球速アップは上半身よりも先にハムストリングスを鍛えるべき?!

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トレーニングだけではアップしない球速

球速や球威がなかなかアップしなくて悩んでいるピッチャーは、プロ・アマ問わず多いと思います。そして球威を上げるために上半身のトレーニングを一生懸命やっているピッチャーたち、走り込みを一生懸命続けるピッチャーたち。でも球威や球速は、それだけでは簡単にはアップしません。今回はフリーフットというモーションを見ながら、球速アップを考えていきたいと思います。

まずピッチングという作業を物理的に考えてみることにしましょう。

球速をアップさせるために必要な四大エネルギー

ピッチャーは投球をする際、まず軸脚とは逆の脚を上げます。これをフリーフットと言います。フリーフットから足部を着地させることにより「位置エネルギー」という力を得ることができます。

そして少し巻き戻して、上げた脚を今度は投球方向へと踏み込んでいき、同時に身体を投球方向へと向かわせていきます。この時に生まれるのが「並進エネルギー」という力です。

さらにこれらの上げる・進むという動きの中には「回転エネルギー」という力も働いています。これは体幹と腕を、股関節によって回旋させることで得られる力です。

それともう一つ、重力のある地球でだからこそ地面から得られる反力エネルギーというものもあります。この四大エネルギーを効率的なピッチングモーションによって高めれば高めるほど、球速をアップさせられるようになります。

※位置エネルギーや並進エネルギーは、Nm(ニュートンメートル)という単位で計算します。

エネルギーにプラスアルファを与えられるヒールアップ投法

さて、今回のコラムの本題はフリーフットです。ピッチングモーションにおいて最初に生まれる大きい部類のエネルギーが、フリーフットを作ることにより生まれる位置エネルギーだからです。位置エネルギーは、重力に逆らって脚を上げれば上げるほど大きな力を得ることができます。そしてそれは、正しいピッチングモーションで投げることにより、効率良くボールへと伝えていくことが可能です。つまり位置エネルギーは球速に直結するエネルギーということです。

またこの位置エネルギーは、フリーフットのみからしか得られるものではありません。ヒールアップさせることで更にプラスアルファを得ることも可能なのです。昔は日本ハムファイターズの西崎幸広投手や、近鉄バファローズの阿波野秀幸投手がヒールアップ投法を用い、細身から快速球を投げ、打者をキリキリ舞いさせていました。

ただし、ヒールアップ投法は強靭な足腰、バランス感覚がなければ球威は落ち、制球も乱れてしまう高度な技術です。ふくらはぎや膝にも大きなストレスがかかるため、技術不足のピッチャーにはあまりオススメはできません。

さて、話はフリーフットに戻ります。大きな位置エネルギーを得ることで、並進エネルギーも比例して大きくさせることができます。最近では制球を意識し過ぎるあまりに、フリーフットを高く上げるピッチャーは減ってしまいました。もう西本聖投手のようなピッチャーは現れないかもしれませんね。そんな中、佐々木朗希投手は非常に高く脚を上げています。これはぜひ子どもたちに時々真似をして欲しい下半身の使い方ですね。

良い形のフリーフットにはハムストリングスの強さと柔軟性が必須

フリーフットを考える際、最も重要なのはハムストリングスです。ハムストリングスとは、太もも後ろ側の非常に大きな筋肉群です。このハムストリングスが硬かったり、弱かったりするとフリーフットを高く上げることはできません。硬ければ可動域が狭まることでフリーフットの上げ幅も狭くなり、弱ければ脚を持ち上げる力が足りなくなります。

位置エネルギーの増強は、球速アップに直結するファクターです。ですので腕っ節を強くして球速を上げることよりもまずは、ハムストリングスの強さと柔軟さを獲得する努力をしてみてください。重要なので繰り返しますが、「強さ」と「柔軟性」は常にセットで考えていってください。

球速アップを手伝ってくれる強くて柔軟性のあるハムストリングス

ちなみにハムストリングスを強化させることは、フリーフット以外にも良い効果を与えることができます。それはステップから着地させた足への影響です。

ハムストリングスが強いと、ステップから着地させた足を、グッとプレート側にプルバック(引き戻す)させることができます。このモーションが自然と出現するようになると、体幹の回転や腕の振りをさらに鋭くさせることができ、球威・球速をさらにアップさせることができます。

ですが筋力の弱い選手が意識的にプルバックモーションを入れようとすると、ハムストリングスや脛を痛めてしまいます。ですのでこれはやろうとしてやるのではなく、ハムストリングスを鍛えて良いピッチングモーションを身につけて、自然と出現してくる、というのが理想です。

このように、ハムストリングスの強さと柔軟性を獲得することにより、これだけボールに良い効果が現れるんです。そして下半身を強化すれば肩・肘の故障を防ぐことにも繋がりますので、まさに一石二鳥!球速をアップさせたいのなら上半身よりも、まずハムストリングスの強さと柔軟性を見直してみてください。

  • トレーニングだけではアップしない球速
  • 球速をアップさせるために必要な四大エネルギー
  • エネルギーにプラスアルファを与えられるヒールアップ投法
  • 良い形のフリーフットにはハムストリングスの強さと柔軟性が必須
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コラム筆者:カズコーチ@プロの野球コーチ
プロ野球選手の個人指導(主にパ・リーグ)経験も豊富!肩肘を痛めずパフォーマンスを向上させられる指導法が好評!

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