ただ、このプレーをする際に注意しなければならないことがあります。投手の元に歩み寄る際は、必ずタイムをかける必要があります。タイムをかけずに塁を守る野手がマウンドに行ってしまうと、その走者は完全にフリーになってしまい、その隙を突かれて逆に進塁されてしまう危険があります。
さて、この隠し球ですが、英語では decoy-ball と言います。decoy という言葉には「おとり」「おびき寄せる」という意味があります。つまり罠を仕掛けるという意味ですね。罠を仕掛けて走者をアウトにする、という考え方がアメリカの隠し球というトリックプレーです。
さて、中には本当にボーンヘッドによって引っかかってしまう走者もいます。例えば一塁に牽制球が投げられ、一塁手はそのボールを投手に投げ返すフリだけをします。この時走者やベースコーチャーがボールの行方を目視していないと、decoy-ball の罠に引っかかってしまうことがあります。
罠にかからないためにも、ボールの行方はなんとなく確認するだけではなく、しっかりと目視で確認するように心がけましょう。