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2011年05月23日

インターアクションフォースが150kmの球を生む


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このコラムを読んでくれている方の中で「インターアクションフォース」という言葉を聞いたことがある人はいますか?インターアクションフォースを利用できているかいないかは、良いピッチャーになれるかなれないかの分かれ道だと考えるべきです。インターアクションフォースとは、ピッチャーにとってはそれほど重要なものなのです。

インターアクションフォースを簡単に説明すると、例えばピッチャーは手にボールを握って、それを150kmものハイスピードで投げます。この時手や腕は球速同様かそれ以上のスピードでスウィングされるわけですが、これを腕の力だけで実現することは非常に困難です。下半身で生み出したエネルギーを用いることができなければ、腕を150kmもの高速で振ることはできません。

つまり、腕を振るために下半身のエネルギーを使うことがインターアクションフォースというものです。さらに言うなれば、動かしたい部位を動かすために、それ以外の部位で生み出したエネルギーを使うということが、インターアクションフォースというものです。

ピッチャーで言うならば、まずは握っているボールをリリースするためには安定した手首が必要です。そしてその手首を安定的に使うためには、安定的に内旋・外旋する肘が必要です。さらに肘の回旋を安定させるためには、肘が肩線分(両肩を結んだライン)と平行になる必要があります。こうして動きをどんどん繋げて行き、途切れずに足の裏にある地面までたどり着ければ、それはインターアクションフォースを得られているということになります。

逆に途中で迷ってしまったり、途切れてしまったりすれば、それはインターアクションフォースをベストな状態で得られていないということになります。キネティックチェーン(運動連鎖)という言葉もありますが、これとは似て非なるものです。多くの面で連動する2つではありますが、インターアクションフォースとはあくまでもフォース(力)を意味し、キネティックチェーンは連鎖を意味するものです。例えば運動連鎖が上手く行っていても、連鎖する中でエネルギーが増幅されていかない場合、それはインターアクションフォースを得られていることにはなりません。

健康のためにスポーツをすることが目的であれば、キネティックチェーンが成り立っていれば十分だと思います。しかしボールを投げてバッターをねじ伏せるのが役目であるピッチャーにとってはそれだけでは不足です。インターアクションフォースによって、可能な限り力(フォース)を増幅させ、それをボールに伝えられなくてはいけません。しかしこの考えを理解していない、または知らない投手がプロ・アマ問わずほとんどというのが野球界の現状です。

ちなみにインターアクションフォースは、投げ終わったら解除してあげる必要があります。そうしないとエネルギー過多状態となり、その過多分は肩・肘への負担になってしまいます。ですので投げ終わったら必ずフォロースルーを取り、エネルギーを身体から放電してあげてください。



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