ではこの膝をどのようにして使えば良いのか?結論から言えば、柔らかく使えるようにするということです。と言ってももちろん、ふにゃふにゃな使い方ではダメです。具体的に言うと、振り上げてから着地させる際、膝を約30°の角度にします。歩いている時の膝の曲がり具合です。この膝の角度で着地をし、完全に投げ終えるまでこの形を維持することができれば、それだけでも制球力はアップします。
動作の中で脚が上半身を支えるのに最も適した膝の角度が30°なのです。試しに膝を50°、90°と大きく曲げて歩いてみてください。歩きにくく、かつ上半身の重さを支え切れないと思います。
制球力に悩んでいる多くの投手を見ていくと、振り上げて着地させた脚の膝が90°以上に曲がってしまっているケースが少なくありません。これでは上半身が突っ込んでしまうのを防ぐことができず、膝下が地面に対して垂直になってしまう分上体が高くなってしまいます。つまり力強いボールを投げにくく、低めに制球することも難しくなる、ということです。
着地させた脚の膝の角度は、癖が大きく影響します。ですがその癖は膝だけの問題ではなく、着地させる以前の振り上げた脚の動作の取り方も大きく影響してきます。着地させた時の脚の使い方が良くないということは、必ずそれ以前の動作に何かしらの問題点があるということです。その問題点を取り除いてあげなければ、振り上げた脚を良い形で着地させていくことができず、制球力もアップしにくいということになります。
制球力がアップしないという現象には、必ず原因があります。その原因を正確に読み取り、改善方法を指導していくのがコーチングの役割です。原因というのはまさに十人十色です。投手育成コラムだけでは、万人に合う改善方法を伝え切ることはできません。ですが実際のコーチングであれば、個別の原因を正確に読み取り、その原因に対する改善方法を指導していくことができます。もし本当に制球力をアップさせたいと考えている方は、ぜひ一度TeamKazオンライン野球塾のコーチングを受けてみてください。指導内容の濃さに、きっとご満足していただけると思います。
コラム筆者:カズコーチ(野球動作指導のプロ/2010年〜)
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