選手のパフォーマンスを高めるヤーキーズ・ドットソンの法則

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ヤーキーズ・ドットソンの法則

ヤーキーズ・ドットソンの法則

試合前に、とにかくリラックスしようと試みる選手はけっこう多いと思います。しかし実は、リラックスし過ぎてしまうとパフォーマンスは逆に落ちてしまうんです。

例えばこんな選手いたりしませんか?緊迫した試合だとナイスピッチングやナイスバッティングを見せてくれるのに、大量リードしていたり、大量リードを許してしまった緊張感が少し途切れた試合になると、突如としてマウンドで崩れてしまったり、別人のように凡打を繰り返してしまう選手。

これは野球やスポーツに限らず、勉強でも仕事でも同じことが言えるのですが、人間のパフォーマンスは程よい緊張感がその質を高めてくれるんです。これをヤーキーズ・ドットソンの法則と言います。

監督は優しすぎても怖すぎてもダメ

緊張感は低すぎても高すぎてもパフォーマンスを低下させてしまいます。一方程よい緊張感を得られると、スポーツの場合は体の反応も良くなり、好プレーが出やすくなります。

まったく緊張感のない状態が0だとすると、緊張感が少しずつ高まり、程よい緊張感に近付くほど右肩上がりでパフォーマンスは上がっていき、頂点の100となります。そしてその程よい緊張感を通り過ぎて緊張感が高くなりすぎると、今度は右肩下がりで0に近付いていきます。緊張感とパフォーマンスの関係は、このように山なりのグラフで表すことができます。

チームにメンタルトレーナーがいれば話は早いのですが、メンタルトレーナーが帯同しているチームなどプロ野球くらいだと思います。ですのでこの程よい緊張感に関しては、監督やコーチが普段からその匙加減をしっかりと把握しておくことが大切です。

つまり試合中に優しすぎる監督も、怖すぎる監督も、選手の実力を最大限発揮させてあげることが難しくなります。逆に試合中に程よい緊張感を上手く与えてあげられる監督は、選手の良さを最大限引き出しやすくなります。

程よいペナルティで程よい緊張感を作ろう

ペナルティを与えるというのは、程よい緊張感を与えるためには効果的です。例えば試合に負けたら全員でグラウンド10周というようなペナルティですね。

これがグラウンド100周だと緊張感が高まりすぎて、逆に試合中にガチガチになってしまいますし、グラウンド2〜3周では「2〜3周なら別に負けてもいいや」という考えが浮かんでしまいます。

グラウンド10周であれば決して無理のない距離ですし、同時に「10周も走るのイヤだなぁ」と選手に思わせることもできます。監督として醸し出すオーラや雰囲気と合わせて、このようなペナルティを上手く設定して行くのも、緊張感を程よくさせるためには効果的です。

監督やコーチの役割とは?

小中学生の試合を眺めていると、エラーをするとすぐに怒鳴る監督やコーチがけっこうたくさんいます。いったい普段の生活にどれだけフラストレーションを抱えているのでしょうか(苦笑)。エラーやミスをするたびに怒鳴られていたら、選手の緊張感は高まりすぎて萎縮してしまい、伸び伸びとプレーできなくなり、ベストパフォーマンスを発揮することもできません。さらに言えば、そんな雰囲気の中で野球をやっていてもまったく面白くありませんよね。そしてこれは野球でも勉強でも仕事でも同じことが言えます。

監督やコーチの役割は、ミスをした選手を怒鳴りつけることではありません。次同じミスをしないようにする方法を指導してあげるのが監督・コーチの役割です。

選手個々のベストパフォーマンスを引き出してあげるためにも、少年野球や野球部の監督・コーチは、自ら醸し出す雰囲気やペナルティを上手く使いこなして、選手たちに程よい緊張感を与えてあげられるように工夫してみてください。

例えば練習ではいつもニコニコ優しい監督が、試合になると笑顔を見せずに指揮を執るだけでも、選手に程よい緊張感を与えることができます。ただし、もちろん怒鳴り散らすことは禁物ですよ。

コラム筆者:カズコーチ(野球動作指導のプロ/2010年〜)
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