タグ「作戦用語」が付けられているもの

「隠し球」を英語で言えますか?

プロ野球でもごくごくたまに見ることのできる隠し球というトリッププレー。アメリカでももちろん行われています。よく取られるパターンは、走者がいる塁の野手が手渡しでボールを投手に渡しに行き、そこで渡す振りだけして実際にはグラブにボールを入れたまま塁に戻り、走者が離塁したところでタッチしに行くというプレーです。

ただ、このプレーをする際に注意しなければならないことがあります。投手の元に歩み寄る際は、必ずタイムをかける必要があります。タイムをかけずに塁を守る野手がマウンドに行ってしまうと、その走者は完全にフリーになってしまい、その隙を突かれて逆に進塁されてしまう危険があります。

さて、この隠し球ですが、英語では decoy-ball と言います。decoy という言葉には「おとり」「おびき寄せる」という意味があります。つまり罠を仕掛けるという意味ですね。罠を仕掛けて走者をアウトにする、という考え方がアメリカの隠し球というトリックプレーです。

さて、中には本当にボーンヘッドによって引っかかってしまう走者もいます。例えば一塁に牽制球が投げられ、一塁手はそのボールを投手に投げ返すフリだけをします。この時走者やベースコーチャーがボールの行方を目視していないと、decoy-ball の罠に引っかかってしまうことがあります。

罠にかからないためにも、ボールの行方はなんとなく確認するだけではなく、しっかりと目視で確認するように心がけましょう。

ホームスチール/steal home

ホームスチールとは、三塁から本塁に向けて盗塁するプレーのことです。投手が右打者に対し外角一辺倒の攻め方になっていたり、三塁一塁という状況で塁を埋めて守りやすくするために捕手が立ち上がって敬遠をする際など、バッテリーが油断している隙をついてホームを陥れ得点するためのプレーです。

バッターと意思疎通ができていないと、バッターがホームスチールに気づかずに走路に立ち続けてしまう場合がありますので、ホームスチールを狙う際は、あらかじめバッターと意思疎通をしておく必要があります。