投手の肩痛の原因は、肩にはない場合が多い

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大切なことですので何度も書きます。肩痛を引き起こす原因は、肩だけにあるとは限りません。むしろ肩痛が起こり、肩ばかりを気にしてしまうことで悪化させてしまうケースも多々見受けられます。ピッチングとは肩や腕で行うものではありません。正しいメカニズムで動作する下肢を用いて行なうべきものです。このことはこれからもまだまだ何度も書くと思いますので、ぜひ頭の真ん中にドーンと記憶させておいてください。

肩の後方に痛みを覚えるピッチャーは多いと思います。いわゆるローテーターカフ(回旋筋腱板)を痛めている状態です。ローテーターカフとは、肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋のインナーマッスル群をまとめた総称のことです。ローテーターカフを痛めると、インナリングにより筋肉を鍛え直して、痛みを取り除こうとする選手がいます。もちろんこれも正しい判断です。痛めた筋肉でも、改めて鍛え直せば故障をしにくい筋肉に再教育していくことが可能になります。ですがこれはあくまでも、単純にその筋肉を痛めている場合の話です。

ローテーターカフの痛みの原因が、ローテーターカフそのものにはないケースが非常に多いのです。この場合、いくら適切なインナリングを行なってインナーマッスル群を鍛え上げても、痛める原因そのものの解決にはなっていないため、再発する可能性が非常に高くなります。ではその真の原因とは?

まず一番に考えられるのは、股関節の硬さです。近年、股関節に関してはかなり声高に言われるようになってきました。しかしここでも注意が必要です。股関節が硬いというそのこと自体が問題というわけではないのです。股関節が硬いがゆえに、骨盤の可動性が小さくなることが問題なのです。言い方を変えるならば、股関節が通常よりも硬かったとしても、骨盤の動きに問題が見られなければ、それは問題ではないのです。つまり、ローテーターカフを痛める原因にもなりにくいということです。

まず右足だけで立ってみてください。そして左足を、右足にクロスさせるように内転させてください。この時の可動域が30°前後の場合、股関節は正常な可動域だと言うことができます(反対足でも試してみてください)。しかし20°、もしくは15°を下回っているようだと注意が必要です。20°までなら、人によってはそれでも骨盤が正常に動作している場合があります。しかし15°を下回ってしまうと、骨盤の可動性はかなり小さくなります。

骨盤の可動域が狭まると、フォロースルーをする際、ローテーターカフの伸展が大きくなります。つまりローテーターカフを伸ばすことによりフォロースルーを行なっている状態です。これでは、より大きく伸ばされることになる肩後方のローテーターカフを、簡単に痛めてしまうことになります。ですのでフォロースルーは、ステップ脚の股関節を内旋させ、骨盤でリードすることにより行なう必要があります。骨盤でリードされたフォロースルーであれば、ローテーターカフを伸展させる必要はなくなります。

話をまとめてみましょう。股関節が硬い=肩痛の原因、という図式は成り立ちません。股関節が硬い→骨盤が回転しない=肩痛の原因、となります。ですので指導者の方は、選手の股関節が硬いということだけですべてを判断しないように気をつけてください。そして股関節の弱さを改善させるためにも、アウフバウトレーニングを導入してみてください。今までアウフバウに取り組んだことのない投手であれば、2~3ヵ月継続するだけでも目に見えた効果が現れてくるはずです。

コラム筆者:カズコーチ@プロの野球コーチ
プロ野球選手の個人指導(主にパ・リーグ)経験も豊富!肩肘を痛めずパフォーマンスを向上させられる指導法が好評!

 

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