大谷翔平投手愛用のヴォーテックスフットボール&山本由伸投手愛用のPivot-Gear

 

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今回ご紹介したい商品はこちらのヴォーテックスフットボールという練習アイテムです。一部小学校の体育教材としても採用されている商品なのですが、大谷翔平投手が使っている姿が報道されたことにより、注目されているアイテムです(大谷投手が所有するものと同一)。

このアイテムは良い投げ方で投げることができなければ遠くまで投げられず、上手く投げられると「ピュー!」と笛を鳴らしながら飛んでいくんです。ジャイロボールを投げる練習をするためのアイテムだと勘違いされている場合も多いのですが、そうではありません。肩関節の内旋・外旋の回旋可動域を最大限に使い、肩肘を柔らかく使い、極力少ない負荷で良いボールを投げる練習をするためのアイテムです。

一部スポーツニュースではこの商品を使い、大谷投手がジャイロボールを投げる練習をしているとも報じられていますが、これは完全に誤りです。もちろん野球動作を専門的に勉強しているコーチでなければ、なかなかこのような練習アイテムを使う意義を正しく理解・説明することはできません。ですのでスポーツ記者の方が誤解してしまうのも無理はないのかもしれません。

ですがこれを実際に使っていこうとする野球選手は、決して誤解してはいけません。このアイテムを使って、ジャイロボールを投げる練習はしないでください。無理にジャイロ回転のボールを投げようとすれば肘が下がりやすくなりますし、ストレートがスライダー回転しやすくなり、ストレートの伸びが低下してしまいます。中途半端にジャイロボールを投げようとすることほど危険なことはありません。

【ジャイロボールの投げ方】アニメの魔球は嘘だったって本当?!

ヴォーテックスフットボールはトップポジションで肩関節を最大外旋させ、そこから内旋過程でボールをリリースしていくための練習アイテムです。ちょっと小難しい説明になってしまいましたが、要するに肩関節を柔らかく使い、それによって肩肘にかかる負荷を軽減させ、結果的にリリースポイントのブレを減らしていくための練習アイテムです。

このアイテムを「ピュー!」っと鳴らして遠くまで投げられるようになれば、ストレートの伸びがアップし、左右の制球力が安定していくはずです。ただし野球ボールとは形状がまったく異なりますので、常用は控えた方が良いかもしれません。多くても週に数回、10〜20球程度このアイテムにを使って正しい動きができているのかを確認する、という使い方がベストだと思います。練習意図、使い方を間違えなければとてもオススメの練習アイテムですので、ぜひ皆さんもご興味あれば使ってみてください。

ちなみに下の写真の青いアイテムはジャベリックスロー(槍投げ)を練習するためのPivot-Gearの商品で、オリックスバファローズの山本由伸(山本由伸投手の投球フォーム分析)が練習で利用しているものです。同一商品ではないのですが、ほとんど同じ商品です。僕の対面レッスンを受けたことがある方なら、ヴォーテックスフットボールやPivot-Gearを使ったことがあるという選手も多いと思います。怪我をしにくい上にパフォーマンスもアップする投げ方をマスターするためには、非常に効果的なアイテムですので、プロコーチ的にはかなりオススメです。

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コラム著:カズコーチ
プロ野球選手の動作改善サポート・データ分析・自主トレサポートをメインに、アマチュア選手の個別ZOOMレッスンも行うプロフェッショナルコーチ