プロ野球選手を夢見て毎日練習を続けた小学生時代
子どもの頃、僕は同級生の多くと同じようにプロ野球選手を夢見ていました。当時僕は西武ライオンズの渡辺久信投手に憧れていて、球場でサインをしてもらったり、投げ方を教えてもらったこともありました。いつか自分もライオンズに入って、渡辺久信投手とチームメイトになることが小学生の頃の僕の夢でした。
その夢を叶えるため、僕は雨の日も風の日も毎日毎日ボールを投げ続けました。キャッチボールの相手がいない時は近所の壁に向かってボールを投げ続けました。すると毎日毎日練習を頑張っているのを見てくれていたその壁のお宅のおじさんが、時々おやつや飲み物をくれるようになりました。東京の下町の温かさです。
小学6年生になっても僕の身長は140cmちょっとと、他の同学年の選手よりもかなり小柄で細身だったのですが、それでも練習の甲斐があり、かなり速いボールを投げられるようになりました。
このまま上手くなっていけば、きっとプロ野球選手になれるはずだ!と信じて毎日頑張っていたのですが、その3年後に野球肩で選手としての道が閉ざされるとは、小学生の頃の僕は想像もしていませんでした。
大きな財産となった子どもの頃の経験
投げるボールが速くなってくると、同級生でキャッチボールをしてくれる人が減りました(笑)。そんな時は中学に行った先輩にキャッチボールの相手をしてもらったり、相変わらず壁に向かって投げ続ける日々です。
野球ノートを作って毎日考えながら練習していた甲斐もあって、毎日少しずつ上達を実感できました。そのため試合だけではなく、練習さえも楽しくてしょうがなく、止められるまで練習をやめないような小学生でした。
この頃の僕は野球肩なんていう言葉を知らないくらい、肩肘にはまったく不安なく投げ続けていました。ボールを投げるスタミナもグングンUPして、100球程度では翌日まで疲れが残ることもありません。
近所のおじさんたちも、将来僕がプロ野球選手になれるようにと、時々練習を手伝ってくれることもありました。そうやって周囲に支えてもらえる環境は、僕にとっては本当に大きなプラスになってくれました。
最終的には野球肩で投げられなくなってしまったわけですが、でも今思うとこの頃の経験は、自分にとって大きな財産になっているのだと感じます。
時々地元で、もうすっかりおじいさんになってしまった当時のおじさんたちとバッタリ会うことがあるのですが、野球肩でプロ野球選手になれなかったことは残念がるのですが、でもプロ野球選手を支えるプロコーチになったと伝えると、とても喜んでくれます😁
おじさんたちのそんな笑顔を見ると、野球肩で投げられなくなっても野球は続けていて良かったなぁ、としみじみ思います。
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