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2013年06月12日

変化球はリリースポイントを前後させて投げ分けよう


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上のアニメーションは、左が右投手のリリースポイントを示したもので、右が左投手のリリースポイントを示したものです。

「変化球を投げると肘を痛める」とは、野球界では昔から信じられていることです。しかしその考え方は間違いだと言えます。もちろん正しい投げ方ができていないと肘を壊しますが、それはストレートも同じです。適切な投げ方ができていないと、変化球だけではなくてストレートだけを投げていても肘は壊してしまいます。しかし適切な投げ方ができていれば、変化球を投げてもそう簡単に肘が壊れることはありません。

とは言え、リーグで変化球の使用が禁止されている小学生に変化球を奨めているわけではありません。小学生の場合は、身体的にも技術的にも変化球を投げる必要はありません。本記事はあくまでも、変化球の使用が認められている中学生以上に向けたものと考え、読んでいただけたらと思います。

上のアニメーションは、カーブ~スライダー~カットボール~ストレート~シュートの順番で、それぞれの球種のリリースポイントを示しています。これを見てもあまりピンと来ないかもしれませんが、変化球とはこのアニメーションの通り、ストレートを投げる過程に於いて投げ分けるべくものなのです。そしてそれを可能にするためには、トップからアクセラレーション、リリース、フォロースルーにかけて腕(肩関節)は内旋過程になくてはいけません。

肘を壊しやすいボールの投げ方とは、トップからフォロースルーにかけて腕を外旋させながら投げてしまう投げ方です。この投げ方を続けてしまうと、ストレートしか投げていなくても肘は簡単に痛めてしまいます。よく、トップの位置で腕を内旋させてトップを作らせる、という指導をされている指導者さんがいますが、これは適切な投げ方ではありません。トップの位置では腕は最大外旋状態にある必要があります。そしてそこから腕を内旋させながらアクセラレーション、リリース、フォロースルーと腕を振っていきます。

トップで最大外旋状態になった腕を、今度は内旋させながら振っていきます。その途中、人差し指と中指がキャッチャーミットと正対したポイントでリリースするのがストレートという球種です。そしてストレートのほんの少し手前でリリースするのがカットボール、45°くらい手前でリリースするのがスライダー、90°近く手前でリリースするのがカーブです。また、ストレートのリリースポイントを過ぎ、もう少し深い内旋角度でリリースをするのがシュートボールです。

内旋過程に於いてこのような投げ方ができると、ストレートも変化球もすべて同じ腕の振りで投げ分けることができるのです。つまりダルビッシュ有投手のように同じ腕の振りで多数の球種を投げ分けられるようになり、打者からすると投手の腕の振りを見るだけでは球種の見分けができなくなるのです。さらにこの投げ方をしていれば、肘を痛めるリスクも軽減させることができます。

「腕がしなって見える」とよく言いますよね。ですが人間の腕は、当たり前ですが絶対にしなりません。これはあくまでもしなって見えるだけなのですが、このしなりを生み出すのがトップ時の最大外旋状態です。最大外旋状態でトップの形を作ると、自然と肘頭が前を向くようになり、それだけでも腕はしなって見えるようになります。ですが内旋状態でトップの形を作ってしまうと腋が開き、腕はしなって見えないはずです。

さて、話を変化球に戻しましょう。変化球は上記のリリースポイントと、その変化球特有の握り方によって投げ分けます。その握り方ですが、決まった形はありません。自分自身が特定のリリースポイントで、最もボールをリリースしやすい形で、望む形で変化をしていくならどのような握り方でも良いのです。例えば私の場合、カーブを投げる際は人差し指は完全に浮かし、中指と親指の2本だけでボールを握ります。そしてもちろん、すべてストレートと同じ握り方だって構いません。

変化球は、手首や腕を捻ることによってボールに回転を与えようとしてはいけません。これこそが肘を痛める原因なのです。肘を痛めないためにも、変化球は必ず腕の内旋過程に於いて、リリースポイントを前後にコントロールすることによって投げ分けるようにしてください。この形ができ、さらに腕に力みが生じていなければ、肘を痛めるリスクは大幅に軽減させることができます。


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