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ウォーレンブロックが誕生しにくい日本球界の土壌


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なぜメジャーリーグでは4シームストレートよりも、2シームストレートを好む投手の方が多いのでしょうか?この疑問を考える時、やはり大きな要素となってくるのは中4日というタイトなローテーションということになります。もしこれが中5日、もしくは中6日になってくれば、4シームストレートの使い手がメジャーでももっと増えてくるのではないでしょうか。


メジャーでは多くの球団が中4日で先発ローテーションを回しています。そのため100球を目処に交代していくことが非常に多く、先発投手が100球程度で勝ち投手の権利、もしくはQSをクリアするためには、5回を投げるなら1イニング20球以内、6回を投げ抜くなら1イニング16球以内で投げ続ける必要があります。

仮に1イニングすべてのアウトを三振で取っていく場合、すべて3球三振だったとしても9球を要します。しかし3三振すべて3球で終わることはまずなく、ファールなしで2ー2から三振を奪ったとしても、3つのアウトを取るのに15球を要してしまいます。つまりQSのクリアを目指した場合、いつも三振を狙っていては100球程度で6イニングスを投げ抜くことはできない、という計算になります。

そこで登場するのが2シームというわけですね。ムーヴィング・ファスト・ボールとも呼ばれている、微妙に動くストレートのことです。2シームストレートは打者の手元で僅かに動くため、打者がスウィートスポットで捕らえたと思っても、実際には僅かにスウィートスポットから外れていて、詰まったゴロになったり、先に当たって力のないフライになったりします。つまり、仮に打者がファーストストライクとなる2シームでゴロを打ってくれれば、1球でアウトを取れるということになり、100球前後で6イニングスという目標もクリアしやすくなります。

一方4シームストレートの質が良ければ、よほどコースが甘くなければ打者が空振りする可能性の方が高いため、1つのアウトを取るためには最低限3球投げる必要が生じてきます。仮にランディ・ジョンソン投手のような突き抜けたレベルにある投手であれば、多少球数が多くなっても三振を取りに行くことができます。しかし2〜3番手以降の先発投手であれば、いかに球数を減らしてローテーションを守るか、ということが給料に直結していきますので、最初から三振を取りにく投手は多くはありません。

また、メジャーには2〜3番手の投手が変化球でアウトを取っても、首脳陣から高い評価は得られないという風潮もありますので、そういう意味でも2シームストレートを使ってアウトを重ねたいと考える投手が多いんです。ウェイクフィールド投手のナックルのように、魔球を持っている投手の場合は別ですが。

もしメジャーリーグが日本同様中6日になったとしたら、球数のアヴェレージは120球程度まで増やすことができます。すると三振を狙いやすい環境が整いますので、4シームストレートを高めに投げ、伸びのあるストレートで奪三振を増やしに行く投手は間違いなく増えていくと思います。

もしメジャーリーガー達が160km/hを超える、バックスピンが垂直に近い4シームストレートを投げるようになったら、日本のプロ野球選手達はまず対応できなくなるのではないでしょうか。わかりやすく言えば、ピッチャーが全員大谷翔平投手になる、というようなイメージです。もしピッチャーが全員大谷翔平投手になったとすれば、日本のプロ野球選手全体の打率は1割台まで落ち込み、2割打てれば立派、と言われるようになるかもしれませんね。

メジャーリーグのコーチングは年々進化しています。バイオメカニクスを理解しているコーチも非常に多く、投手の平均球速も日本とは異なり、この20年で飛躍的にアップしています。メジャーリーガーにはまだまだ成長する余白がたくさん残されています。しかし一方で日本球界はどうでしょうか。確かに高校生の球速はアップしてきましたが、それはコーチのバイオメカニクス指導によるものではなく、筋トレマシンによるところが大きいのではないでしょうか。

そして高校時代に超高校級の球速をマークしてきた投手達の、果たして何%がプロ野球で怪我なく10年、20年と活躍できているでしょうか?野球は個人競技ではありません。ですので例え160km/hのボールを投げられたとしても、怪我することなく、何年も勝ち続けられなければその160km/hのボールに価値が生まれることはありません。

ピッチャーの仕事はアウトカウントを増やすことであり、速いボールを投げることではありません。この点を日本人選手以上に強く意識しているのがメジャーリーガー、もしくはメジャーを目指している選手達だと思います。そういう投手が非常に多いアメリカと、少ない日本。この差も、日本人打者がメジャーで活躍できる可能性を下げてしまっていると僕は考えています。

この差を縮めるためにも、やはりコーチはもっともっと、選手以上にもっともっと勉強すべきです。打者の得意ゾーン付近には、必ず苦手ゾーンが存在しています。それはボール半個分程度の差です。その半個分の差を投げ切れる技術を選手達に身につけさせる、そのために必要なコーチングスキル、バイオメカニクスに関する知識、それをどれだけの日本のコーチたちが持っているのか、と考えると、やはり日本のコーチのレベルは、メジャーと比べるとまだまだ低いと言わざるを得ません。

ちなみにメジャーリーグでは、野球経験はあっても、プロ経験や高いレベルの野球経験がないコーチがメジャーリーグのコーチを務めるケースが増えてきました。つまり僕のような、コーチングスキルを専門的に学んだコーチングのプロフェッショナルたちです。そのようなコーチ達が今、メジャーリーグでスーパースター達を育てているんです。そしてメジャーリーガー達も彼らのコーチングスキルをリスペクトし、決して「プロ経験ないくせに」なんて言ったりはしません。

重要なのは経歴ではなく、実力です。プロ経験があって、さらにコーチングスキルが高ければそれは最強のコーチです。しかし良い選手を育てるのに、プロ経験というのは必ずしも必要ではないんです。日本にも早くウォーレンブロックコーチのアカデミーのような存在に登場してもらいたいな、というのが僕の願いです。そして今、僕がその準備を始めている、という段階なのです。

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