男性 | 女性 | 70kgの男性 | 50kgの女性 | |
頭 | 4.4% | 3.7% | 3kg | 1.8kg |
首 | 3.3% | 2.6% | 2.3kg | 1.3kg |
両腕 | 10.1% | 8.9% | 12kg(片腕6kg) | 4.4kg(片腕2.2kg) |
胴体 | 47.9% | 48.7% | 33.5kg | 24.3kg |
両足 | 34.5% | 36.0% | 24kg(片脚12kg) | 18kg(片脚9kg) |
まず上記表をご覧ください。これは男女それぞれの、一般的な体の重さの割合を示したものです。例えば男性の頭部の重さは平均的には体全体の4.4%を占め、体重70kgの男性だった場合、頭の重さは3kgということになります。
さて、今回はなぜこのような表を持ち出してきたのか?それは数字を見ることによって、改めて下半身の大切さを確認してもらいたいからです。ちなみに下半身と上半身の境目ってご存知ですか?東日本と西日本の分かれ目は関ヶ原となりますが、上半身と下半身の分かれ目は股関節なのです。多くの方は腰と勘違いされているかもしれませんが、実はそうではありません。
そう考えると70kgの男性の場合、立位時の股関節には計50.8kgの負荷がかかっているということになります。股関節は左右2つありますので、約25kgずつの負荷ということになりますね。50kgのバーベルを持ち上げるのって、相当大変だと思います。50kgと言えば女性一人分くらいの重さにもなり、つまり男性の股関節には女性一人分の重さが常に乗っているということになります。
脚全体に関しては大きな筋肉がいくつもあるため、その重さに耐えられるだけの体力があります。しかし股関節には、脚のように大きな筋肉がいくつもあるわけではありません。と考えると、股関節にどれだけの負荷がかかっているのか、少し想像しやすくなると思います。
その股関節をみなさんはしっかりと鍛えていますか?太腿やふくらはぎは一生懸命鍛えても、股関節を鍛えようとする選手は非常に少ないように思います。脚にしても投球動作に於いて適切な動作を取ることができなければ、50kgもの重さを制御することも、活かすこともできなくなってしまいます。つまり踏み出した膝が外側に割れてしまったり、上半身が突っ込むフォームになってしまう、というわけです。
50kgもの重さを支えなければならないことから、仮に下半身が適切な動作を取れなければ、投げるボールの質は大きく低下してしまうことになります。しかし適切な下半身の動かし方を身に付けることができれば、その50kgもの重さをエネルギーに変換し、上手くボールに伝えられるようになります。これができている投手が、エースになれる投手なのです。
あなたは投球時の下半身の動かし方、使い方に自信はありますか?もしないようでしたら、一度TeamKazオンライン野球塾にご相談をお寄せください。ご相談やカウンセリングはもちろん無料となっております。
コラム筆者:カズコーチ(野球動作指導のプロ/2010年〜)
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