アライメントの歪みが耳を聞こえにくくする

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アライメントという言葉を最近よく聞くようになりました。でも、アライメントとは一体何のことなのでしょうか?アライメント(Aligment)という言葉を直訳すると、日本語では「四肢軸」という風に訳されます。でも四肢軸って言われてもピンと来ないですよね?(苦笑)。要は、手足の骨格を意味する言葉なのですが、その骨格を適正状態に改善させるアプローチのことを、総してアライメントと呼びます。

例えば年齢を重ねると、どんどん耳が遠くなっていきますよね?でもこれは決して、聴覚が弱まっていることだけが原因ではありません。まずはアライメントが良くない状況にあるということを疑うべきです。人間は歳を重ねると筋力が弱くなり、それによりどんどん猫背になって行きます。猫背になるということは、身体全体のアライメントが歪んでいるというを意味します。これが聴力とどう関係するかと言いますと、アライメントが歪むことで、本来耳にあるべく音の通り道が塞がれてしまうのです。つまり聴覚が弱くなっているのではなく、骨格の歪みにより耳の穴が塞がれているという状態です。

もちろん聴覚が弱まっての難聴ということも十分考えられますが、しかしそうじゃない場合、アライメントを整えてあげることで耳がよく聞こえるようになる可能性があります。若い人で耳の聞こえがあまり良くない方は、まず自分が猫背じゃないかをチェックしてみてください。そして明らかに猫背である場合、姿勢を直す努力をしてみましょう。姿勢が良くなれば、耳の聞こえも良くなるかもしれません。

アライメントは、身体を使うほど歪んでいきます。アライメントを改善させるためには整体やカイロプラクティスなどがあります。しかしこれらは一時的な改善は大きく期待できますが、良くなったアライメントを保持するためには通い続ける必要があります。それはなぜなのか?答えは、アライメントを支えているのは他ならぬ筋肉だからです。アライメント(骨格)だけを整えても、筋肉もしっかり再教育しなければ、歪んだままの筋肉に合わせてアライメントもまた歪んで行ってしまうわけです。

骨盤が歪んだり、背骨が歪んだりというアライメントの歪みは、すべては筋肉の仕業なのです。今は車社会であり、人間の足腰は弱まる一方です。さらにはパソコンばかり使うことで上半身の筋力も弱まってしまいます。そしてO脚やX脚、ポッコリお腹や酷い肩こりなどもやはり、筋力低下によるアライメントの歪みが大きな原因となっています。

そしてアライメントが歪んだ状態では、当然ですがベストパフォーマンスを引き出すことはできません。本来ならば150kmを投げられるはずのピッチャーが、135kmしか投げられないということだってあります。ですのでアライメントの歪みに関しては、アスリートは人一倍気を付けるように心掛けましょう。

コラム筆者:カズコーチ(野球動作指導のプロ/2010年〜)
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