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2017年06月27日

投球動作の常識として未だに指導されている4つの非常識


  • 軸脚の膝を曲げて重心を下げるのは間違い!
  • 手首を使って投げるのも間違い!
  • 腕を大きく使って振るのも間違い!
  • 制球難を横投げで解決しようとするのも間違い!

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今回の投手育成コラムでは、日本の野球指導現場の多くで常識として指導されている非常識をいくつかご紹介したいと思います。もし下記のような指導を未だに行っている指導者がいるとすれば、それは野球技術の理論をまったく勉強されていないコーチですので要注意です!


(1)椅子に座るように軸脚の膝を曲げて重心を下げる
この動作はディッピングモーションと言って、メリットが一つもない動作です。まず右膝を深く曲げることにより、エネルギーを投球方向ではなくて地面に向けて使うことになり、球速は大幅に低下します。そして右膝を深く曲げるほどストライドが狭くなり、重心が高くな踏ん張りが弱くなり、手投げでしか投げられなくなります。さらには右膝を曲げたことにより、軸足でプレートを蹴らなければ並進運動に移行することができなくなり、軸足でプレートを蹴ることで非軸足のランディングが不安定になり、制球力を低下させます。また、プレートを蹴ると上半身が前へ突っ込みやすくなり、ボールを加速する距離が短くなり、これも球速の低下につながります。

(2)手首のスナップを使って投げる
日本では昔からスナップスロー(素早く投げるという意味)の意味が間違えられており、公認野球規則にさえ間違ったことが書かれています。スナップスローとはテイクバックを取らず、捕球後すぐにトップポジションに持ってきて素早く投げる内野手と捕手の投げ方のことです。決して手首を使って投げる動作(リストスローイング)のことではありません。ちなみにテイクバックを取る投手と外野手の投げ方は、スナップスローに対しフルアームスローと言います。手首を使って投げてしまうと高低の制球力は大幅に低下します。また、手首を使えば使うほどバックスピンの回転数は減り、伸びのないストレートになってしまいます。

(3)コントロールが悪いからサイドハンドスローに転向
例えばかつての斎藤雅樹投手のように、脊柱軸を立てて使っていたオーバーハンドスローの投手がサイドハンドスローに転向すれば、スローイングアームと軸の動き方が一致するようになるためパフォーマンスアップが期待できます。しかしそうではなく、ただ制球力を上げるためにサイドにするという考え方は、プロ野球界でさえも未だに行われていますが、完全に間違いです。制球力を低下させている原因は腕を振る高さではなく、他の動作部分に多々原因が潜んでいます。その原因を改善しない限り、何スローに転向して制球力は絶対に向上しません。ただしサイドハンドスローの場合は、高低の制球は安定させやすくなります。しかし内外の制球は逆に難しくなります。

(4)腕は大きく振って投げる
これも間違いです。腕はコンパクトに振ってください。大きく振れば振るほど慣性モーメント(遠心力)が大きくなり、ローテーターカフ(肩のインナーマッスル群)が必要以上に引っ張られることにより損傷し、野球肩になります。そして腕を大きく振り、ボールを体から遠いところで扱うほど制御できなくなり、制球力は大幅に低下します。また、腕を大きく振ることによりボールがバッターから見えやすくなり、どんなに速いボールを投げても、どんなに鋭い変化球を投げても打たれやすくなります。

今回は以上の4つをご紹介しておきたいと思います。身近に上記のような指導をしている指導者はいませんか?もしそのような指導者がいるチームでお子さんが野球をしているのならば、野球肩・野球肘にさせないためにも、パフォーマンスアップの近道を通るためにも、お近くの野球塾に一度通ってみることをお勧めいたします。その際はできる限り、当野球塾のコーチ同様に野球動作、野球技術、解剖学、スポーツ科学などの勉強をされているコーチがいる野球塾を探すようにしてくださいね。


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