肩肘の怪我を防ぎ、制球力や球質といったパフォーマンスを改善してくれるのは、求心力を使った投げ方です。でも遠心力を使って投げてしまっていませんか?
今回の投手育成コラムでは、コントロールを良くするためのコツを1つ書き進めていこうと思います。結論から言いますと、それは視線です。
制球力を良くするためには投球動作内から無駄な動作と、ちぐはぐな動作を省いていく作業が必要になります。無駄やちぐはぐな動作が投球動作内に存在している限り、根本的に制球力が良くなることはないんです。
個別指導タイプの当野球塾には制球力アップを目指している選手がたくさん通っています。所属チームでも制球力アップに関する指導を受けているようですが、ほとんどが非論理的な指導ばかりであるようです。
投手に限った話ではなく野手にも同じことを言える訳ですが、制球力というのはまず最初に、踏み出していく側の脚の膝で付けていくものなのです。
投げるたびにステップの位置やリリースポイントが変わるような投げ方では、制球力が安定することは絶対にありません。更に余分なエネルギーを使い過ぎても制球力はアップしないのです。
算数で言えば、足し算ができなければ掛け算はできませんよね。それとまったく同じなのです。ど真ん中に投げられる技術がない投手には、外角低めや内角高めにしっかり投げ込むための技術を身に付けることなどできないのです。
二度目の軸足股関節の内旋動作によって、ステップ脚のつま先を捕手方向へと回転させていくのです。しかしこの動作は難易度が高く、強豪チームのエースになれるレベルの投手にしかなかなかできません。ですが努力次第ではできるようになるのです。
投手の腕の振りは、8~9割程度をマックスにするのが理想的です。先発投手の場合は通常は7割前後の力で投げ、ピンチになったら8~9割の力で投げます。この力加減が、投手にとっては最もバランスの良い加減となるのです。
ブルペンでは良いのに、試合になると制球が乱れるというタイプの投手がいると思います。このような場合も難易度を下げることが有効なのです。
制球力が安定しない投手には、必ず制球力が安定しない確固たる原因があります。それがないのに制球力が安定しない投手というのはいません。つまり制球力を向上させるためには、制球力を乱している原因を一つずつ丁寧に取り除いてあげることが何よりも大切なのです。
腕を振った際の空気抵抗、さらには遠心力を極力小さくしてあげることで、単純に腕を振る際に発生する抵抗が小さくなります。抵抗が小さくなれば、それだけ自分の思い描いた通りのボールを投げられる形に近付ける、ということになるわけなのです。
「制球力を良くするコツはありますか?」、これはコーチングをしていると多々受ける質問です。そんな時、TeamKazオンライン野球塾のコーチはこう答えます。「あります」と。
投手が弧線タイプの腕の振りを、直線タイプに修正する作業は簡単ではありません。正しい知識を持たない選手が誤った方法で動作修正しようとすると、改善しようと試みているにも関わらず肩・肘を痛めてしまう結果にもなります。
制球難と肘痛は二大問題とも呼べるほど、相談件数が非常に多かったのです。それに次ぐのが肩痛と球威アップでした。
投手のスローイングアームの使い方には大きく分けて2つあります。1つ目は並進運動。そしてもう1つは円運動です。今回の投手育成コラムでは、どっちの腕の使い方が良いのかを解説しています。