高野連の規格により憧れの選手のスパイクを泣く泣く返品する高校球児

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高野連が問題にしているニューバランスのスパイク

高野連は本当に大規模な改革が必要だと思います。高野連は公益財団法人日本高等学校野球連盟が正式名称であり、この公益財団法人という言葉は一つのポイントになります。公益財団法人として認められる事業は、不特定多数の利益に寄与するものだけとされています。

今回高野連において問題になっているのが、ニューバランスというメーカーのスパイクについてです。大谷翔平選手が今季からニューバランスのスパイクを着用していることで、WBC以降ニューバランスのスパイクが注目の的になっていました。

FRESH FORAM L3000 v6という黒一色のスパイクなのですが、これが高校野球では使えない規格になっているんです。どうダメかと言うと、シュータン部分に「3000」と書かれているのですが、このロゴが大きすぎるから高校野球では使えないという本当に馬鹿げた理由なんです。

大谷翔平選手も使うニューバランスのスパイク

高野連の規格ではロゴは縦3センチ×横5センチ以下である必要があるらしいのですが、このスパイクの「3000」というロゴがこれよりも僅かに大きいらしいんです。そのためこのスパイクを高校野球の公式戦では使うことができないのだそうです。しかし上の写真をじっくりと見ても、こんなロゴを一体誰が気にすると言うのでしょうか?

不特定多数の利益に寄与するのが公益財団法人であるわけですが、高校野球中継でこの黒地のシュータンに黒字で書かれた「3000」という文字を読める人などいるでしょうか?高野連がやっていることは本当に馬鹿馬鹿しいことばかりです。

この馬鹿げた高野連の対応のせいで、高校球児たちは憧れの大谷翔平選手と同じメーカーのスパイクを試合で履くことができないわけです。ニューバランスのこの「3000」シリーズのスパイクは2023年3月に発売されて以来、かなりの人気商品になっていました。しかし高野連のせいでニューバランスや販売店は返品返金対応に追われているそうです。

過去にもあった高野連のスパイク問題

これが例えば、球児の安全性に関わることで使用することができないと言うのなら理解できます。しかし間近でしっかり見ないと読めないような文字を高野連は問題にしているわけです。僕は昔から高野連のやり方には否定的で、このブログ内でも幾度となく高野連の対応を批判してきました。

スパイク問題で言えば、高野連は熱中症対策として白いスパイクの着用も数年前から認めています。確かに熱を吸収する黒よりは、熱を反射する白の方が足部に熱は篭りにくくなります。しかしだからといって白いスパイクを履くと涼しくなるわけではなく、黒よりはマシだけど、白くても真夏の革製・人工皮革製のスパイクの中はかなりむれて暑くなります。これを熱中症対策だと高らかに宣言した高野連の感覚を、僕には理解することができません。おそらくはスパイクを履いて炎天下で野球などやったことがない人たちが高野連を組織しているのでしょう。

ちなみにこの時、高野連の関係者が夏の日差しの下で白いスパイクを履いて、黒よりも涼しいとテレビで誇らしげに言っていました。しかし彼は履いて数秒間立っているだけでした。しかし球児たちは炎天下で縦横無尽に走り回ります。この高野連の方にも、2時間くらい白いスパイクを履いて炎天下でプレーした後に感想を言ってもらいたかったですね。それでもなお「白いスパイクは涼しい」と言えたのならば、それはそれで立派なものです。

つまり白いスパイクは、根本的な熱中症対策にはまったくなっていないということです。本気で熱中症対策を行いたいのであれば、夏の甲子園を10月下旬などに開催したり、どうしても夏休み中にやりたいのであれば、午前11時前とナイトゲームだけにすべきです。白いスパイクを履いていたとしても、炎天下の中で球児にプレーをさせれば命に関わることだってあります。

これも以前このコラムで書いたことですが、日本では美談化されることが多い夏の甲子園ですが、野球の本場アメリカでは虐待として報じられることが多々あります。高校生に炎天下の中2時間も3時間も試合をさせるのは、アメリカ人には虐待しているように見えるのです。

スパイク問題で謝罪を強いられたニューバランス

高野連は一度解体して、まったく新しいメンバーで生まれ変わるべきです。例えば古田敦也氏など、選手経験が豊富で球児たちのことをしっかりと理解することができ、人脈もリーダーシップもある人物をトップに据えるべきです。

現在の高野連の会長は66歳であるわけですが、この会長には今回話題になっているスパイクの問題が、問題になっていること自体が問題であることだと分からないわけです。だからこのような馬鹿げたルールによって球児たちはせっかく親に買ってもらった新しいスパイクを、憧れの選手と同じスパイクを、泣く泣く返品しなければならない事態に陥っているわけです。

そもそも黒一色、白一色のスパイクしか履けないことに問題があります。これはやはりロゴがメーカーの宣伝になってしまうからという理由なのでしょうが、それならばグラブやミットはどうなのでしょうか?必ずロゴが入っており、これはテレビ中継でも確認することができます。どの選手がどのメーカーのグラブを使っているのかがはっきり分かります。

もちろんスパイクであっても、白地に黒いロゴの場合はやはりメーカー名をはっきり見て取れます。それなのに高野連は黒地のシュータンに黒字で「3000」と書かれていることを問題にしているわけです。

さらには高野連は、グラブやミットに背番号や名前を書いたり刺繍したりすることも禁止しています。グラブに自分の名前を入れることの一体何が問題なのでしょうか?高野連はこれが売名行為に繋がるとでも考えているのでしょうか?高野連の考えることは、僕にはまったく理解できません。

そして今回のスパイク問題にあたり、ニューバランスは公式サイトでお詫び文を掲載しています。しかし本当に謝罪しなければならないのは素晴らしいスパイクを作ったニューバランスではなく、馬鹿げたルールで世間を混乱させている高野連ではないでしょうか?ただ、ニューバランスもこの馬鹿げた高野連の規格を十分に確認しなかったミステイクはちょっと痛かったですね。

問題となったニューバランスのスパイクは、高校野球であっても高野連が主催していない大会であれば着用可能です。しかしそんな大会が一体どれほどあるでしょうか?大谷選手に憧れてこのスパイクを買った球児たちは今、これを練習用にするか返品するかという選択肢を高野連に迫られています。

野球人口が減っていると言わ続けてもう久しいわけですが、こんな連盟が率いているのですから、野球人口が減っていても不思議ではありませんし、今後も野球人口はさらに減っていくでしょう。その事実を避けることはできないわけですが、しかしそれでも高野連内の人間が変われば、減っていくそのスピードを緩やかにすることは可能ではないでしょうか?

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コラム筆者:カズコーチ@プロの野球コーチ
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