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努力は嘘をつかないという言葉は嘘!

夏の勝者は冬に作られます。冬にどれだけ理論的に練習できるかによって、春の球速は大きく変わってきます。

例えば球速アップや制球力アップを目指して、とにかく投げ込みやシャドーピッチングの数をこなす選手が非常に多いと思いますが、この練習法では結果が伴わない危険性が高くなります。

ある程度理論的な良いフォームが身に付いている選手であれば、投げ込みによってそのフォームをさらに高めることができます。しかしまだフォームが出来上がっていない小中学生の場合、理想的ではないフォームで投げ込んでしまうことにより、その良くないフォームを体に覚え込ませる練習になってしまうんです。

球速アップにつながる要因はフォーム内に多数ある!

球速アップしやすいフォームというのは、実は一言では言えないんです。その理由は1つの投球フォームの中には、数々の球速アップ要因があるためです。そしてその要因を投球フォームの中に1つでも多くインストールすることができると、その分だけ球速アップにつながっていくというわけです。

じゃあ例えばどんな要因があるかというと、フリーフットから得られる位置エネルギー、地面から得られる反力エネルギー、並進運動から得られる並進エネルギー、正しい並進運動によって作られる回転エネルギー、テイクバックで得られるアクセラレーションへの助走、アクセラレーションの長さ、求心力によって振られるスローイングアーム、リーディングアームのスクロールによって得られるテコの原理の力、ワインドアップモーションから得られる股関節始動時の勢い、踏み込んだ側の膝によって上半身の突っ込みを抑え生み出すエネルギーなどなど、簡単にザッと書いただけでもこれだけあるわけです。そしてもちろん、これらがすべてではなく、球速アップにつながる要因は他にもまだまだたくさんあります。

元々筋力があまりなかった選手が筋トレをすれば、それなりに球速はアップします。しかし球速アップにつながる適切なフォームを身につけていなければ、筋トレによる球速アップではすぐに頭打ちしてしまい、そのあとはほとんど目立った球速アップはしなくなります。

逆に筋トレをそれほどしなくても、球速アップ要因がたくさんあるフォームで投げることができれば、細身でも小柄でも球速アップを実現させることができます。例えば埼玉西武ライオンズで活躍された西口文也投手は体重60kg台の細身のエースでしたが、全盛期は150km前後のストレートを投げていました。晩年の1〜2年に少しだけ筋トレをした程度で、その他学生時代や全盛期は一切筋トレをしたことがない選手でした。それでも球速アップにつながる理に適ったフォームで投げていたため、怪我もすることなく、150km前後のストレートを投げることができていました。

球速を10kmアップさせるフォームを身につけるのは簡単!

例えば理に適ったフォームになっていない選手を、僕のようなプロフェッショナルコーチがレッスンすると、1〜2回のレッスンだけでも球速が5〜10kmアップすることがよくあります。もちろん今現在140km投げている投手が、1〜2回のレッスンだけでいきなり150kmになることはまずないのですが、例えば80〜90km程度のボールを投げている小学生が1〜2回僕のレッスンを受けて、球速が10kmアップすることはまったく珍しいことではありません。

球速がアップするフォームと、球速がアップしないフォームというのは科学的には明確に異なります。僕のようなプロコーチが見ると、一瞬で球速アップしやすいフォームなのか、そうじゃないのかがわかります。だからこそ球速アップに必要な理に適ったフォームを子どもからプロ選手まで、どんなレベルの選手にもパッと伝えることができるんです。

球速アップするフォームを習得することは、まったく難しいことではありません。例えば今100kmのボールを投げられている中学生がいるとします。しかしいくら頑張っても110kmにならないということは、それは球速がアップしにくいフォームで投げているということです。

厳しい言い方をすると、100km程度のボールであれば体の強い小学生でも投げる子は大勢います。ただ、もちろん体の強さだけでボールを「ぶん投げて」100kmを計測したとしても、それは野球肩野球肘につながるリスクが大きくなりますので、良いこととは言えません。

話を架空の中学生に戻すと、今のフォームは100kmのボールしか投げられないフォームであるわけです。ですので、ここで一旦今までのフォームは忘れていただき、レッスンによって球速がアップしやすいモーションを、フォーム内にインストールしていく必要があります。つまり100kmのボールを投げるためのフォームは捨てて、110km以上のボールを投げるための理に適ったフォームを身につける、ということですね。

しかし、だからと言って投球フォームの見た目がガラッと変わるわけではありません。もちろん基礎が身に付いていない場合はそういうケースもあるわけですが、多くの場合は球速アップにつながる要因(モーション)をフォーム内にいくつかインストールしてあげることによって、フォームをガラッと変えることなく、今までの投げ方を踏襲しながら、球速をアップさせていくことができます。

僕のオンラインレッスンでも、数え切れないほどの選手たちが10km以上の球速アップに成功しています。筋トレに頼ることなく、怪我のリスクも減らしつつ球速アップを目指したい方、もしくはお子さんが野球をされている親御さんは、ぜひ一度僕のオンラインレッスンのページをご覧になってみてください。フォーム改善に関する僕のレッスン内容のすべてに、科学的根拠があります!

筋力で球速をアップさせようとすると肩肘を痛めやすい!

投手育成コラムではもう何度も書いていることではありますが、筋トレで球速をアップさせるやり方は間違いです。一流のプロ野球選手たちを観察してみてください。技術のあるピッチャーは、体重が70kg前後であっても150km/hを超えるスピードボールを投げることができます。

しかし技術のないピッチャーは筋力を増やして、体重が90kg以上になってもコンスタントに150kg/hを超えるボールを投げることはできません。さらにそういうピッチャーの多くが肩肘を怪我しています。だからこそ球速アップは筋力ではなく、技術で目指すべきなんです。ということで今回は、球速をアップさせるコツをご紹介したいと思います。

加速距離を延ばすことによって球速をアップさせるのがコツ!

結論から言うと、ボールを加速させる距離を長くすることによって球速をアップさせていきます。もちろんそのためには適切な下半身の使い方とキネティックチェーンが成り立っていることが前提になるわけですが、下半身の動作が適切にコーディネイト(動作調整)されていたとしても、加速する距離が短ければ球速はアップしないわけです。

じゃあどのように加速距離を延ばせばいいのか?!肩関節の内外旋の順番を間違わない、ということも必須なわけですが、今回は動作それぞれのタイミングに関して解説してみたいと思います。平地でキャッチボールをする際、非軸足がランディング(着地)する瞬間、ボールはどこにありますか?多くの選手が頭と同じくらいの高さに来ていると思います。しかしこれでは球速はアップしません。

テイクバックはランディング時に作るべし!

150km/hのストレートを投げている投手の腕を振っているスピードを計測しても、せいぜい100~110km/h程度なんです。つまりいくら一生懸命腕を強く振ろうとしても球速はほとんどアップしないんです。しかしゆったりと動いているように見えても、加速距離が長い投手のボールは簡単に150km/hを超えていきます。ちなみにこの加速距離のことを野球用語でアクセラレーション・フェイズと言います。

スローイングアームというのは、足をしっかり踏ん張った状態でしか本当の意味で鋭く振ることはできません。踏ん張らずに鋭く振ろうとしても球速は大してアップしませんし、土台が安定していない分、制球力も大幅に低下してしまいます。

非軸足をランディングさせた際、スローイングアームがまだ下向きの正方形になっているのがベストです。つまりテイクバックの形ですね。平地でキャッチボールをしている際、ランディングではまだテイクバックの形、というのが最上級です。ですのでまずは緩やかな動きで、この形を目指して投げていただくといいと思います。

球速がアップしても怪我をしてはまったく意味がない!

ちなみにマウンドでは傾斜がある分、ランディングでは前腕が水平ラインまで上がっているくらいで大丈夫です。もちろんマウンドで投げている時でもランディングとテイクバックのタイミングを揃えることはできるのですが、これは簡単ではなく、人並外れた肩甲骨の柔軟性も必要になってきます。ですので無理はせず、マウンドではランディングの瞬間に、コッキングの中間地点(前腕が水平まで上がる地点)を揃えられれば十分です。それだけでも球速は目に見えてアップするはずです。

野球をする上で大切なのは、とにかくどこも怪我をしないことです。160km/hのストレートを投げられるようになったとしても、怪我をしてしまってはまったく意味がありません。そしてまだ骨も固まっていない小学生の場合、野球肩や野球肘によって骨が変形してしまい、日常生活でも痛みを感じるようになるケースもあります。

コーチに指導スキルがあれば野球肩野球肘は防げる!

コーチに適切な動作指導(バイオメカニクス)の知識があれば、野球肩や野球肘はほとんど確実に防ぐことができます。怪我をしてしまっては野球を楽しむことなんてできませんので、怪我をしにくい投げ方を身に付けることによって球速アップを目指すようにしてください。

ちなみに今回の投手育成コラムでご紹介した技術は、下半身を適切に使えていれば小学生でもマスターできる技術です。そしてもし球速をアップさせるための技術をガッツリ学びたいという方は、ぜひ僕のオンラインレッスンを受講されてみてください。いろいろなことを具体的に、わかりやすく毎日レッスンしています。

速球派は実はサイド気味のスリークォーターが多い!

意外と思われるかもしれませんが、スピードガンの球速表示を出したい場合、実はサイドスローが一番球速がアップしやすいんです。一昔前であれば「サイドスロー=技巧派」というイメージも残っていましたが、しかしサイドスローのメカニクスを理解すると、どんどん球速をアップさせることができます。

例えばメジャー屈指の速球派だったランディ・ジョンソン投手も、トム・ハウスコーチとの動作改善後はサイドスローで投げていましたね。その他の速球派を観察しても、多くのピッチャーがオーバーハンドスローではなく、スリークォーターやサイドハンド気味のロースリークォーターで投げています。

人間の軸は立っているからサイドスピンをさせやすい?!

人間の運動軸というのは基本的には立っています。厳密ではないわけですが、だいたい背骨が軸になると考えてください。背骨は常に立っていますので、やはりボディスピンは横回転で回した方が鋭くなるんです。バットスウィングだって、剣道のように上からバットを振るよりも、上向きの扇風機のように振った方が鋭く振ることができます。ただ、僕のオンラインレッスンでは縦回転、横回転のどちらかではなく、両方使うことを推奨しています。

人間の軸は立っているため、サイドスピンの方がスムーズに動ける、だからサイドハンドスローの方が球速がアップしやすいんです。ただし、ほぼサイドスローに見えるロースリークォーターが実は一番かもしれません。その理由は、サイドスローよりもロースリークォーターの方がリーディングアームのスクロールを強く使いやすいので、球速を上げながらもスローイングアームへの負荷を抑えられるようになるからです。

サイドスローでもバックスピンストレートは投げられる!

僕のオンラインレッスンでは球速アップに関するレッスンももちろん行っているのですが、多くの方がオーバーハンドスローの方が球速が上がると考えているようです。もちろんオーバースローでも球速は上がるわけですが、オーバースローの最大のメリットはそこではなく、どちらかと言えばバックスピンの回転角度を立てやすく、伸びのあるストレートを投げやすい、という点になります。

と言うと、サイドスローではボールの回転がサイドスピンになりやすいと思われるかもしれませんが、そうではありません。確かに技術がない、もしくはその技術をまだ知らない投手がサイドスローで投げてしまうと、内野手の送球のようにストレートがサイドスピンになってしまい、伸びのあるストレートを投げることはできません。しかし股関節の使い方を覚えてエクステンション(プレートからリリースポイントまでの距離)を伸ばせるようになると、サイドスローで投げてもボールにはきれいなバックスピンがかかるようになります。

単純に球速をアップさせるならサイドスローが最適

制球難のオーバースローの投手が、時々制球力向上を狙ってサイドスローに転向しているのを見かけます。しかしこれは多くの場合で考え方が間違っています。オーバースローでコントロールが悪い投手が、サイドスローにすることによってコントロールが良くなることはほとんどありません。もちろん0ではありませんが、非常に稀だと言えます。球速をアップさせたいからサイドスロー気味にしてみる、というのであれば論理的なのですが、制球力を乱すメカニクスは腕を振る高さにあるわけではありません。

球速をアップさせたいという目標において、サイドスローへの転向も厭わないのでしたら、僕は個人的にはサイドスロー、もしくはロースリークォーターを推奨します。ただし、繰り返しますがもちろんオーバースローでは球速が上がらないということではありません。もし今オーバースローで球速を上げられる技術を持っていないようでしたら、オーバースローで球速をアップさせる技術を学んでから、そのあとでさらに球速が欲しければ、サイドスローに転向するという形でも遅くはありません。

球速アップは筋力ではなく動作改善で目指そう!

球速アップは筋力ではなく、動作改善によって行うべきです。僕のオンラインレッスンを受けていただくと、球速は目に見えてアップしていきます。しかしそのために重要なのは、球速が上がらなかった今までの投げ方は一度忘れて、球速がアップしやすく、かつ怪我もしにくくなる動作を学び、それをできるように練習していく、ということです。知識を持っただけでは球速はアップしませんが、しかしそれができるようになると球速は目に見えて5キロ、10キロとアップしていきます。

ぜひ一度僕のオンラインレッスンを受講してみてください。球速をアップさせるための動作改善方法を具体的、理論的、かつどの世代にもわかりやすくお伝えさせていただきます。ビデオでは球速をアップさせるための方法だけではなく、なぜ今まで球速がアップしなかったのか、ということまで学ぶことができます。そしてもしオーバースローからサイドスロー、もしくはロースリークォーターに転向して球速をアップさせたいというご要望があれば、そのご要望に沿ったレッスンを行うこともできますので、ぜひお気軽にご相談ください。

今以上に球速をアップさせたい。投手であれば誰もが常に考えていることだと思います。ですが球速や球威をアップさせようとしてトレーニングメニューの強度を上げるという考え方は、投手としては正解ではありません。外国人投手のように、元来強靭な上半身を持っている人種であればそれでもいいのかもしれませんが、しかし日本人投手がそれをしてしまうと、簡単に肩・肘を痛める結果となってしまいます。ちなみにメジャーリーガーであっても、やはり投げ方の良くない投手は好成績を継続させることができず、すぐに肩・肘を痛めてしまっています。

では球速をアップさせるためにはどうすればいいのでしょうか?その答えは明確です。でもその答えの場合、まず投球動作を分解してみましょう。ワインドアップ→レッグレイズ→テイクバック→コッキング→アクセラレーション→リリース→フォロースルー。簡単に分解するとこのような動作の流れとなります。そしてこの中で注目したいのは、アクセラレーションです。

アクセラレーションとは、自動車のアクセスと同じく加速という意味です。トップの位置からリリースまでの間、腕を振っていく動作のことをアクセラレーションと呼ぶわけですが、球速アップの鍵はまさにここにあるのです。

球速をアップさせるためには、このアクセラレーションまでにどれだけのエネルギーを貯め込めるかという問題になってきます。例えばチョロQというオモチャ。チョロQを後ろに引けば引くほど、チョロQの加速度は増しますよね。実はピッチングもこれと同じ原理なのです。アクセラレーションまでの助走を最大限に高めることができれば、球速をアップさせることができるのです。

球速とは筋力で生み出すものではありません。1999年プロ1年目の松坂大輔投手と、メジャー移籍したあとの松坂投手を見比べてみてください。99年の松坂投手がどれだけ細かったかがよく分かると思います。でも99年の松坂投手は155kmものスピードボールを投げていました。筋力がそれほど強くなくても155kmを投げられていたのは、アクセラレーションまでの助走を最大限に高め、アクセラレーションで起こる加速度をさらに高めることができていたためです。

もしあなたが今、球速をアップさせたいと思うならば、トレーニングメニューよりもまずは投球動作を見直してみてください。コーチングのオファーをいただければTeamKazオンライン野球塾の投手コーチが指導させていただくこともできます。球速をアップさせたいという投手は、ぜひ一度ご相談ください。

トレーニングだけではアップしない球速

球速や球威がなかなかアップしなくて悩んでいるピッチャーは、プロ・アマ問わず多いと思います。そして球威を上げるために上半身のトレーニングを一生懸命やっているピッチャーたち、走り込みを一生懸命続けるピッチャーたち。でも球威や球速は、それだけでは簡単にはアップしません。今回はフリーフットというモーションを見ながら、球速アップを考えていきたいと思います。

まずピッチングという作業を物理的に考えてみることにしましょう。

球速をアップさせるために必要な四大エネルギー

ピッチャーは投球をする際、まず軸脚とは逆の脚を上げます。これをフリーフットと言います。フリーフットから足部を着地させることにより「位置エネルギー」という力を得ることができます。

そして少し巻き戻して、上げた脚を今度は投球方向へと踏み込んでいき、同時に身体を投球方向へと向かわせていきます。この時に生まれるのが「並進エネルギー」という力です。

さらにこれらの上げる・進むという動きの中には「回転エネルギー」という力も働いています。これは体幹と腕を、股関節によって回旋させることで得られる力です。

それともう一つ、重力のある地球でだからこそ地面から得られる反力エネルギーというものもあります。この四大エネルギーを効率的なピッチングモーションによって高めれば高めるほど、球速をアップさせられるようになります。

※位置エネルギーや並進エネルギーは、Nm(ニュートンメートル)という単位で計算します。

エネルギーにプラスアルファを与えられるヒールアップ投法

さて、今回のコラムの本題はフリーフットです。ピッチングモーションにおいて最初に生まれる大きい部類のエネルギーが、フリーフットを作ることにより生まれる位置エネルギーだからです。位置エネルギーは、重力に逆らって脚を上げれば上げるほど大きな力を得ることができます。そしてそれは、正しいピッチングモーションで投げることにより、効率良くボールへと伝えていくことが可能です。つまり位置エネルギーは球速に直結するエネルギーということです。

またこの位置エネルギーは、フリーフットのみからしか得られるものではありません。ヒールアップさせることで更にプラスアルファを得ることも可能なのです。昔は日本ハムファイターズの西崎幸広投手や、近鉄バファローズの阿波野秀幸投手がヒールアップ投法を用い、細身から快速球を投げ、打者をキリキリ舞いさせていました。

ただし、ヒールアップ投法は強靭な足腰、バランス感覚がなければ球威は落ち、制球も乱れてしまう高度な技術です。ふくらはぎや膝にも大きなストレスがかかるため、技術不足のピッチャーにはあまりオススメはできません。

さて、話はフリーフットに戻ります。大きな位置エネルギーを得ることで、並進エネルギーも比例して大きくさせることができます。最近では制球を意識し過ぎるあまりに、フリーフットを高く上げるピッチャーは減ってしまいました。もう西本聖投手のようなピッチャーは現れないかもしれませんね。そんな中、佐々木朗希投手は非常に高く脚を上げています。これはぜひ子どもたちに時々真似をして欲しい下半身の使い方ですね。

良い形のフリーフットにはハムストリングスの強さと柔軟性が必須

フリーフットを考える際、最も重要なのはハムストリングスです。ハムストリングスとは、太もも後ろ側の非常に大きな筋肉群です。このハムストリングスが硬かったり、弱かったりするとフリーフットを高く上げることはできません。硬ければ可動域が狭まることでフリーフットの上げ幅も狭くなり、弱ければ脚を持ち上げる力が足りなくなります。

位置エネルギーの増強は、球速アップに直結するファクターです。ですので腕っ節を強くして球速を上げることよりもまずは、ハムストリングスの強さと柔軟さを獲得する努力をしてみてください。重要なので繰り返しますが、「強さ」と「柔軟性」は常にセットで考えていってください。

球速アップを手伝ってくれる強くて柔軟性のあるハムストリングス

ちなみにハムストリングスを強化させることは、フリーフット以外にも良い効果を与えることができます。それはステップから着地させた足への影響です。

ハムストリングスが強いと、ステップから着地させた足を、グッとプレート側にプルバック(引き戻す)させることができます。このモーションが自然と出現するようになると、体幹の回転や腕の振りをさらに鋭くさせることができ、球威・球速をさらにアップさせることができます。

ですが筋力の弱い選手が意識的にプルバックモーションを入れようとすると、ハムストリングスや脛を痛めてしまいます。ですのでこれはやろうとしてやるのではなく、ハムストリングスを鍛えて良いピッチングモーションを身につけて、自然と出現してくる、というのが理想です。

このように、ハムストリングスの強さと柔軟性を獲得することにより、これだけボールに良い効果が現れるんです。そして下半身を強化すれば肩・肘の故障を防ぐことにも繋がりますので、まさに一石二鳥!球速をアップさせたいのなら上半身よりも、まずハムストリングスの強さと柔軟性を見直してみてください。