叩きつけて打つ/Baltimore chop

 

日本の軟式野球では叩きつけて打つことが主流となっていました。大学軟式野球などを見ていても、叩きつけて高いバウンドを打って、内野安打を稼いで得点していくという戦術が長年重宝されてきました。しかし新しい軟式球のM号とJ号はそれほど弾まないため、この戦術は今後、部分的にしか通用しなくなるかもしれませんね。

アメリカでも叩きつけるバッティングというものがあります。しかしアメリカの場合は軟式球がないため、高いバウンドの打球を打つのではなく、荒れたグラウンドでイレギュラーバウンドを狙うために叩きつけて打つます。その昔、ボルティモアの野球場のコンディションが酷く、ゴロを打てばほとんど必ずイレギュラーをするという状況でした。ですので選手たちはイレギュラーバウンドを打つために、叩きつけるバッティングをしていたそうです。そのため、叩きつけるバッティングのことをアメリカでは Baltimore chop と呼ぶようになりました。

メジャーリーグの実況を聞いていると、あえて叩きつけていなくても、内野安打になりそうな緩いゴロを打ってしまった際にも Baltimore chop という言葉を使うようです。
  • 日本語/叩きつけて打つ
  • 英語/Baltimore chop
  • 読み方/ボルティモア チョップ

コラム著:カズコーチ
プロ野球選手の動作改善サポート・データ分析・自主トレサポートをメインに、アマチュア選手の個別ZOOMレッスンも行うプロフェッショナルコーチ