2年連続で野球肩を経験した中二のシニアリーグ選手
もう5年前の話です。ある中学生投手とお父さんが僕のレッスンを受けるために連絡して来てくださいました。この子はまだ中学2年生でしたが185cmあり、公式戦での最高球速も124kmで、将来を嘱望されたシニアリーグのエースピッチャーでした。
しかし中学に入ってからは2年続けて肩を痛めてしまい、2年続けて3〜5ヵ月の間ノースローで過ごすことを強いられていました。お父さんのお話によると、シニアリーグの監督に投げ方を直されてから痛むようになったとのことでした。
早速動画を送ってもらいその子のフォームを見させてもらうと、股関節をほとんど使わずに、肩関節の水平内外転によってボールを投げるフォームになっていました。しかも肘の高さも20°近く下がっていて(水平内転で投げると肘は必ず下がります!)、肩を痛めない方が不思議、という投げ方だったんです。
結果的には、この子は僕のレッスンを半年間受けて、肩痛が再発しない科学的に本当に正しい投げ方をマスターすることができました。球速も平地でのキャッチボールで124km出るまでに至りました。
僕としてはこれで一安心です。この子が肩痛により再度僕のレッスンを受けることはないだろうと思っていました。しかし・・・・。
未だにいる選手を脅迫する野球指導者
投げ方がすっかり良くなり、肩痛の不安もまったくなくなったことから、お父さんも安心して息子さんをシニアリーグの練習に復帰させました。試合でも肩を痛める前以上の好成績を挙げていました。
しかしチームに復帰して少し経つと、そのチームの監督がまた彼のフォームをいじり始めてしまったんです💢
実はそのことを、お父さんも僕もまったく知らなくて、息子さんがまた肩が痛いと訴えて初めてその事実を聞かされたんです。そしてフォームを見させてもらうと、レッスンでせっかく良いフォームに直したというのに、また肩を痛めた時のフォームに監督によって強制的に戻されていました。
「言うことを聞かないなら試合に出さないぞ」と、脅迫めいたことも監督に言われたらしく、この言葉によりその子も従わざるを得なかったのだそうです。これは実際にシニアリーグで起こった出来事です。クラブチームの中には、このような最悪の指導を行う野球指導者がまだいるんです。
僕は、その子の肩痛が再発したという連絡をお父さんから受けて、本当に悲しかった!!
結果的には野球肩を克服して甲子園の舞台に立てた!
結局その子はお父さんの判断で強豪クラブチームを辞めて、高校に入るまでは僕のレッスンで投打の良いフォームをしっかりと身につけることにしました。
しかし三度目となった野球肩は軽症ではなく、動作改善だけでは限界があるところまで来ていました。そのためこの子はスポーツ整形の先生の助言もあり、高校野球ではピッチャーはやらず、外野手に専念することにしました。
その子の夢はピッチャーとして甲子園のマウンドに立つことでした。この夢を叶えてあげることは僕にはできませんでしたが、それでもレッスンを受けた2年後、外野手としてクリーンナップを担って甲子園の打席に立つことができました!甲子園は2試合のみの経験でホームランを打つことはできませんでしたが、しかし地方予選では何本もホームランを放っています!
ピッチャーとしての夢は潰えてしまいましたが、しかしそれでも三度の野球肩を克服して、レッスンによって外野手としてはレーザービームのような返球ができるようになりました。とにかく野球肩によって野球を諦めなければならない、ということにならなく本当によかった!!
僕は野球肩野球肘になりにくい投げ方を教えながら、球速・遠投力・制球力をアップさせるコーチングを最も得意としています。そして野球肩野球肘になりにくい投げ方に関しては、こちらのビデオにまとめていますので、よかったらご覧になってみてください🎥
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