上達速度が上がる子、上がらない子
僕は男子だけではなく、女子野球選手のコーチングも5〜10%くらいの割合で任されています。小中学生だけではなく、日本代表候補の選手や、代表チームの女性コーチの指導も行います。
女子選手へのコーチングを全般的に見ていくと、男子選手と比べて先入観があまりないことが大きなアドバンテージだと言えます。上達速度だけを見ていくと、一般的な男子選手よりも、僕がコーチングを担当してきた女子選手たちの方が速いと断言できます。
もちろんパワーやスピードの面では女子選手は男子にはなかなか敵わないわけですが、しかし先入観や固定観念があまりない分、コーチである僕の話を素直に聞いてくれる選手が非常に多く、女子選手の上達速度は速くなることがとても多いんです。
逆にガッツリと野球経験がある男子選手の場合、以前他のコーチに教わったことを前提に僕のコーチングを受け始めることが多いため、先入観や固定観念が強いことが多いんです。そのためコーチングを受けながらも、僕の話になかなか素直に耳を傾けられない選手も一定数います。
他のコーチに以前どんなことを教わっていたとしても、その動作が理論的に正しければまったく問題ありませんし、僕もその動作を直そうとは思いません。しかし指導内容に理論的根拠がなかったり、理論的に間違ったことを正しいと思い込んでいる男子選手は想像以上に多いんです。
これは小学生でもプロ野球選手でもまったく同じことが言えるのですが、コーチの言葉に素直に耳を傾けられない選手は上達速度が遅くなることがほとんどです。
女子選手は男子がやる野球を目指す必要はない
とは言え、色んなコーチが教えてくる色んな動作をすべて真面目に取り入れようとしてしまう選手も、上達はしにくいと言えます。
上達速度が上がりやすい選手は、まずコーチの話を素直に聞けて、そこに正しい理論が存在しているのかを自分で理解することができて、自分でそれらを取捨選択できる選手です。
ちゃんと考えて練習をしている子、もしくは僕のレッスンによって自分で考えながら練習をできるようになった子は、小学生でもほとんど正しく取捨選択することができます。
逆に体格や、先天的な運動能力の先行性に頼ってそこそこのプレーをそつなくできている子は、考えて練習をする癖がついていないため、コーチの話に対する理解力もあまり高くなく、上達速度は上がらないケースが多くなります。
しかし僕のレッスンでメンタルスキルの強化をしていくと、考えながら練習できるようになったり、自分自身で取捨選択できる選手へと進化することができます。
10代までは一般的には男子よりも、女子の方が精神年齢が高いと言われていますが、これはその通りだと思います。女子選手の方がコーチの話をよく理解できる選手が平均的には男子よりも多く、ちゃんとしたコーチングを受けると、上達速度がどんどん速くなっていく女子選手が多くなります。
このような僕の経験上からも、実は僕は女子選手のコーチングを担当することがけっこう好きなんです。選手がどんどん上達していくのを見るのは、コーチとしては本当に楽しいので。
女子野球はまだまだ発展途上であるわけですが、今後は女子野球が、男子野球とは違う棲み分けで進化していくと良いなと、個人的には考えています。女子選手に男子がやるような野球を求める必要はありません。女子には、女子にしかできない野球があるはずです。
僕も女子選手をコーチングする身として、そんな女子特有の野球の進化に今後も携わっていければなと思っています。
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