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2013年09月25日

全力投球、リラックス時それぞれのストレートの握り方


投手の腕の振りは、8~9割程度をマックスにするのが理想的です。先発投手の場合は通常は7割前後の力で投げ、ピンチになったら8~9割の力で投げます。この力加減が、投手にとっては最もバランスの良い加減となるのです。その理由は、この力加減にすることで腕の振りに生じるブレを最小限にし、リリースを安定させることができるのです。

ということは、リリースを安定させるという意味ではもっと力加減を抑えるべきなのでしょうか?答えはノーです。自転車を想像してみてください。全速力で走ってしまうとハンドル操作は難しくなりますよね?それと同じようにものすごくゆっくり走った時もまた、ハンドル操作は難しくなります。自転車にはハンドルを最も操作しやすいペダルの力加減があるのです。ピッチングにもそれと同じことが言えるのです。

ピッチングでは比較的コントロールが良くても、投手ゴロから一塁手に軽いボールを投げると急にコントロールが付かなくなってしまう投手がいます。これはまさに上述した考え方そのものです。腕の振りを緩めすぎてしまうと、今度はそれによって腕の振りがブレてしまうことになるのです。上半身の力に頼ってボールを投げるタイプの投手ほど、この傾向は強くなります。

もっとピッチングに近い話をすると、全力投球をしてしまうと、リリースで指先をボールが転がる際、その軌道が左右に波打ってしまうのです。そのために指先の一定箇所だけでリリースすることができなくなり、コントロールが付かなくなってしまうのです。一方7~8割の力加減で投げた時は軌道を安定させることができ、指先の常に同じ個所でリリースできるようになります。

さて、全力投球をしても、リラックスをして投げても常にボールをコントロールできるようにするためには、ボールの握り方を変えてみてください。例えばリラックスをして投げる時は人差し指と中指の間を指一本分弱にし、全力投球をする際には指一本分強にしてみてください。この指の幅は広くなるほど制球しやすくなります。もちろん広すぎてはいけないわけですが、ほんの少し広めるだけでコントロールはしやすくなります。ただし幅を広げるとボールに与えられるバックスピンが減ってしまうため、球速は上がったとしても初速と終速の差が大きい、いわゆる伸びのないストレートになってしまいます。

ダルビッシュ投手や藤川球児投手などは、人差し指と中指をピタッとくっつけることにより、他の投手よりも多いバックスピンをボールに与えています。だからこそあれだけ伸びのある素晴らしいストレートを投げられるというわけなのです。ただし指をくっつけるストレートの難易度は非常に高いので、チャレンジする際はそれを覚悟の上で取り組んでみてください。


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