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2011年05月26日

ワインドアップだから制球が乱れるということはない


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投球モーションのスタートポジションには、大きく分けて以下の4種類があります。

① ワインドアップモーション -0km
② ノーワインドアップモーション -2~3km
③ セットポジション -3~5km
④ プラントレッグ(クイックモーション) -5km以上

右側の数字は、一般的に見たワインドアップと比べた時の球速差です。ただし超一流の中には北海道日本ハムファイターズのダルビッシュ投手のように、セットポジションからの投球でもワインドアップとの球速差がなく、150km以上のボールを投げられる投手もいます。ですがダルビッシュ投手のようなピッチャーはあくまでも例外で、通常はプロの投手でもセットポジションやプラントレッグでは確実に球速は低下します。

近頃はこの球速差をバッターに感じさせないためであったり、制球力を上げるためにランナーがいなくてもセットから投げる先発ピッチャーが増えています。しかしこの傾向を僕は快く思ってはいません。ピッチャーの役割はあくまでもバッターを打ち取ることです。バッターを打ち取るためには、まずは自分のベストピッチができるということが大前提です。ということは、ランナーがいない時から135kmしか出ないセットで投げるよりは、まずは140km出せるワインドアップから投げるべきなんです。

ワインドアップにするとコントロールが乱れると言うピッチャーがいますが、しかしそれは言い訳にしか過ぎません。ワインドアップでも抜群の制球力を誇るピッチャーはたくさんいます。要はワインドアップが悪いのではなく、ワインドアップの仕方が悪いだけなのです。言い方を変えれば、ワインドアップでコントロールが悪い投手は、セットポジションでもコントロールは悪いはずです。

しかし中には、どうしてもワインドアップだとリズムが取れないというピッチャーがいます。僕もそうなのですが、そういうピッチャーの場合はムリしてワインドアップで投げる必要はありません。僕の場合レッグレイズで左脚がトップに来た時、グラブが顔の前にあるのが一番投げやすいんです。するとワインドアップにより上からグラブを持ってくるよりは、ノーワインドアップで下からグラブを顔の前に持ってくる方がリズムが良くなるんです。

大切なことはパフォーマンスの良し悪しを(見た目の)フォームのせいにしないことです。パフォーマンスの良し悪しには必ず理由が存在します。その理由を理解せずに、何も改善できないままセットから投げてしまうのでは、あまりにもったいな過ぎます。ですのでワインドアップだとコントロールが乱れてしまうというピッチャーは、なぜワインドアップだとコントロールが乱れてしまうのかを明確にしてください。セットポジションにするのは、それからでも遅くはありません。

ちなみに常に火消し役として登場するリリーバーであれば、常にセットポジションで投げた方が良いかもしれません。火消し役の登場場面では、必ずランナーが塁を賑わしていますからね。



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