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2014年05月09日

ストライド幅を広く取れない投手の一つの特徴



ピッチャーのストライド(ステップ幅)は広ければ広いほど、球威をアップさせられる可能性が高まります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。さて、このストライドなのですがどのようにして広くすればいいのでしょうか。軸脚でプレートを蹴るようにして広げてはダメです。これでは動作そのものにブレが生じてしまうため、ボールにきれいな回転をかけることができず、制球力も低下してしまいます。

適切なストライドの広げ方は、軸足股関節の使い方にあります。ストライド時に軸脚の股関節を深く「く」の字にできるほど、ストライドは無理な動作を取らなくても自然と広くなります。いくらステップしていく足を遠くに着地させることができても、軸足が同時に並進移動してしまっては、ステップ足を遠くへ着地させた意味はなくなってしまいます。そうならないためにも、ストライドは軸脚股関節で広げる必要があるのです。

ですがこれは、人によってできる幅が大きく変わってきてしまいます。その原因は大腿骨頭にあります。大腿骨頭とは大腿骨が股関節に接する部位のことで、大腿骨に対して斜めにちょこんと飛び出しています。この斜めの具合が成人の場合125~135°くらいなのですが、この角度が小さい投手の場合(125°未満)、股関節によってストライドを広く取るのが難しくなります。

一般的には125~126°が平均と言われているのですが、115°になってしまうと完全に内反股という形状になってしまい、股関節の臼が真下に近い方向を向いてしまい、股関節から脚を外転させられる幅が狭くなってしまいます。つまり「く」の字が小さくなってしまうということです。一方125°以上の場合は適切、もしくは外反股となるため、逆に「く」の字を大きく作ることができ、ストライドも広く取れるようになります。

大腿骨頭の角度が狭い内反股の投手はストライドが狭くなり、並進移動距離が短くなる分、ステップする足の着地が早まる傾向が強まります。すると着地した脚の膝が踵よりも捕手寄りに出てしまい、上半身が突っ込むしかなくなる形になってしまいます。上半身が突っ込むと体が開きボールが打者から見えやすくなるばかりではなく、ストレートがシュート回転するようになります。

直立の姿勢でどこかにつかまり、股関節だけを使って脚を外転させてみてください。外転とは、真横に膝を伸ばしたまま脚を上げて行く動作のことです。この動作で股関節を使って上手く脚を上げられない選手は、大腿骨頭の角度が狭い可能性があります。もちろん病院に行っていただき、レントゲンを撮ってもらわなければ正確なことは言えないわけですが、可能性としてそういうことがある、ということは覚えておいていただければと思います。

そして脚の外転動作が難しい選手は前述した通り上半身が突っ込みやすくなります。ですので着地した脚の膝が踵よりも前に出ないように注意してください。膝の位置は、ボール1個分くらい踵よりも手前に置けると良いと思います。形が分かりにくい場合は、その場で数歩歩いてみてください。歩いている時の膝の角度が、着地した脚の理想の膝の角度となります。今までできていなかった選手がこの形を作れるようになれば、パフォーマンスは確実にアップしていくはずです。


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