アスリートであれば摂取するのが当たり前という時代を迎えているサプリメントやプロテイン。しかしこれらは本当に必要なものなのでしょうか?アスリートの中にもこれらを最大限活かしている選手もいれば、一切摂取しない選手もいます。例えば工藤公康投手はサプリメントやプロテインは摂取していないそうです。ただし工藤投手の場合、普段の食事からしっかりとした栄養管理をされているので、意味もなくサプリメントやプロテインを摂取していないわけではありません。
僕の持論を語らせてもらえるのなら、大人の選手は摂取すべきで、子どもの選手は摂取すべきではないと考えています。まず子どもに関してですが、これは以前の記事でも書いた通り、プロテインの摂取は子どもの内臓にはかなりの負担となってしまいます。そして子どもの場合はまだ身体が小さく、筋肉量も非常に少ない状態です。ですので運動選手に必要な栄養価を考えても、普段の食事だけでも十分にそれを満たすことができます。ですのでよほど身体が大きく、筋肉量の多い選手でない限りは、子どものサプリメントやプロテインの摂取は必要ないと思います。
摂取するとしても、食事ではなかなかたくさんは補えないビタミンやミネラルなどだけで十分だと思います。子どもの場合はサプリメントやプロテインによる栄養摂取を考える前に、まず普段の食事をしっかり摂ることの方が大切です。普段の食事バランスが悪いのにサプリメントを摂取しても、サプリメントの効果は得られません。サプリメントはあくまでも補助食品です。普段の食事をしっかりと取り、バランスの良い栄養摂取をした上で、初めてサプリメントの効果を得ることができるのです。そもそも普段の食事バランスが疎かになってしまうと、体の成長に支障をきたしてしまう場合もありますので、親御さんはぜひきめ細かなケアをしてあげてください。
一方大人の選手の場合、僕は積極的にサプリメントやプロテインを摂取した方が良いと思います。大人の場合は子どもに比べると筋肉の量がまるで違います。大きく成長した筋肉を維持、成長させるためには、それなりの量の栄養価が必要となります。ですがたんぱく質だけを見ても、食事だけでアスリートの筋肉に必要な栄養価を摂取することは非常に困難です。だからこそプロテインによってしっかりと補う必要があるわけです。
アスリートがプレーをした後いつもの食事だけを摂り、たんぱく質が足りない身体の状態を作ってしまうと、筋肉はどんどん衰えてしまいます。特に睡眠中にたんぱく質が足りない状態になると「超回復」と呼ばれる、筋肉を成長させる働きが機能しなくなります。するとせっかく鍛えた筋肉はどんどんやせ細ってしまうことになります。
それほどハードな運動をされない一般の方なら、気になるサプリメントを少し買って飲み続けるだけでも十分だと思います。しかし体力や筋肉を一般の方よりも酷使する大人のアスリートの場合、食事だけでは栄養価は確実に足りなくなってしまいます。ですのでトレーニングをしたらしっかりとプロテインなどで栄養の補給をし、寝る前にもプロテインを飲むことで超回復できる状態に身体を整えてあげてください。そして一日に2~3時間以上トレーニングや練習をされる場合、トレーニングの合間にもプロテインなどで栄養を補給する必要があります。その場合は1日3回プロテインを摂取するように心がけましょう。
とにかく大切なことは、酷使した筋肉には酷使した分、しっかりと栄養を与えてあげるということです。まだ筋肉量の少ない子どもならば、食事だけでも必要な栄養を摂取することは可能です。しかし筋肉量の多い大人の選手の場合は、食事だけでは足りません。ですのでコンディションを悪化させないためにも、運動後のプロテイン摂取、サプリメント摂取は習慣化させるようにしてください。
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