タグ「軟式球を打つ」が付けられているもの

昨年から今年にかけて、軟式のA号・B号はM号に、C号はJ号に変更されました。それぞれボールは少しずつ重くなり、さらに非常に硬くなりました。それに伴い体に当たった時の痛みも、旧軟式球よりも大きくなったと思います。軟式球の今回のメジャーチェンジは、軟式球をより硬式球に近付け、軟式野球から硬式野球へのシフトをしやすくするというものが1つの目的とされていました。しかし実際のところは、硬式野球の打ち方で打つことはまたできないようです。


硬式野球の打ち方とは、打球にバックスピンやトップスピンをかける打ち方のことです。確かに旧軟式球よりはスピンをかけやすくなりました。ノックのように細いバットで軽く振って飛ばしていく場合は、M号・J号にもある程度のスピンを与えられるようになりました。しかし普通のバットで普通に打っていく場合は、やはりボールがかなり潰れてしまうため、硬くなったとは言え、まだ硬式野球の打ち方で打つことはできません。

IMG_5138.jpg
この写真は、小学4年生がJ号を打った瞬間のものです。小学4年生のスウィングであっても、これだけボールが潰れてしまうんです。時速0キロのティーバッティングでもこれだけ潰れてしまいますので、ピッチャーが投げたボールを打った際にはもっと潰れやすくなります。

ボールが潰れてしまうとバックスピンやトップスピンをかけることは非常に難しくなり、かけようとしてもボールが潰れた分歪な回転になり、内野フライやキャッチャーフライ、もしくはファールエリアに逃げていくゴロになってしまいます。ちなみにビヨンドなどの複合バットでは、バット側が潰れていくためスピンを与える打ち方はできません。

新しい軟式球をしばらく使ってみた感想としましては、硬式球に近づいたという実感はそれほどありません。確かに硬く重くなりましたが、それでもプレーしている実感としては、あくまでも軟式球であり、旧軟式球とほとんど大差はないというのが僕個人としての実感です。

やはりボールの中身が空洞になっている限りは、ゴムをどれだけ硬くしても、バットで叩いた際には必ず潰れてしまうと思います。これが準硬式球(中身が詰まった軟式球/H号)のような軟式球になれば、もう少し硬式野球に近い感触でプレーができると思います。しかし現状の新しい軟式球では、硬式野球と同じ感覚でプレーすることはできないため、今回のメジャーチェンジに大きな意味はなかったのではないか、というのが僕個人の感想でした。

バウンドはしなくなったけどスピンを与えることもできないので、確かに弱いゴロを捕球するという面では硬式野球に近づいたのかもしれませんが、それ以外の面ではまだまだ硬式野球とは別物であると考えた方が良さそうです。

今回のコラムでは、M号・J号を使った感想についてお話をしてみたいと思います。これまで軟式野球は小学生がC号、中学生がB号、高校生以上がA号で、一部特殊な準硬式という球種がありました。準硬式が今後どのような扱いに変わっていくのかはわからないのですが、通常の軟式球に関しては中学生以上はもうすでにM号(メジャー)に変更され、小学生も来年の2月あたりからJ号(ジュニア)に変更されていきます。


M号とJ号を使った感想ですが、これまでの軟式球と比べるとかなり硬いという印象です。恐らくゴム質そのものが硬くなったと思うのですが、M号に関しては打撃コーチングで2ヵ月使っただけでボールがどんどん割れてしまっています。もちろんコーチングの場合はほとんど毎日使っているため、一般的な使用頻度と比べるとかなり頻度は高いわけですが、それでもA号が割れるということは今まではほとんどありませんでした。

現在コーチングで使っているA号は半年〜2年ほど使っているボールなのですが、打撃コーチングで打ち続けても割れることはまずありません。しかしM号は2ヵ月ほどでヒビが入ってしまい、すぐに使えなくなってしまいました。ゴムがそれほど硬化しない夏秋の使用でそのペースでしたので、冬になったらもっと割れやすくなるのかな、という印象です。

打感に関しては、M号J号ともに打った際のつぶれ方は非常に小さいように感じます。そのため硬式野球のように打球に回転をかける打ち方もある程度までは可能でした。しかし大人の力で完全にフルパワーで振っていくと、それでもまだ打球はやや変形してしまうため、完全に硬式球の打ち方で打つことは難しそうです。

個人的にはですが、今回の大きなモデルチェンジには大きな意味はそれほどは感じていません。野球連盟的には軟式野球から硬式野球へのシフトをしやすくするためのモデルチェンジということでしたが、硬式野球の打ち方をしてしまうとあまり良い打球にはならないと、現時点では個人的には感じています。

ただ、少し力を抜いたスウィングであればボールにバックスピンやトップスピンをかけられますので、7〜8割の力で振っていけば、回転をかけた打球でヒットを打てるのではないかと実感しています。ただしビヨンドなどの複合バットではウレタンがつぶれてしまうため、打球に回転はかけられないと思いますので、ビヨンドの場合はまだ面と面で打つ形がいいと思います。回転をかけた打球を打ちたい場合は、金属バットや木製バットを使う必要があります。

M号とJ号を打った感想としては、7〜8割の力でバックスピンをかければ、硬式球よりも軽い分マグナス力を大きく使うことができ、外野手の頭を簡単に越えていけるという実感があります。しかしフルパワーで振ってしまうとやはりまだボールは潰れてしまいますので、大人の選手が回転をかけたい場合は、フルパワーは避けたほうがいいと思います。J号に関しては、小学生の力であればフルパワースウィングでもボールはそんなには潰れないと思います。

あくまでも私個人の数ヵ月使ってみた感想ではありますが、今後M号J号を使う際の参考にしていただければと思います。

新聞などでも報じられているため、もうすでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、1〜2年後に軟式球が順次変更されていきます。軟式球の仕様変更はこれまでも数回行われてきましたが、しかし今まではあくまでも軟式球そのもののマイナーチェンジのみでした。しかし今回の仕様変更は、軟式球の感触を硬式球に近づけるという意図があるそうです。


今まA号・B号を使用していた選手はM号となり、C号・D号を使用していた選手はJ号となります。つまり今まではD号を含めると4種類あった軟式球が、M号とJ号の2種類に減ります。

今までの軟式球と新しい軟式球ではどのように違うかと言うと、新しい軟式球は少し大きく、重くなり、弾力性はかなり低下します。大きさと重さに関しては硬式球のサイズに近づける形となり、弾力性が低下することでボールがあまり弾まなくなります。

軟式野球特有のやり方として、上からボールを叩きつけて高いバウンドの打球で内野安打を稼ぐというやり方があります。しかし新しい軟式球ではこのやり方が通用しなくなります。今までの「ボールを上から叩け」という指導は、新しい軟式球では通用しなくなるのです。ですのでもしチームで「上から叩け」と言われている選手は要注意です。

当野球塾ではもちろん、軟式球の新旧を問わず長打を打てる打撃技術の指導を行っております。ですので新しい軟式球の仕様に戸惑わないように、どんなボールであっても長打を打てるようになる打撃技術を身に付けたいという方は、ぜひ当野球塾のコーチングを受けにいらしてください。

なおボールの仕様が変わるということは、もちろんバットの仕様も今後変わっていくことになります。近年日本の軟式野球ではビヨンドなどの複合バットが主流となっていますが、今このタイミングでビヨンドを購入することはお勧めしません。そもそも当野球塾では、甲子園や大学野球、プロ野球を目指す選手に対してはビヨンドの使用を勧めていないわけですが、ビヨンドの仕様も今後、新しい軟式球に合わせて変わっていくことが予想されます。

現軟式球の仕様に合わせたビヨンドは、新軟式球には対応できない可能性もあります。バッティングセンターでビヨンドを使ってしまったことがある方ならおわかりいただけると思いますが、ビヨンドのポリウレタン部分は対応外のボールを打ってしまうとすぐにひび割れてしまい、反発力は大幅に低下してしまいます。ちなみにバッティングセンターの軟式球は、通常の軟式球よりも硬く丈夫に作られていますので、自前の軟式用バットは長持ちさせるためにもバッティングセンターでは使わないでください。

ビヨンドのポリウレタン部分は消耗品扱いであり、交換には1万円以上かかってしまいます。ですので今ビヨンドなどの複合バットの購入を検討されている方は、もしかしたら新しい軟式球が登場するまでは待った方がいいかもしれません。

新しい軟式球の感触は、準硬式球に近いのかなという印象です。ですので打つにしても守るにしても、今までの軟式球とは別物と言えるほど弾みません。だからこそ理論に基づいたしっかりとした打撃技術を身に付けておかないと、新しい軟式球でヒットを打つことは難しくなります。大事ですので繰り返しますが、上から叩きつける打ち方は通用しなくなります。

軟式野球連盟の意図として、軟式野球から硬式野球へのシフトをスムーズにするため、というものがあるそうです。ですので感触はかなり硬式球に近づきます。

今まで当野球塾では軟式球と硬式球の打ち方は異なるということを説明してきましたが、新しい軟式球の硬さの具合によっては、ボールにバックスピンをかけるという硬式野球特有のホームランの打ち方が、今後は軟式球でも通用するようになるかもしれませんね。
少年野球で「上から叩け」という指導は今も昔も変わらず行われているものだと思います。しかしこの指導法は、当野球塾ではベストではないと考えています。上から叩く打ち方が体に染み込んでしまうと、硬式野球に移った時に必ず苦労するはずです。一生軟式野球しかやらないと決まっている選手に対しては「上から叩け」という指導も、なしではないと思います。しかし将来甲子園やプロ野球選手を目指している子に対しては、この指導はできれば避けるべきです。

上から叩くバッティングは、軟式野球の戦術としては効果的です。軟式球はよく弾みますので上から叩いて高いバウンドの打球を打てば、ボールが落ちてくる前に内野安打になります。実際大学軟式野球の決勝戦などを見ていても、得点力のあるチームは長打は狙わず、高いバウンドのゴロで走者をどんどん進めていく戦術を使っています。

ですが上から叩く打ち方を硬式野球でやっても、高いバウンドのゴロはほとんど打てません。劣化した人工芝の球場ならば高く弾むこともありますが、天然芝や土のグラウンドでは硬式球が高く弾むことはありません。ですので硬式野球で上から叩くバッティングを行っても、ボテボテのゴロしか打てないわけなのです。

当野球塾にはバッティングを教わりに来る選手もたくさんいらっしゃいますが、多くの選手が最初は上から叩く打ち方をしています。しかしこれをやめてもらい、ボールの軌道に対して素直にバットを入れていく打ち方、もしくは硬式野球であれば打球にバックスピンを与えられる打ち方を覚えてもらうと、試合でのヒット数が見る見る増えていきます。

中学時代に当野球塾でバッティングを学んだ選手で、高校野球で4番を任されている選手は1人や2人ではありません。体が細めの選手であっても長打を打てるようになり、高校や大学でクリーンナップを任されています。指導者に論理的な野球技術に関する知識があれば、選手は必ず伸びていきます。しかし指導者が過去の経験則だけで指導をしてしまうと、知らないうちに選手の成長にフタをしてしまうことになるんです。

大学軟式野球のように、比較的成長も落ち着き、勝つことに主眼を置いてプレーする場であれば、上から叩いて内野安打を稼ぐ戦術も良いと思います。しかし少年野球ならどうでしょうか?高いバウンドのゴロを打って楽しいですか?それにより野球をもっと好きになり、野球をずっと続けていきたいと思えるでしょうか?わたしはそうなるとは思えません。

試合に勝つことも大切ですが、少年野球の場合はやはり勝つこと以上に、子どもたちの野球スキルを最大限伸ばしてあげるための指導が必要なのではないでしょうか。高いバウンドで内野安打を打つよりも、外野まで飛んでいくクリーンヒットを打てた方がよほど野球を楽しく感じられると思います。

当野球塾にバッティングを学びに来る子たちも、クリーンヒットやホームランを打ちたいからこそ通って来てくれるのです。親御さんも同様です。クリーンヒットを打ってもらいたいからこそ、当野球塾にお子さんを通わせてくださるのです。アメリカの少年野球では、上達したければ個人指導の野球塾や、野球の家庭教師を利用することは普通のこととなっています。

子どもの頃から確かな技術を学んでいるからこそ、アメリカはあれだけ多くのスラッガーが誕生しているのです。逆に上から叩けと教えることがほとんどの日本の少年野球だからこそ、メジャーリーグで通用する日本人野手がなかなか誕生しないのだと、わたしは考えています。

当野球塾の打撃指導可能なコースはスラッガー養成コースピッチングマスターコースパスポートコーチングです。クリーンヒットやホームランを打てるようになりたいという選手は、ぜひ当野球塾、Littlerockheart Baseball Coaching Tokyoのコーチングを受けにいらしてください。
軟式野球の場合、硬式野球とは打ち方が異なります。硬式野球の場合は、打球にバックスピンやトップスピンをかけることを目的にコンタクトしていくのですが、軟式野球でそれをやってしまうとボールが潰れて不規則な回転になりやすく、イレギュラーな回転がかかったポップフライになってしまいます。

そのため軟式野球では、ボールの面をバットの面で打っていく必要があります。それでももちろんボールは潰れてしまうのですが、正面衝突になりますので、変な回転がかかることはなく、飛距離を伸ばしていくことができます。

ちなみにMizunoのビヨンド というバットは、打った衝撃でボールを潰さないように工夫されています。ボールは潰れている時間が短いほど、バットの反発力を効果的に使うことができ、飛距離が伸びるのです。ビヨンドはバットの表面を金属ではなく、柔らかいポリウレタンにすることでボールを潰さず、バットの反発力だけを使えるようになっています。

硬式野球の場合のバットスウィングの軌道は、ダウンスウィング〜コンタクト〜アッパースウィングという順番になります。これにより綺麗な軌道を描くことができ、スウィング速度をアップさせることができます。しかし軟式野球の場合は、ダウンスウィング〜コンタクト時にほんの少しだけレベルスウィング〜アッパースウィングの順番でバットを振ってみてください。このような軌道でバットを振ることができれば、軟式野球でもボールが変な形に潰れることは減ります。

将来的に軟式野球しかやる予定がない方の場合は、投球の軌道上にそのままバットスウィングを入れていく、ボールの軌道に対してのレベルスウィングだけでも良いと思います。この打ち方でビヨンドなどを使っていけば、飛距離は最大限伸ばすことができます。

しかし将来的には硬式野球に進みたいと考えている選手の場合は、ダウンスウィング〜コンタクト時にほんの少しだけレベルスウィング〜アッパースウィングの形で打つようにしてください。そうすれば硬式野球に変わった時、スムーズに硬式球に対応できるようになります。

将来自分がどのような方向に進みたいかによって、軟式野球では打ち方が変わってきてしまいます。ですのでまずは自分自身が今後どうしていきたいのかを考えてみてください。その上で今後の軟式野球で、上述した2種類の打ち方のどちらかを選んでバットを振るように心がけてみてください。
「上から叩け」とチームで指示を受けることはよくあると思います。硬式野球でももちろん言われることですが、しかしそれ以上に軟式野球で言われることの多い指示です。そうです、これは「指導」ではなくて「指示」なのです。選手を上達させるためのアドバイスではなく、その試合に勝利するために出される指示なのです。

軟式球の特性として、バウンドが高く跳ね上がるというものがあります。硬式球の場合はいくら強く叩き付けても、プロ仕様の底が硬い人工芝球場でも使わない限りそうそう高くバウンドが弾むことはありません。ですが軟式球の場合は、バウンドがまるでフライのように高く跳ね上がることもあります。するとボールが落ちてくる前に内野安打になることが多くなります。

軟式野球の強豪大学も、内野安打を狙う作戦によって勝利を重ねているケースが多くなります。もし選手自身が将来、一生軟式野球しかしないと決めているのならば、小学生のうちから叩き付ける打撃を教え込むのも良いかもしれません。しかし将来的に硬式野球に進みたいと考えている選手であれば、ボールの頭を叩き付ける打撃を体に染み込ませることは良くないと、Littlerockheartでは考えています。

野球はチームプレーによって勝利を目指すスポーツですが、しかしチームである以前に選手はそれぞれ、一人のアスリートなのです。そのアスリートの技術向上を阻む可能性がある「指示」は、無闇に出すべきではないのです。そのような指示を出す場合は、叩き付ける打撃が必要だと選手自身が感じられる場面で出さなければ、選手の中には「気持ちよくバットを振れなかった」という思いばかりが残ってしまいます。

さて、ではなぜ「上から叩く」打撃は硬式野球ではプラスに働かないのでしょうか?ちなみに硬式野球であっても、バットを上から出していくことは必要です。しかし上からバットを振り下ろすことと、上からボールを叩くことは似て非なるものです。まずボールを上から叩いてしまうと打球はほとんど確実にゴロになり、回転もほとんどかかりません。そのため球足の遅い、ボテボテの内野ゴロになる確率が非常に高くなります。50mを5秒台で走れる選手でなければ、バウンドも低い分ここから内野安打を稼ぐことも難しくなります。

つまり軟式球では内野安打になるゴロも、硬式野球ではただの内野ゴロになりやすいということになります。反面バットを上から振り下ろし、ボール内側の下半分を叩くことができると、フライになった場合はバックスピンがかかり滞空時間が長くなり、飛距離が伸びます。また、ゴロになった際はトップスピンがかかり球足が速くなり、内野手の間を抜けていくヒットになりやすいのです。

「上から叩け」という指示は、決して間違いではありません。しかし練習段階ではバットを上から振り下ろし、ボールの下半分を強く叩いていくことを指導していく必要があります。そうしなければ軟式球でしか通用しない打者になってしまいます。

確かに試合に勝つことは大切なことです。しかし小学生・中学生を指導する方々は、その選手が将来どのレベルに進んでいきたいのかをしっかりと確認した上で、その目標に合った内容の指導を出していく必要があります。そうしなければ軟式チームでは大活躍できたとしても、硬式野球に変わった途端、満足のいくプレーができない選手になってしまうこともあるのです。

同じバットを上から振り下ろす打ち方であっても、ボールの頭を叩くか、下半分を叩くかでパフォーマンスはまったく別物になってしまいます。子どもたちを教える監督やコーチには、そのようなこともしっかりと理解した上で指導をしていただければと思います。