大半の理念に賛同したいLiga Agresivaという新興高校野球リーグ

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Liga Agresiva

球種制限に関しては僕の目は懐疑的です。

高校野球は甲子園大会ばかりが注目されがちですが、2015年に発足されたLiga Agresivaというリーグ戦が近年注目度を高めています。プロコーチの僕自身としては、Liga Agresivaの大半の理念を素晴らしいと感じています。

ですがこのリーグではカーブとチェンジアップしか変化球を投げることができず、変化球の割合も25%ほどに抑えるようにと決められています。僕は球数制限に関しては導入すべきだと考えているのですが、球種制限に関しては必要ないと考えています。

体が出来上がる前にスライダーやフォークを多投すると肘を故障しやすく、ストレートの球質を上げられないという考え方で球種制限を取っているようなのですが、スライダーなどは投げ方さえ間違わなければ肘への負荷を高めることはありません。

確かにフォークボールに関しては特殊な球種で肘への負荷は高まりやすいのですが、しかし肩関節の内外旋を使いにくくなるという意味では、チェンジアップを負荷が少ない球種だと断定することは科学的にはできません。

カーブにしても、セーフティカーブとも呼ばれるドロップであれば肩肘への負荷を軽減させられますが、パワーカーブやスラーブであれば、実質スライダーと変わりはなくなります。

だからこそ僕は球種制限をかけるよりも、野球指導者が、本当に正しい肩肘を痛めにくい変化球の投げ方の指導をできるように学ぶべきだと思うわけです。

ちなみに変化球により肘を痛める最たる原因は肘の回内・回外によってボールに回転をかける投げ方です。この投げ方をしてしまっては、カーブであっても肘を痛めるリスクは高まります。

チェンジアップにしても抜けやすい球種であるため、腕を柔らかく使えない投手が少し強めにボールを握って投げてしまうと、球種そのものはチェンジアップの変化であっても、肘への負荷は大きく高まってしまいます。

このような理論から、僕は球種制限には肯定的な考えは持っていません。

進化したバットがアマチュア野球のレベルを押し下げている日本

Liga Agresivaに対して僕が最も肯定的に捉えている理念がバットです。このリーグでは日本特有の、反発係数が高いよく飛ぶ金属バットの利用が禁止されています。

このリーグで利用できるバットはアメリカのアマチュア野球同様、反発係数が木製バットに揃えられた金属バットと木製バットのみです。このルールに関しては僕は大いに賛成の意を示したいと思います。

日本のアマチュア野球は道具ありきのスポーツになってしまっています。硬式用グラブだって4〜5万円が普通ですし、軟式用の複合バットだって同じくらい高価です。

ちなみに僕がプロ野球選手らのボールを受ける時に愛用しているアンダーアーマーの硬式用キャッチャーミットは、アメリカで購入して200ドル弱でした。日本の硬式用ミットの半分くらいの価格で、プロ仕様の硬式用ミットを購入することができます。

バットに関しても、日本の高校野球で使われている金属バットは本当によく飛びます。そのため近年高校野球で怪物と称されたバッターたちの技術は、PL学園時代の清原和博選手の技術には到底及びません。

金属バットの進化のおかげで高校生のホームラン数だけはどんどん更新されていきますが、しかし本来最も重要なバッティング技術に関しては、プロレベルの高校生を見かけることはほとんどなくなりました。現在大活躍している花巻東高校のスラッガーに関しても、僕は同様の目で見ています。

これは僕の主観になるわけですが、ここ20年くらいの間で日本球界は、プロとアマチュアのレベルの差がかなり広がったように感じられます。そのためプロ入り後にプロレベルに至るまでにかなり長い期間を要する選手が増えてきました。

バッターに関しては特にそうで、いくら高校でたくさんホームランを打っていても、その打棒をかつての清原選手のようにすぐにプロで発揮できる選手がほとんどいません。

プロレベルに少しでも近付ける選手を育成するという意味では、Liga Agresivaのように反発係数が抑えられたBBCORというバット、もしくは木製バットのみを使うというのは僕は大いに賛成したいのです。甲子園大会も本来はそうすべきなんです。

しかし新聞社が協賛を務める甲子園大会では、新聞がよく売れるセンセーショナルな記事を書くためにも、ホームラン数を減らしてしまうバットの利用が導入されることは今後も決してないのでしょう。

ですがビヨンドや、反発係数の高い金属バットの存在がアマチュア野球の技術レベルを押し下げ、メジャーリーグで通用するバッターの育成を阻んでいるという事実は、日本球界はしっかりと受け入れるべきだと僕は長年考えています。

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