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2018年04月09日

グラブはメンテとコンディショニングで10年以上使える!


  • グラブはメンテとコンディショニングで10年以上使える!
  • オイルの選び方は牛革には牛油、馬革には馬脂が基本!
  • グラブメンテナンスでは2種類のブラシを使い分けよう!

今回の投手育成コラムでは、グラブのメンテナンとコンディショニング方法を書いてみたいと思います。グラブやミットはメンテナンスをしっかり行ってあげれば、10年以上はへたらないまま使い続けることができるんです。


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これはわたしが2年以上ほとんど毎日仕事で使っているキャッチャーミットなのですが、これだけ使ってもメンテナンスを行っていれば、2年経ってもこんなにキレイなままなんです!おろし立てと言ってもきっと信じてもらえるのではないでしょうか?

このミットをどのようにメンテナンスしているかと言うと、まず使った後は汚れを落とすために毎日ブラッシングをします。汚れ落とし用のブラシはブタの毛のブラシを使います。この作業だけは使った日は毎回欠かしてはいけません。

汚れ落とし用のリキットやクリームを使っている方もいると思いますが、個人的にはあまり使う必要はないかなと思っています。固く絞った濡れタオルでも落ちないような汚れなら使ってもいいかもしれませんが、グラブがそんな風に汚れることもまずないと思います。そして何より余分なリキットやクリームを使ってしまうと革が吸い込んでしまう水分が多くなってしまい、グラブがどんどん重くなることによって使いにくくなってしまいます。

オイルは月に1回で十分です。オイル選びのポイントは、グラブと同じメーカーを選ぶと言うことです。オイルとグラブの革には牛と馬の2種類あり、牛革のグラブには牛脂オイルを、馬革のグラブには馬脂オイルを使うのがベストです。オーダー品でない限りは、同じメーカーを選んでおけば牛は牛、馬は馬で揃うはずです。

最近は馬革のグラブは減ったと思うのですが、馬革のグラブの場合には馬脂を使うわけですが、もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、馬油(マーユ)には殺菌効果がありますので、グラブにカビ菌などが繁殖するのを防いでくれる効果があります。ちなみにわたしが使っているオーダー品の投手用グラブは馬革なのですが、馬油のおかげなのか、もう20年以上経ちますが今も現役で使うことができています!

オイルをタオルやスポンジを使って塗っている方もいると思いますが、これはやめた方が良いと思います。その理由は、オイルが染み込んだタオルやスポンジには雑菌が繁殖しやすいためです。つまり使い古したタオルでオイルを塗ってしまうと、タオルに繁殖した雑菌がグラブに移ってしまい、グラブがカビやすくなってしまうのです。ですのでオイルは指に直接付けて、指でグラブに塗り込むやり方をお勧めします。もちろん毎回新品のタオルやスポンジを使えば雑菌問題は解決しますが、経済的ではないと思います。

右利きの場合、最初は右の指にオイルをつけて表面に満遍なく塗っていきます。それが終わったら左の指にもオイルを付けて、手を入れるグラブの内面にもオイルを塗っていってください。ちなみにオイル塗りは、湿度が高くない晴れた日に行ってください。雨の日や湿度の高い日にやってしまうと、革の水分がなかなか抜けてくれず、重いグラブになってしまい、水分過多のグラブはへたりやすくなります。

さて、オイルを塗ったらまたもやブラッシングです。今度は馬の毛のブラシを使って、優しく撫でるようにサッサッサッとブラッシングをしてください。馬ブラシのこの作業を行う理由は、余分な油分を馬の毛で吸い取るためです。また、オイルを塗った後で馬毛でブラッシンを行うと、革に独特な光沢が出るようになります。

馬毛でブラッシンをしたあとは、グラブハンマーの出番です。最近はスポーツショップでも1000〜2000円くらいで売られていますが、持っていなければボールでもOKです。ただし、ハンマーと違って疲れるとは思います。グラブハンマーを持っている場合はそれを使ってグラブを型付けしていきます。一番良い音でパンッ!と鳴る場所を、そこにボールが入りやすいようにグラブハンマーで叩いていきます。

オイルを塗って型付けもできたら、あとは手の甲あたりに空いている隙間にフックをかけて、一晩屋内にぶら下げて乾燥させてください。ちなみにわたしはクローゼットにUSBのミニ扇風機を常時回したままにし、そこに持っているグラブやミットをすべてぶら下げています。

革製品は、湿度が低すぎても高すぎてもダメです。40%をキープするのが理想です。30%を下回ると革がひび割れやすくなり、60%を越えると今度はカビやすくなります。ちなみにもしカビてしまった場合は、グラブを分解して手で優しく丸洗いしてください。革を適切に乾燥させた後にまた組み立てれば、また使えるようになります。

さて、乾燥させた後はグラブなら中にソフトボール大のボールを入れて、型が崩れないようにホルダーや紐を使って保存します(キャッチャーミットの場合は硬式球2つ)。グラブの場合、中に入れるのは野球ボールではダメです。野球ボールでは小さ過ぎてグラブが折れてしまいます。そして一度折れた革は元には戻せませんので、折れないようにソフトボール大のボールを入れておきます。100円ショップに行くと発泡スチロールのソフトボール大の工作素材が売っていますので、それをご利用されると良いと思います。

それとグラウンドでのグラブの置き方ですが、小指と親指の側面を地面に付ける形で立てて置きます。間違ってもグラブが折れてしまうような状態では置かないでくださいね。ペシャンコに潰れたグラブでは、ボールは上手くグラブ内には収まってくれません。イメージとしては、ボールを中に吸い込んでくれるようなグラブになるよう型付けし、その型を維持する必要があります。

最初から柔らかいグラブを使っていない限り、本当に型付けができるまでには2年くらいかかります。一方最初から革が柔らかくなっているグラブの場合は、自分の好みで型付けをすることができませんので、下手な選手だとグラブに振り回されるようなフィールディングになってしまうと思います。ですのでできれば革がカチカチな状態から、時間をかけてグラブを育てていくのが最善だと思います。カチカチでも、半年くらい使えば試合で使える程度の柔らかさにはなりますので、それまでは古いグラブと併用されるのが良いと思います。

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それともう1点、グラブを長持ちさせるためには、ピッチャー以外は守備用手袋を必ず使った方が良いと思います。ピッチャーに関しては守備用手袋は使えないのですが、夏場は守備用手袋が、汗が革に染み込まないようにしてくれます。ですので夏場などはアンダーシャツのように、1日に数回守備用手袋を取り替えるとグラブの革を長持ちさせることができます。ちなみに汗が染み込んだグラブはすぐに色褪せてしまったり、臭くなるので要注意ですね。

グラブはとても高い商品で、軟式用でもしっかりした作りのものは2万円前後しますし、硬式用なら4〜5万円することもあります。ですので少しでも良い状態で長持ちさせるためにも、メンテナンスは欠かさないようにしてください。ちなみにわたしのこのミットはアメリカのスポーツショップで購入した硬式用なのですが、日本円で2万円くらいだったと思います。それでも150キロ以上のボールを受けてもまったく問題ありません!

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コラムカテゴリー:コンディショニング
コラム著:Coach Kaz
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