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日本球界の二段モーションは本当にボークだったのか?


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プロ野球では今季から二段モーションがルール上解禁されました。2005年に国際標準に合わせるという理由で新設された二段モーションルールでしたが、実際のところ、この時日本で禁止された二段モーションは国際試合でボークになることはほとんどありません。MLBなどの試合を見ていても、もっと個性的で不思議な投げ方をする投手がたくさんいます。もし本当に国際試合で日本的な二段モーションが禁止されていたら、メジャーリーガーの多くがフォーム改善を余儀なくされて大きな問題となっていたでしょう。


国際試合では確かに二段モーションは禁止されています。でも日本のように、非軸脚を二度挙げする動作そのものは禁止されておらず、二段モーションとは投球動作中に一時停止を入れるモーションだと考えられています。つまり一時停止さえしていなければ、非軸脚を何度挙げ直してもいいわけです。

例えば日本にもブライアン・シコースキー投手という、変わったフォームの投手がいました。シコースキー投手は完全に非軸脚を二度挙げしています。日本的な二段モーションで言えば厳密にはボークになると思うのですが、シコースキー投手がモーションの改善を求められることはありませんでした。一方涌井秀章投手などはこれまで、毎年のように二段モーションではないかと指摘されています。

国際的なルールにおける二段モーションとは、上述したように投球動作中に一時停止が入ることです。例えば非軸脚を振り上げて、軸脚一本で何秒間もバランス良く立つ動作はオンバランスと言い、一時停止している動作だと見なされます。昔の高校野球漫画で、一本足打法のあすなろ君を崩すため、京本投手が軸脚一本で何秒間も立つというシーンが描かれていましたが、これは完全にボークとなります。

国際ルール的にはオンバランスにならなければ二段モーションにはなりません。野球ルールブックのオリジナルは英語であるわけですが、その英語が日本で誤訳されてしまうことが少なくありません。例えばスナップスローも手首を使ってピュッと投げるモーションではなく、テイクバックを取らずに投げるモーションのことを言います。反対にテイクバックを取る投げ方はフルアームスローと言います。

もしかしたら二段モーションに関しても誤訳や誤解があったのかもしれませんね。そして二段モーションにするとタメを作れると言われていますが、これはオンバランスにならないことが絶対条件となります。オンバランスになってしまうとそれ以前の動作で作り出したエネルギーがすべてなかったことになり、球威・球速をアップさせることはできません。

確かに非軸脚を二度挙げすることでタメを作りやすくはなるのですが、二度挙げすることそのものがタメを生むわけではありません。二度挙げはあくまでもタメを作り出すキッカケとなる動作です。そこを間違ってしまうと球速アップどころか、股関節の使い方が浅くなって手投げになってしまうため注意が必要です。
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