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2017年07月14日

ビヨンド慣れしてしまうとなぜ打撃技術が向上しないのか?!


  • 少しでも上手くなりたいのならビヨンドは使うべからず!
  • 金属バット慣れしただけでもプロ野球では通用しない!
  • 将来、果たしてビヨンド世代はプロで通用するのか?!

当野球塾では以前より一貫して、硬式野球に進む可能性のある選手に対してはビヨンドなどの複合バットは使うべきではないと言い続けています。硬式野球をやる可能性のない選手、草野球選手、より高い技術の習得を目指していない選手であれば、ビヨンドは素晴らしいアイテムになります。ですがそうでない場合は、ビヨンドの利用は避けるべきです。


さて、ビヨンドはなぜあんなに飛距離が出るのでしょうか?その秘密はもちろんバレルに巻かれているあのウレタンにあります。軟式球を打って遠くまで飛ばすコツは、打った瞬間のボールをできる限り変形させないことです。そうすることによってボールに歪な回転などがかからなくなり、遠くまで飛んでいくようになります。そしてボールは、バットの真芯でタイミングよく打てるほど歪に変形しにくくなります。

金属バットで軟式球を打った場合、打った瞬間にボールはお餅のように半分以下に潰されてしまいます。すると空気抵抗などが大きくなってしまい、推進力が小さくなり飛距離が短くなってしまいます。また、ボールが潰れれば潰れるほどボールにかかる回転が歪になりますので、これも飛距離を縮める大きな要因となります。

一方ウレタンが巻かれた複合バットの場合、バットのバレルが柔らかくなっている分、ボールではなくバット側が潰される形となります。もちろんボールも多少潰されるのですが、通常の金属バットで打った時よりは潰れ具合は小さくなります。そのため空気抵抗が余分に大きくなることもなく、歪な回転もかかりにくく、飛距離が低下しにくくなるというわけです。

ですがビヨンドの場合、バレルが非常に広いんです。いえ、広過ぎるんです!バットのヘッド付近で打っても、詰まり気味で打ってもそこはまだウレタン部分ですので、手が痺れることがありません。そのためバットのどこで打ってもいいという感覚が身に付いてしまい、木製バットはもちろん、通常の金属バットを使った際にもボールをバットの芯に当てることがなかなかできなくなってしまいます。

高い技術を身に付けたいと思っていない選手は、もちろんビヨンドなどを使っていいと思います。しかし少しでも上手くなりたいのであれば、やはり先っぽや詰まり気味で打った時に手が痺れ、それを繰り返しいつでも痺れない部分(バットの真芯)でボールを打っていける技術の習得を目指すべきです。この技術はビヨンドでは絶対に身に付きません。

ビヨンドは、野球を趣味で楽しむ選手が使うべきアイテムです。将来甲子園、神宮、オリンピック、プロ野球、メジャーリーグという目標を持っている選手は、ビヨンドは絶対に使うべきではありません。

今後ビヨンド世代の多くが20代になった頃、日本プロ野球のバッターたちの技術が現在より下回っていないかどうか、わたしはプロのコーチとして心配で仕方ありません。メジャーリーグでも、今以上に日本人バッターが通用しなくなるかもしれません。

プロレベルでは、金属バット慣れした超高校級スラッガーでさえもなかなか通用しないのです。それがビヨンド慣れしてしまったバッターならどうでしょうか。もしかしたら木製バットを毎日折ってしまう日々になるかもしれませんね。そうならないためにも、プロ野球選手を目指している小中学生にはビヨンドは使ってもらいたくはないとわたしは常々考えているのです。

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コラムカテゴリー:軟式球を打つ
コラム著:Coach Kaz
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