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投手は試合開始の何時間前に起きる必要があるのか

試合の日は、例え試合開始時間が朝早かったとしても、遅くとも試合開始の4時間前には起きるようにしましょう。その理由は、体中のすべての神経が目覚めるのに、起床から3~4時間かかるためです。投手がマウンド上でベストパフォーマンスを発揮するためにも、体中の神経がすべて目覚めている状態でマウンドに登る必要があり、それがチームのエースとしての、最低限の義務でもあります。体が完全に目覚めていない状態でマウンドに登るという行為は、エースとしてはあまりにも無責任だと言えます。

アマチュア野球の場合、朝8時にプレーボールする試合も少なくはないと思います。その場合は4時には起きている必要がある、というわけですね。そうしなければ体中の神経が目覚める前にマウンドに登らなければならなくなります。では体中の神経が目覚める前にマウンドに登るとどうなってしまうのでしょうか?まず考えられるのが、コントロールがアバウトになってしまう、ということです。コントロールがアバウトになれば四球が増えるだけではなく、置きに行ったボールを痛打されてしまう可能性も高まります。つまり序盤の大量失点に繋がりかねない、ということですね。

そして次に考えられるのが、マウンド上での調整能力の低下です。強いチームのエースとなれば、マウンド上で微調整ができるようになります。例えば低目への制球が甘い時は、その原因を1イニング間で突き止め、次のイニングには修正することができます。ですがこれも、体がベストコンディションであることが大前提。いくら原因を正確に突き止めることができても、それを体現するために必要な「感覚」、つまり神経が目覚めていなければ、体を思うように動かすことはできません。

投手のコントロールは、リリースアングルが1°ずれただけで、ホームプレート上の通過点が大きく変わってきます。ピッチングモーションとはまさに精密機械で、肉眼では捉え切れないほどの小さな相違が、パフォーマンスに想像以上に大きな影響を与えてしまうのです。投手の制球力とは、「意識力」だと言われることがあります。つまり外角低めに投げるための動作など存在せず、「外角低めに投げる」と強く意識し、いつも通りの動作で投げることにより、ボールは外角低めに決まっていくのです。

ですがこれは高等技術です。いきなり意識だけで外角低めに投げ切ることは出来ません。最初はストライクゾーンを二分割し、外か内かを投げ分けましょう。それができたら今度は四分割し、外角低め、内角低めへと難易度を上げていきます。そしてこの「意識」でコースを投げ分ける高等技術も、体中の神経が完全に目覚めている状態でなければ実現させることはできません。

さて、こんな研究があるのをご存知でしょうか?人間は24時間の内、何時頃がもっともパフォーマンスが高まるのか?という研究です。これはつまり、体中の神経がしっかりと目覚め、それが何時頃パフォーマンスに完全に繋がるのか、ということです。あるアスリートが規則正しく7時に起床した場合、そのアスリートが最も自己記録を達成しやすいのは、23時だと言われています(空気中の酸素量なども影響しています)。つまり目覚めてから19時間後です。この研究結果を見るだけでも、試合開始ギリギリに起きているようではアスリート失格である、ということがよく分かりますね。

野球選手にとって早起きは三文の得などではありません。三文どころか一両、十両以上の価値があると思ってください。朝が弱い選手は、まずは朝に強くなれるような体質改善を心がけていきましょう。

最新の投手育成コラムは2020年02月11日(火)公開の
『シュートは投げ方を間違わなければ肘を痛めることもない』

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