すぐに経営難に陥る日本の野球独立リーグと安定運営が続く米国球界の違い

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スポーツビジネスマネジメントの専門家がいない日本の独立リーグ

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四国アイランドリーグから始まり、日本にも現在いくつもの独立リーグが誕生しています。しかし僕個人としては、この独立リーグに関しては現状のシステムにおいては肯定派ではありません。独立リーグに所属する選手は名目上は一応プロ野球選手になるわけですが、生活できるだけの賃金をもらっている選手はほぼいませんし、球団経営やリーグそのものも運営が上手くいっているとも言えません。

独立リーグはプロ野球ですので、やはりビジネスとして成立させる必要があります。しかしどの独立リーグを見ても、立ち上げの段階ですでに順風満帆であるケースはほとんど皆無です。球団にしても同様で、理念そのものは立派だと思うのですが、実際には給与の未払いや遅延があったり、資金ショートを起こしている球団が大半です。

ではなぜ日本の独立リーグは上手くいかないのでしょうか?まずこれは独立リーグだけではなく、NPBにも同じことが言えるわけですが、スポーツビジネスマネジメントのプロフェッショナルが非常に少ないということが理由として挙げられます。スポーツビジネスマネジメントとは、いわゆるMBAのプロスポーツチーム版であり、このスポーツビジネスマネジメントを甘く見ているケースが多いように僕の目には映っています。

中には埼玉西武ライオンズの渡辺久信GMのように、監督退任後に独学でスポーツビジネスマネジメントを勉強された方もいらっしゃいますが、しかし独立リーグに参入しているほとんどの企業は、スポーツビジネスマネジメントを重視していません。ITやDXといった分野に強い企業は多いようですが、しかしITやDXも、スポーツビジネスマネジメントを理解できていなければ、独立リーグの運営に活かし切ることはできません。

最新のITやDX、はたまた仮想通貨などの技術やテクノロジーを駆使すると言えば聞こえはいいわけですが、しかしスポーツビジネスマネジメントを理解されていない方が、独善的に先端技術だけを持ち込んだとしても、プロスポーツチームの運営は上手くはいきません。

やはり独立リーグでプロ野球チームの運営を成功させるためには、アメリカ球界で実績のあるスポーツビジネスマネジメントの専門家を招聘すべきだと僕は考えています。そしてそこから学び、日本人のスポーツビジネスマネジメントのプロフェッショナルを育成していくべきです。

アメリカよりも圧倒的にレベルの低い日本の独立リーグ

そしてマネジメント能力以上に問題なのが、野球のレベルではないでしょうか。日本には誰もが知っているNPBというリーグが存在しています。野球のことを知らなくても、巨人や阪神などの12球団の名前をまったく知らないという日本人はほとんどいないでしょう。

日本の場合独立リーグどころか、実は12球団の2軍運営でさえも上手くいっているケースは皆無なんです。一昔前はプロ野球の2軍も独立採算制を目指し、その中で横浜ベイスターズの2軍として湘南シーレックスというチームが誕生しました。しかしプロ野球12球団の1つである横浜の2軍が独立採算を目指しても、この湘南シーレックスが上手くいくことはありませんでした。プロスポーツチームの独立採算というのは、それほど難しいことなのです。

やはり日本で独立リーグやプロ野球の2軍の独立採算が上手くいかないのは、選手のレベルが大きく影響していると考えられます。日本のプロ野球ファンのほとんどは、NPBの1軍レベルのプレーを見慣れています。よほどコアなファンじゃない限りは、わざわざ2軍の試合を観にいくことなどしないと思います。

また、独立リーグの選手たちの99%は、NPBのドラフトで指名されない選手たちです。つまり12球団の2軍にも実力は満たないということであり、目の肥えた日本の野球ファンがNPBではなく、あえて独立リーグを見にいく必要性がないんです。もちろん知り合いがプレーしていたり、地元だったりすれば話は別でしょうが、そのようなケースは多いとは言えません。

一方アメリカの独立リーグやマイナーリーグは、ほとんどすべてが独立採算制をとっており、野球のレベルもNPBの2軍よりもずっと高いと言えます。特にAAAクラスは、NPBの1軍レベルの野球にも匹敵しています。とてもじゃありませんが、日本の独立リーグのレベルでは、アメリカの独立リーグやマイナーリーグ相手に太刀打ちすることなどできません。

ちなみにこれが中南米のウィンターリーグという独立リーグになってくるとレベルはさらに高く、冬になると試合がなくなったメジャーリーガーたちがプレーをしに集まって来ます。つまり独立リーグでメジャーリーガーのプレーを間近で見られるというわけです。

ですが、もちろん北米・中南米の独立リーグやマイナーリーグがそれでも経営的に潤っているわけではありません。AAAクラスであればサラリーマンレベルの給与を得ている選手も多いのですが、AA以下になってくると野球だけで食べることはできません。多くの選手がアルバイトをしながら野球に打ち込んでおり、その姿は日本の独立リーガーと同様です。

つまり日本の独立リーグというのは、レベル的にはアメリカマイナーリーグのAA以下のクラスと水準が近いということです。でもAAクラスの球団は、経営は潤っているわけではないものの、日本の独立リーグのように頻繁に球団の活動停止が起こることはありません。
※ コロナ禍のような事態は別として。

複数オーナー制が認められていない日本球界

NPBでは特に厳格に、球団の複数オーナー制が認められていません。これは八百長事件を防ぐための規則なのですが、この規則がアメリカのマイナーリーグや独立リーグにはないんです。つまりアメリカでは、複数のオーナーがお金を出し合って球団運営をしているため、資金面で補填しやすい状況にあるんです。

例えばマイナーリーグや独立リーグでは、大企業や億万長者じゃなくても球団オーナーになることができます。例えば一般的には平均レベルの弁護士でも個人的に球団オーナーとして経営に参画することができるんです。もちろん参画と言っても出資の割合によって発言権は変わってくるわけですが、しかし個人でも複数オーナーの1人になれるというのがアメリカ流で、マイナーリーグでも独立リーグでも「プロ球団のオーナー」という肩書きを持つことができ、アメリカではこの肩書きを持っているだけで無条件で信頼度が高まるステイタスなんです。

アメリカでは、特に弁護士は球団オーナーになりたがります。その理由は単純で、球団オーナーになっておけば野球選手とのパイプを広げることができ、将来的にメジャーリーガーとエージェント契約できる可能性が高まるからです。ちなみによく聞くエージェント(代理人)というのは、すべて弁護士の資格を持っている人たちのことです。

僕は、日本でも複数オーナー制を認めるべきだと考えています。これは上述した通り、日本では八百長を防ぐために禁止されていることですが、しかし複数オーナー制を敷いているアメリカで八百長が目立っているという事実はありません。逆に複数オーナー制が禁止されている日本のプロ野球で、八百長疑惑や賭博が横行しているケースがありました。

つまり「複数オーナー制=八百長が増える」という考え方は、黒い霧時代の賞味期限切れの考え方だと言えるわけです。複数オーナー制を禁止することで八百長を防ぐという雑なやり方ではなく、複数オーナー制を認めながらも、八百長が行われないルールを新設すべきです。または、八百長に関わったら人生が終わってしまうような重い罰則を設ければ、八百長という姑息な稼ぎ方をしようとする者も出てはこないでしょう。
※ ちなみに八百長や賭博は犯罪です。

僕はプロコーチという職業柄、NPB、独立リーグ、学生選手、野球少年などあらゆる世代・レベルの選手と接する機会があります。そんな中よく考えるのが、日本の野球も複数オーナー制を認めれば、もっと2軍や独立リーグの運営が安定するようになり、選手たちもこれまで以上に安心して練習に打ち込めるようになり、日本のプロ野球レベルの底辺も必ず底上げされていくと考えています。

現代はコロナ禍もあり、NPBの1軍レベルであっても球団運営に四苦八苦しています。そんな状況なのだから、やはりそろそろ日本球界も正式に複数オーナー制を認め、まずは独立リーグを含めた各球団の運営を安定させる努力をすべきではないでしょうか。

もしアメリカのように弁護士が個人的に複数オーナーの1人になることができれば、そこを目指す弁護士は少なくないはずです。だって、プロ野球選手のエージェントとして契約を成立させたら年俸の5〜10%を報酬として受け取れるのですから。これは弁護士としては一般案件を引き受ける以上に、非常に大きな収入源となります。

複数オーナー制を認めれば、将来NPBで活躍するであろう選手のために出資する弁護士は増えるでしょうし、独立リーガーをサポートするためのチームを作る弁護士も出てくるはずです。例えばかの有名なスコット・ボラスらも、選手を手厚くサポートするチーム(メンタルコンサルタント、トレーナー、栄養士などなどからなるチーム)を持っています。そのサポートを受けて選手はレベルアップし、メジャーリーグでどんどん年俸をアップさせています。

日本も複数オーナー制を導入していけば、球団運営面だけではなく、選手のレベルを上げることに対しても大きなメリットとなるはずです。だからこそ僕は2007年頃からずっと、複数オーナー制になればいいねと、プロ野球関係者と会話をする際には言い続けているんです。でも日本ではまだまだこれに対する敷居はどうやら高そうです。

カズコーチ コラム筆者:カズコーチ
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