せくださいませ。
野球肩や野球肘というのは、大人が作ってしまうものだと当野球塾では考えています。大人のコーチが子どもたちに対して「こうやって投げろ、ああやって投げろ」と色々なことを教えているうちに、子どもたちの投げ方がどんどん崩れていき、どんどん体に負担をかける投げ方になっていってしまうんです。

人間の体の構造、骨格筋をしっかり勉強した上で適切な動作を指導しているのならまったく問題はありません。しかしボランティアのお父さんコーチでそこまで勉強されている方はほとんど皆無で、100人に1人いればいい方ではないでしょうか。ほとんどのコーチは「自分はこうやって教わってきた」という理由だけで、自分たちがやってきたことをそのまま子どもたちに教えてしまいます。ですがお父さん世代の方が子どもの頃に教わったことは、現代の野球科学では間違いだとされていることが多いんです。

アメリカの少年野球のお父さんコーチは、子どもたちに対しほとんど何も教えません。と言うと語弊もありますが、日本のお父さんコーチのように教えたがるコーチは少なく、よほど間違った動作をしていた時に直してあげる、という程度の場合がほとんどです。その理由はお父さんコーチたち自身、野球科学や骨格筋などの解剖学を理解していないと自覚しているためです。

そのためアメリカの少年野球の場合、子どもが本気でメジャーリーガーを夢見ている場合、高額なレッスン料を払って野球指導の専門家に個人指導をしてもらっているんです。どれくらい高額かと言いますと、当野球塾とは比べられないほど高額な場合もあります。1時間で100ドル以上(1万円以上)支払うことも少なくありません。

ですがわたしたちのような専門的に野球を学んだコーチの指導を受ければ必ず上達できるということを、アメリカのお父さんお母さんはよく理解しているのです。そしてボランティアのお父さんコーチの指導を受けても、下手をすれば間違ったことを教えられてしまうこともまた、よく知っているのです。

当野球塾のコーチング料金も決して安価ではありません。その理由はもちろんコーチが専門的な野球知識を深く学んでいることもありますし、あくまでもマンツーマンレッスンにこだわっているということもあります。そしてコーチングを受けていただければ分かりますが、お父さんコーチからは絶対に教われないような論理的な指導を受けることができます。しかも小学生にもわかりやすい説明で指導が行われています。

プロ野球選手を目指しているわけじゃなくても、野球塾に通う理由は十分にあります。怪我をしにくい人体の構造に即した適切な投げ方を身につけられますし、制球力が向上しない原因、球速がアップしない原因を明確に知ることもでき、明確に知ることができるからこそ、明確な改善方法を指導によって学ぶことができます。

野球塾に否定的なお父さんコーチも多いと聞きます。実際、野球塾に通っていることを言ったら監督の機嫌を損ねてしまい、試合で使ってもらえなくなった選手の話を聞いたことがあります。恐らく野球指導の専門家に教わることで、自らの指導が間違っていることを知られたくない、という気持ちがその監督にはあったのではないでしょうか。

もちろんすべてのボランティアコーチがそのような人ではありませんし、当野球塾に指導方法を学びに来てくださっているお父さんコーチもいます。ですがそのような理解のあるボランティアコーチというのは、日本ではまだまだ少数派です。だからこそ選手自身、もしくは選手の親御さんが適切な指導者を見つけてあげることが大切になってくるのです。

野球塾の中には、ボランティアコーチよりも多少野球に詳しい、という程度の指導者が教えているところもあるそうです。他で1年間通ったけどまったく上達できなかった、と仰って当野球塾にお子さんといらっしゃる親御さんも少なくありません。ですので野球塾を選ぶ際は指導者の指導スキルをしっかりと見極めるようにしてください。アルバイトコーチや、元プロ野球選手を売りにしている野球塾は注意が必要です。

元プロ野球選手を売りにしている場合でも、そのブランド力のみで信用することはしないでください。元プロ野球選手という経験はとても素晴らしいものであるわけですが、その看板だけで野球塾を開いているところはあっという間に廃業してしまうケースもありますし、最新の野球科学や解剖学を理解していない場合もあります。

ですので野球塾を選ぶ際にはまずは体験コーチングを受けるなり、しっかりと問い合わせをするなりし、コーチの指導力を確認した上で申し込むようにしてください。広告やキャッチフレーズだけでは判断しないでください。当野球塾のように、このようなコラムを配信しているところであればコーチの指導力を見極めるのも簡単だと思いますが、そうじゃない場合は、まずは無料体験を受けることをオススメいたします。当野球塾にも無料体験がありますので、ぜひ受けにいらしてみてください。
TeamKazオンライン野球塾ではこれまでプロアマ、国内外問わず、数多くの選手たちをコーチングしてきました。その経験の中で上達できる人と、できない人とに明確な差があることが分かりました。もちろんこれは統計的な話であって、すべてがすべてそうであるわけではありません。しかし8割9割方当たっていると言えるのではないでしょうか。

まず上達できない選手、もしくは上達速度が非常に遅い選手(年代問わず初心者は除く)の特徴として、(1)メモを取らない、(2)復習をしない、(3)コーチングを受けていることで頑張っていると思っている、という主に3つの特徴を挙げることができます。

テスト勉強を思い出してみてください。暗記物にしろ、数式にしろ、一度答え合わせをしただけで頭に入った、と言うことはできませんよね?何回も見直して、復習して、そうしてようやく頭に知識が定着していくんです。野球も同じです。適切な内容で復習をできるようにしっかりとメモを取り、そして質の高い復習をする。これができない選手はなかなか上達することはできません。特に筋肉に動作を覚え込ませるためには、運動習熟と言って2000回以上の同動作による反復練習が必要になります。

さて、コーチングとは塾や家庭教師と同じです。塾に通ったからといって、それだけで志望校に受かることはありません。塾に行き、さらに家で復習をしなければ、合格することはできません。

また、少年野球の一部では野球ノートを付けることを義務化しているところもあるようです。これは非常に良いことです。その日コーチから教わったこと、練習していて分からなかったこと、自主トレした内容、食事、体重、野球中継を見ていて参考になったことなどなど、何でもいいのです。野球ノートとは、書いた選手専用の教科書になるのです。

Loftus and Kechamが1994年に発表した論文に「記憶は図書館の本ではなく、水に溶けたミルクのようなものである」という言葉があります。つまり人の記憶力とは、それほどまでに曖昧なものなのです。だからこそ短期記憶をメモし、復習することによって長期記憶に変換し、明確な記憶として定着させていく必要があるのです。
コーチを務めているわたしの場合、現場ではまず手書きでメモを取ります。それをスマートフォンのEvernoteアプリでコーチング日誌として清書していきます。さらに重要なことはアナログの手帳にどんどん書き込んでいき、タスク管理であったり、スケジュール確認であったり、コーチング内容チェックなどを行います。
さて、逆の見方をしていくと、上達速度の速い選手は年代を問わず、コーチング中に一生懸命メモを取ってくれます。それは小学生、硬式野球、草野球、プロ選手問わずです。もしくはコーチング風景を録画し、自宅で録画を見ながらノートを作っている選手もいます。そして復習にも一生懸命取り組み、週に1〜2度は「この動作で合っていますか?」と10秒程度の動作映像を送ってきてくれます。送ってきていただければそれを見て、正しい動作を取れているかをアドバイスすることもできるのです。

上達が速い選手、なかなか上達できない選手の間には、このような明確な差があることがほとんどです。これまでコーチングをしてきて、メモを取るように言っても取らない選手は過去5年で7〜8人いましたが、いずれの選手も思うような上達を遂げられずにコーチングを終了しています。もちろんそのような選手であっても上達に導くのがコーチの務めであるわけですが、しかしコーチングしている内容をメモもせず覚えてくれない、すぐに忘れる選手を上達に導くことには限界があります。

繰り返しますが野球ノートは、その選手専用の教科書なのです。いつか困った時、必ずその教科書が助けになってくれるはずです。毎日同じことができず、同じことが分からなければ、毎日同じことができなかったと書いておけばいいのです。そうすればいつかそれができるようになった時「これができるようになるまで、ずいぶん苦労したんだな」と振り返り、技術習得の難しさを改めて認識できるようになるはずです。

年代問わず、レベルを問わず、プロアマも問わず、上達できる選手とできない選手の間には、上述したような明確な差があることがほとんどです。ぜひ今日からは、上達できる選手の真摯な野球への取り組み方を目指してみてください。

「制球力を良くするコツはありますか?」
これはコーチングをしていると多々受ける質問です。そんな時、TeamKazオンライン野球塾のコーチはこう答えます。
「あります。制球力を悪くしている原因を的確に見つけ、改善することです」
と。制球力を向上させていくためには、この方法しかないと言い切ることができます。

ただこれは、理屈としてはまさに当たり前の理屈であり、理論立てた回答ではありません。しかし制球力を悪くしている原因というのは、まさに人それぞれなのです。100人の投手がいれば、100通りあると言っても過言ではありません。だからこそ受け売りや経験則からの指導だけではなく、目の前にいる投手の現状を正確に把握することのできる「コーチ眼」が必要なのです。

例えばあなたはこんな指導を受けたり、こんな指導をしたことはありませんか?

「トップではボールを握った手のひらを外側に向けろ(右投手なら三塁方向)」
「腕を大きく振って投げろ」
「腰を鋭く回せ」
「プレートを強く蹴る」
「腕をまっすぐに振る」
「両目でしっかりキャッチャーミットを見る」

などなど、これらはすべて制球力を乱す原因となります。そしてこれ以外にも制球力を乱す原因は数々あります。その中からどれだけ適切に原因を見つけ出し、改善できるかが制球力向上のカギとなるわけです。言い方を変えれば、それができなければいくら制球力を安定させようと投球を続けても、制球が安定することは決してありません。

TeamKazオンライン野球塾のコーチングでは、原因を助言するだけではありません。なぜそれが制球力を乱す原因となるのかまで、選手がしっかりと理解をした上で努力していけるようなコーチングを行っています。そして大切なことは繰り返しになりますが、目の前にいる選手の現状を正しく把握するということです。自分の経験則や知識の受け売りでティーチングするだけでは、選手の将来を壊してしまうことにもなりかねません。知っていることを教えることは誰にでもできることです。しかし目の前の選手の現状に合わせた指導が行えるのは、我々のようなプロのコーチだけです。

制球力を向上させることは非常に簡単なことです。制球力があまりない投手には、必ず制球を乱している原因があります。これに例外はありません。さらに言えば、素晴らしい制球力を持った投手の投球動作の中にも、制球を乱す原因は必ずあります。しかしそれが、制球力の悪い投手と比較をすれば格段と少ないということなのです。

ということで制球力を向上させるコツはたった一つだけなのです。制球を乱している原因を一つでも多く見つけ、それを適切な方法で改善するということです。

TeamKazオンライン野球塾の、制球力向上コースの詳細はこちらから

TeamKazオンライン野球塾のようなパーソナル投手コーチングや、元プロ野球選手などが開講している野球塾はなぜ必要なのでしょうか?これには非常に大きな理由があるのです。それは基礎です。逆の見方をすると、野球に関する正しい基礎知識を持っていなければ、選手の個性を伸ばしていくことはできないのです。選手の個性とは、しっかりとした正しい基礎能力という土台の上に成り立つものです。つまり斬新な理論を持っていたとしても、基礎を理解していなければ仕方がないわけなのです。

投手の個性と言って思い出されるのは、野茂英雄投手のようなトルネード投法であったり、村田兆治投手のようなマサカリ投法などです。しかしこれからの大きな個性も、しっかりとした基礎があるからこそ成り立っているのです。基礎がないのにトルネード投法やマサカリ投法をしたとしても、野茂投手や村田投手が活躍できていた可能性はありません。

少年野球チームで考えてみることにしましょう。少年野球チームには選手は20~30人はいます。高校の野球部で言えば部員50人以上いるところも珍しくはありません。ですがそれに対し指導者(コーチ)の人数はわずかです。しかも少年野球チームの場合、お父さんコーチが必ずしも正しい基礎を理解しているかどうかは分かりません。もしかしたらお父さんが子どもの頃に習った、実は間違っている野球理論を子どもたちに教えてしまっている可能性もあります。実はこのケースは非常に多いのです。

TeamKazオンライン野球塾の投手コーチングで最も大切にしているのは、選手が肩や肘を痛めにくい投球動作の習得です。無事是名馬という言葉がありますが、名選手になれる選手というのはほとんど大きな怪我をしません。怪我をしなければ目いっぱい練習できますし、その分能力を存分に伸ばしていくこともできます。

TeamKazオンライン野球塾の投手コーチは、少年野球チームの指導者にコーチング方法をアドバイスすることも多いのですが、実は非常に多くの指導者が間違った理論で子どもたちを指導してしまっているのです。野球肘というのは自然となるものではありません。間違った知識で投球動作を覚えてしまうことにより起こることなのです。つまり世の中の野球指導者が全員正しい理論を理解し、それを子どもたちに教えていたとしたら、野球肘を撲滅させることもできるはずなのです。

今痛くなかったとしても、間違った投げ方をしていれば将来必ず肘を痛めることになります。実は本屋さんで買える野球教則本でも、間違ったことを教えているものが非常に多いのです。これはしっかりと科学的(医学的)に野球を勉強することなく、自らの経験則だけで書いてしまっているためです。

投球動作は、野球を続ける年数が増えるほど改善に時間がかかるようになります。理想は中学生までに正しい投球動作をマスターすることです。体格が完成し始める高校生になってしまうと、投球動作の改善には中学生以上に時間がかかってしまうようになります。ですので正しい投球動作は中学生までにしっかりと身に付けるようにしましょう。そしてできればレギュラーになる前の中学1~2年生のうちにマスターしておくことが理想です。

コーチングを受けたからと言って個性が消えることはありません。例えば有名な元プロ野球選手Aさんが指導をして、教わった選手全員がAさんに似た投球動作になってしまっては意味がありません。コーチング方法は、必ず選手個々に合わせて行わなければなりません。ですがそれが非常に難しいのが、大勢の選手に対して少数のコーチしかいないチーム状況であり、本当に正しい基礎知識を持っていない野球指導者が非常に多いという現状なのです。

この現状は簡単に変えることはできません。だからこそマンツーマンで密度の高いコーチングを受けられるパーソナル投手コーチングやその他野球塾が必要なのです。

もしこの記事を読んでくださっている方が選手の親御さんだった場合、お子さんの投げ方が野球肘になりにくい投げ方だと断言できますか?野球チームの指導者が本当の意味で正しい基礎知識を持っていると断言できますか?もし断言できないようであれば、ぜひ一度TeamKazオンライン野球塾にご相談ください。ご相談だけであればもちろん無料ですので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

投手育成コラムをお読みいただいている方の中には、お子さんや少年野球の指導をされている方も多いと思います。子どもに野球を教えるというのは非常にやりがいのあることであり、また非常に楽しいことでもあります。しかしもし指導者が間違った知識、間違った判断で指導をしてしまったとしたらどうでしょうか?もしそうなれば、その子の将来に大きな悪影響を与えてしまうことになります。だからこそ指導をされる方は、それだけの責任を持ってしっかりと野球の勉強をする必要があるのです。

TeamKazオンライン野球塾のコーチはよく少年野球の指導現場を見学しに行くことがあるのですが、しかしその中で本当に適切な指導ができている方は一割程度、多くても二割といったところでしょうか。多くの方は正しい指導方法や野球技術を知らない状態で子どもたちを指導してしまっているのです。アメリカでも日本でも、未だに野球肩・野球肘が減って行かない原因がここにあります。投手指導に関しても、腕の使い方をまったくの真逆で教えているコーチがいます。それは元プロ野球選手、元メジャーリーガーの指導風景を見てもよく分かります。

もちろん中には正しい理論を持ち、適切な指導方法で子どもたちに接している方もいらっしゃいます。きっと忙しい仕事の合間を縫いながら、本当にたくさん勉強をされているのだなと尊敬できるほどです。日本のプロ野球のレベルを将来もっと高くしていくためには、子どもたちに対する指導内容をしっかり見直していく必要があります。

「自分たちが子どもの頃はこう教わったから、それを今子どもたちに伝えている」と仰るコーチは少なくありません。しかしこれは大きな過ちです。野球理論は10年前と比べても今はまったく変わってしまっています。そのため30代40代のコーチが子どもの頃教わったことを今教えてしまうと、それが野球肩や野球肘の原因となってしまう場合があるのです。

TeamKazオンライン野球塾のコーチがコーチングをしに行って親御さんや指導者によく言われるのが、「今までまったく真逆のことを教えていた」という言葉です。特に投げ方に関しては、理論を誤ってしまうと大けがに繋がってしまいます。打撃に関しては、以前は右打者は左手で打つ(ウェイトシフト打法)ように指導されましたが、今は右手で打つ(トップハンドトルク打法)という理論も登場しています。

「腕を大きく振ってボールを投げろ」と指導されている方はいらっしゃいませんか?その投げ方を続けさせてしまっては、その子は将来必ず肩肘を痛めてしまいます。なぜかお分かりになりますか?手遅れになる前に、まだ投げ方の修正ができる今のうちに正しい投げ方をマスターできるようサポートしてあげてください。TeamKazオンライン野球塾では選手へのコーチングだけではなく、少年野球で指導されている方に対するコーチングも行っていますので、もしよろしければ一度ご相談くださいませ。