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2014年07月13日

勘違いしやすいヒップファーストフォール動作の形


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投球技術が解説された教則本を読んだことがある方なら、ヒップファーストフォールという言葉を聞いたことがあるかもしれません。また、この言葉は聞いたことがなくても、「ケツから進んでいけ」と指導されたことはあるのではないでしょうか。比較的ポピュラーな指導法であるため実践している投手は多いように感じます。ですがその中で、本当の意味でヒップファーストフォールの効果を得られている投手は、非常に少ないようです。

この技術を習得するためには、まずその言葉の意味をしっかりと理解する必要があります。ヒップとはおしり、ファーストとは最初、フォールとは落ちるという意味です。つまり直訳すると、おしりを先行させて落ちていく動作、ということになります。しかし実際にはヒップファーストフォールではなく、ヒップファーストウォークになっている投手が多いのです。

落ちるのと歩くのとでは、動作としては大きく異なります。いくらおしりを先行させて進んでいっても、歩いてしまうと実際にはおしりではなく、ステップ脚が先行しやすくなります。すると先行する分その脚の膝が開きやすくなり、膝が開いてしまうとそれにつられて上半身も開きやすくなってしまいます。

投球動作に於いて適切に落ちるためには、オフバランスというものを利用します。まず「A」の字のように両足にバランスよく体重を乗せて立ってみてください。その状態で右投げながら左脚のみ、左投げなら右脚のみを動かし振り上げてみてください。すると上げた脚側に体全体が倒れていくはずです。ここで倒れない場合はオフバランスではなく、オンバランスになっているということです。

オフバランスができると、体は自然に落下していくはずです。この時の感覚が、ヒップファーストフォールのフォールの部分となります。一方歩いてしまうとヒップファーストウォークになってしまい、膝が開きやすくなり、更にはその膝が踵よりも前方に出やすくなってしまいます。すると上半身に歯止めを利かすことができず、制球力も球威も低下してしまいます。

一見両方ともおしり先行で動いていたとしても、ヒップファーストフォールとヒップファーストウォークは似て非なるものです。まったくの別物です。選手の指導に当たっている方は、ぜひフォールとウォークの違いを明確にし、選手たちに適切な技術指導を当ててあげてください。


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