成長期に入った9〜15歳の選手が、突然思い通りに体を動かせなくなる現象がたまに起こります。これをクラムジーと言います。クラムジーはオスグッドと併発されるケースが多いわけですが、身長が突然グングン伸び始めて、どんどん長くなっていく手脚を思い通りにコントロールできなくなる症状のことをクラムジーと言います。
クラムジーに陥っている選手の場合はまず、指導者が練習メニューを調整してあげる必要があります。選手自身は体を思うようにコントロールできずにもどかしい思いをしているわけですが、この時、今までと同じメニューを繰り返そうとしてもクラムジーを解消させることはできません。いや、できたとしても非常に時間がかかってしまいます。
クラムジーだと考えられる選手は、野球動作をひたすら繰り返し練習するよりも、まずは基本に戻って、基本的な運動によって感覚と変化した体型の誤差を修正する必要があります。例えば反復横跳びや垂直跳び、段昇降(ステップトレーニング)、ダイナミックストレッチング等が非常に効果的です。
クラムジーという言葉を知らない選手がほとんどで、多くのクラムジーに陥っている選手は原因不明の不調に苦しんでしまうケースが多くなります。そんな時指導者が「君は今クラムジーという症状に陥っているから、こういう風に改善していこう」と言ってあげると、選手は不調の原因を明確に知ることができ、不安なく努力を続けられるようになります。
実はクラムジーに陥ってしまった選手は、今までやっていたスポーツを嫌いになってしまうというケースが非常に多いんです。今まで普通に良いプレーが出来ていたのに、突然それが出来なくなってしまうことで、そのスポーツに対するモチベーションを失ってしまうんです。野球でももちろんクラムジーが原因でチームを去ってしまう選手が多々存在しています。
そんな時、もしチームの指導者がクラムジーという言葉を知っていれば、簡単に選手を安心させることができ、その選手が好きな野球を辞めるという選択も回避できるようになります。クラムジーはオスグッドやスケール効果と共に考えていく必要がある症状ですので、9〜15歳の選手を預かる指導者は、クラムジーの見極め方と改善方法をしっかりと学んでおく必要があると思います。
- オスグッドと併発しやすいクラムジー
- 野球動作を繰り返してもクラムジーは改善できない
- クラムジーは9〜15歳の選手に起こりやすい
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