スランプと勘違いされやすいプラトー

球速アップマニュアルプレゼント!


球速がなかなか上がらない選手から、制球力がまったく定まらない選手まで、 ピッチングの悩みを短期間で解決するためのテクニック集をプロコーチがまとめあげました。 選手だけではなく、指導法に悩むパパママコーチの強い味方にもなるピッチングテクニック集を無料プレゼント中!


4冊セットで無料プレゼント中❗️
1️⃣ 球速アップ編
2️⃣ 制球力アップ編
3️⃣ ミート力アップ編
4️⃣ 長打力アップ編
写真満載のトータル121ページ、2024年最新版✨


TeamKazオンライン野球塾 TeamKazオンライン野球塾

野球上達マニュアル4冊セットを今すぐ無料ダウンロード

カテゴリ:
ページ公開日:

恐らくアスリートで、一生のうちに一度もスランプに陥らない選手は皆無だと思います。そしてそれは野球界でも然り、ピッチャーというポジションに就く選手も、やはり少なくとも一度はスランプに陥ることになります。そしてそのスランプは数週間で抜け出せることもあれば、抜け出すのに数年かかることもあります。でも、誰でもスランプに陥ることはあるということさえ最初に知っておけば、いざスランプになった時に焦ることなく、抜け出す方法を冷静に考えていくこともできます。

さて、スランプのお話をする時に絶対に欠かせないのが、スランプとプラトーの関係について。この2つを一緒くたにしてしまうと、正しい解決方法を導くことができず、長期間においてパフォーマンスを低下・停滞させてしまう原因となります。

下記の図をご覧になってください。

plateau.gifslump.gif

 

左の図がプラトーを表したもので、右の図がスランプを表したものです。黒い点線が技術レベルの推移を示した線なのですが、プラトーはその推移が一度も下降していないのに対し、スランプが辿る推移は明らかに下降しています。これがプラトーとスランプの違いです。

プラトーとは、技術がある一定レベルに達することにより、もう一段階上へのレベルアップが今まで以上に困難となり、一定期間そのレベルで停滞してしまう状態のことです。この状態をスランプと勘違いしてしまう原因は、投球技術が一時的に停滞してしまうことにより、相手打者がそのレベルに慣れ、最初は打たれなかったのに少しずつ打たれるようになり、最後には完全に攻略されてしまうためです。投手の技術レベルそのものは低下していないのに、結果が低迷してしまうために、このプラトーをスランプと勘違いし、必要以上に悩むことによって本当にスランプに陥ってしまうことがあります。

一方のスランプは、技術レベルが完全に低下します。プロ選手に「スランプ脱出法は?」と質問をすると、よく「休むことだ」と答える選手がいますが、これは1つの解決法としては本当に正しいと思います。技術レベルが低下する原因は主に体力の低下、怪我、体調不良、コンディショニング不足、蓄積疲労などが考えられます。つまりしっかりと体を休ませ、心も体もリフレッシュし、コンディションを改善させてあげることにより、スランプから短期間で抜け出すことができるのです。

さて、今度は再びプラトーについてですが、音楽やテレビのボリュームを想像してみてください。ボリュームは10段階だとします。ボリュームを3から5に上げると、かなり音が大きくなったように感じられます。これは3というボリュームに対しての2段階アップが、66%の音量アップとなったためです。でも同じ2段階アップでも、5から7へのレベルアップは、3から5へのレベルアップほど音量が大きくなった感じはしなくなります。その理由は、ボリュームが38%しかアップしていないためです。3から5へのレベルアップと同じだけの増量感を得るためには、5から8.5程度までボリュームを上げる必要があります。

何を言いたいか、それは、プラトーを脱するための方法は練習強度の見直しにあるということです。あるレベルに到達した選手は、それまでの練習強度とは一度完全に決別すべきだと言うことができます。そして現時点での自らのレベルを冷静かつ正確に判断し、そこから次のレベルに上がるために必要な、本当の練習強度を自らに課さなければなりません。この思い切った見直しをしないでいると、技術レベルはいつまでも停滞することになり、長期間そのレベルでもがき続けることにもなってしまいます。そして必要以上に悩んでしまうことで、それが長期的スランプに発展してしまう恐れもあるのです。

常に結果を求め続けられるプロ選手、常に期待をかけ続けられる有望選手によく見られる傾向です。結果に対し消極的になってしまうことで思い切った変化に対し恐怖心を抱くようになり、なかなか自分の殻を破れなくなってしまいます。逆に二番手・三番手の選手は、一番手の選手を追い抜くために、時には必要以上の練習強度を自らに課すことがあります。その結果、最上級生やプロ入り数年後になった時、二番手・三番手だった選手がエースになっていることも珍しくなくなるわけです。プラトーやスランプに負けない選手になるためにも、時には思い切った練習改革が必要になることもあります。そしてこの練習改革は、監督やコーチ、トレーナーの支えなくしてできるような簡単なものではありません。野球指導に携わる方は、ぜひ悩める選手の支えになってあげてください。

【12球団ジュニアトーナメント対策】野球が上手いだけでは合格できない難しさ!

カズコーチの最新レッスン動画

2024年2月23日公開『縦振りと横振りの違い、そしてそれぞれのメリットデメリットとは?』