筋トレよりも多くの時間を割くべきストレッチング

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コーチングをしていると、多くの選手がストレッチングを軽視しているように感じられます。もちろんしっかりと毎日ストレッチングしている選手も多いのですが、しかしそれ以上にストレッチングを手抜きしてしまっている選手が多いようです。ストレッチングは筋トレ以上に大切です。筋トレだけ行うよりも、ストレッチングだけ行った方がパフォーマンスへのプラスは大きいのです。

現役選手でストレッチングを1日に合計30分以下しか行わない選手は時間不足です。現役選手であれば毎日、合計1〜2時間は行うべきです。何もストレッチングに集中する必要はありません。テレビを観ながらであったり、本を読みながらであったり、音楽を聴きながらであったり、何かをしながらストレッチングを行ってもその効果は変わりません。

なぜストレッチングが必要かといえば、まず単純に怪我の予防という側面があります。これに加え体への負担が少ない適切な投球動作を身につけるためには、相応の関節可動域が必要となります。特に股関節の可動域は広い方がパフォーマンスにはプラスとなり、股関節の可動域が狭いと怪我のリスクが跳ね上がり、パフォーマンスも大幅に低下してしまいます。

股関節を含めた骨盤周りの可動域を支配しているのは主にハムストリングスです。ここが硬いと骨盤周りの可動域は絶対に広がりません。現役選手であれば前屈をして簡単にパームタッチができるくらいの柔軟性が必要です。指先程度しか床にタッチできなかったり、開脚前屈で脚が90°程度しか開かない選手は硬いという判断になります。座って行う開脚前屈であれば最低でも130〜140°、できれば180°に近い角度で開けるとベストです。

プロ野球を観察していても、他競技を観察していても、股関節の可動域を広く確保できている選手は、一般的な選手よりもずっと長い時間を現役として過ごすことができています。逆に肩肘を痛めやすい選手の場合、股関節の可動性が現役選手としては狭いことが非常に多いんです。もしくは股関節を上手に使った投げ方ができていないというケースも多く見受けられます。

TeamKazオンライン野球塾では主に、上半身と下半身のつなぎ目である股関節を上手に使う投球動作を指導しています。そのため肩痛や肘痛に悩んでいた選手のほとんどがコーチング後には痛みなく投げられるようになります。そしてスランプやプラトーに悩んでいた選手の場合は、その壁を打破できることがほとんどです。

股関節を上手に使った体への負荷が少ない、パフォーマンスをアップさせやすい投球動作を身につけるためにも、ストレッチングは筋トレ以上に時間を割いて行うようにしてください。なお股関節を上手に使う投球動作を身につけたい場合は、ぜひTeamKazオンライン野球塾のコーチングを受けにいらしてください。お待ちしております。
コラム筆者:カズコーチ(野球動作指導のプロ/2010年〜)
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