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2013年12月10日

着地するつま先の角度は軸脚股関節で制御しよう



打者の場合、ほとんど体重移動をしないで打つ選手もいます。いわゆるトップハンドトルクという打法を採用している打者です。しかし並進運動を省いて投球することが不可能である投手の場合、100%体重移動という動作が発生します。この体重移動が具体的にはどのようなものかと言うと、軸脚股関節に乗せた上半身の重さを、反対側の股関節に移すという動作となります。これに関しては別の投手育成コラムでも解説している通りです。

今回のコラムでは、ランディングフットに着目していこうと思います。ランディングとは着地、フットとは足のことです。つまりステップし、着地していく前足のことです。この足のつま先は、投球方向に対して真っ直ぐ着地させることが理想です。クロースドステップや、オープンステップという着地方法もあるわけですが、しかし基本はあくまでもストレートステップであり、これができてこそのクロースドやオープンなのです。

しかしつま先を真っ直ぐに着地させることばかりに気を取られてしまうと、ステップ脚の膝が開き気味になり、ボールが打者から見えやすくなってしまいます。さらには膝が開くことによりボールを握った手の角度も引っ張られ、ストレートもシュート回転するようになってしまいます。

ヒップファーストフォールという動作を習得できると、着地のギリギリまでつま先は捕手方向に対し90°傾くようになります。ここから着地の寸前につま先を90°回転させ、捕手に対し真っ直ぐ向けていくわけですが、これを前脚を動かすことによって回転させてはいけません。それをやってしまうと前述の通り、膝が開いてしまうのです。

ではどうすればいいのか?これは非常に難易度の高い動作となります。ヒップファーストフォールでは軸足の股関節を内旋させているはずです。しかしこの内旋は並進運動が進んでいくと、徐々に解除されてしまいます。この解除し切る寸前で、インエッジを利かせている足部を踵が立たないようにして裏返します。するとスパイクのクリーツが上を向くはずです。そしてこの動作に合わせ、軸足股関節をもう一度内旋させることができます。

この二度目の軸足股関節の内旋動作によって、ステップ脚のつま先を捕手方向へと回転させていくのです。しかしこの動作は繰り返しますが難易度が高く、強豪チームのエースになれるレベルの投手にしかなかなかできることではありません。ですができない選手の場合、投手育成コラムやLittlerockheartの投手コーチングで詳細な指導を受けることにより、理論的にこの動作を習得することも可能です。自然とできるようになる選手はごく僅かしかいませんが、できていない選手であってもコーチングと努力次第でできるようになるのです。

ちなみにハムストリングスが硬い選手は絶対にこの動作は習得できません。その理由は、ハムストリングスが硬い選手は骨盤の動きが制限されてしまい、股関節もスムーズに動かすことができないためです。つまりこの動作を習得するためには、ハムストリングスの柔軟性をアップさせることが先決となります。

ステップしていくつま先の着地は、制球力や球威に大きな影響を与えます。言い方を変えると、この動作を習得できると制球力と球威を同時にアップさせることができるのです。非常に難易度の高い動作ではありますが、皆さんもぜひ挑戦してみてください。




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