2015年03月23日
1・2〜・3のリズムで下半身主導の投球をしよう
投球モーションは「クイック・スロー・クイック」のリズムで作る必要があります。「1・2・3」とリズムよく投げてしまうとタメを作れないばかりか、打者がタイミングを取りやすくなってしまいます。そうならないためにも「1・2〜・3」という風に、2をスローにしてみてください。
1非軸脚を振り上げる、2並進運動、3ボールリリース
2をスローにさせるためには、1と3をよりクイックにしていく方法もあります。腹筋が弱い投手の場合、1がクイックにならないケースが多くなります。非軸脚を振り上げる動作は腸腰筋群という腹筋を使うのですが、ここが弱い選手は脚を高く上げられないだけではなく、素早くあげることも難しくなります。そして腸腰筋とハムストリングスのバランスは運動能力に直結し、このバランスが悪いとなかなか運動能力が向上していきません。ですので非軸脚はできるだけ高く素早く振り上げるように心がけてください。
さて、2の並進運動そのものをスローにするためには、ワインドアップ時の非軸足の引き幅が重要になってきます。ワインドアップやノーワインドアップで投げる際、投手はまず両足でピッチャーズプレートを踏んだ状態から、非軸足を一歩後ろに引き、そこからその脚を振り上げていきます。この一歩引く動作は並進運動に対する助走になりますので、この一歩が大きすぎてしまうと勢いが余ってしまい、並進運動をスローにすることができなくなります。
非軸足を一歩後ろに引くのは、助走というよりはきっかけというように考えた方が良いかもしれません。並進運動を開始するきっかけとして非軸足を一歩後ろに引く、こう考えれば勢いが大きくなりすぎることもなくなると思います。
並進運動はクイックになってしまうほど上体が先行しやすく、上半身投げになりやすいのです。下半身主導で、体全体を使って投げるためにも、並進運動はスローを意識してください。「1・2・3」ではなく、「1・2〜・3」のリズムで投げられれば、スローイングアームを遅らせて出せるようになり、その結果しっかりと下半身主導で投げられる動作が身についていきます。



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