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先日友人に頼まれ、その友人夫妻とお子さんと一緒に、都内のとある野球塾の見学に行ってきました。友人には「ランチをおごるから自宅近くのこの野球塾を受講しても大丈夫か一緒に見に行って欲しい」と頼まれ、ランチに惹かれ行ってきました。もちろん僕のところに通えればベストだと思ってくれていたのですが、うちは江戸川区、友人は立川市とかなり距離があったため、区ではなく、市にある東京の野球塾を探していました。

有料の野球塾でも一部はまだ昭和の指導法

営業妨害になってしまうため、どこにある何という名前の野球塾かは言えないのですが、有料の少人数制グループレッスンの野球塾でした。そこのコーチによれば、生徒さんが1人しか来ない日もあれば、けっこう賑わう日もあり、人数はまちまちだそうです。そして僕も親類の顔をして見学をさせてもらったのですが、イマイチでした。

元プロ野球選手が指導されているのですが、その指導内容が少年野球で受けられるような非論理的な昭和のやり方だったんです。例えば「肘が下がっているからもっと肘を上げて投げなさい」という指導、これは絶対に言ってはいけない言葉です。「肘を上げて投げなさい」と言ってしまうと、今度は肘が肩線分を通り越してしまい、肘が上がりすぎるようになってしまいます。

右投手の場合、左肩・右肩・右肘が一直線になった状態のみが、肘が下がってもいないし上がりすぎてもいない、唯一の良い形となります。しかしこれは肘を上下させて調整をするのではなく、重心の上げ下げによって、相対的に高さを調整していく必要があります。案の定「肘を上げて投げなさい」と言われていた子は、今度は肩線分以上に肘を高く上げて投げるようになり、そのコーチもそれを見て「オッケー!」と言っていました。僕に言わせれば、どこもオッケーではありません!

日本にはほとんどないコーディネーターという役職

うちも一応「野球塾」と名乗っているわけですが、厳密には野球塾ではなくてパーソナルコーチング、もっと言えばコーディネートという種類になります。コーディネートとは、選手の動作を細かく分析し、どの動作がプラスに働いていて、どの動作がマイナスになっていて、どの動作をどのように修正すればパフォーマンスが上がるのか、ということを瞬時に判断し、それをわかりやすく具体的に選手に伝えていく作業のことです。

日本でコーディネーターを名乗っているのは、有名どころでは手塚一志コーチらがいらっしゃるのですが、僕も厳密にはコーディネーターです。日本ではちょっとわかりにくいのであまりコーディネーターと名乗るコーチはいないのですが、メジャーリーグなどを見ていくと「ピッチング・パフォーマンス・コーディネーター」や「ヒッティング・コーディネーター」などなど、コーディネーターという役職を持つコーチが多数いらっしゃいます。

僕はアメリカの選手と仕事をする時は「Coach Kaz」と呼ばれますが、役職は「ピッチング・パフォーマンス・コーディネーター」としてオファーを受けます。この役職は野球物理学やバイオメカニクス、解剖学への造詣が深いコーチにしか務まりません。マイナーリーグとメジャーを行ったり来たりしていたレベルの選手が、優秀なコーディネーターと出会うことによって突然超一流メジャーリーガーになったという話は1つ2つではありません。

野球塾を探す際の注意点

さて、そろそろ冒頭のとある野球塾の話に戻りましょう。その元プロ野球選手のコーチに、「肩肘を痛めない投げ方って教われますか?」と聞いてみたところ「しっかり走り込みをしておけば痛めることはありませんよ。最近の子は走り込みをしないから簡単に肩肘が痛いって言いだすんです」と、何とも非論理的な説明をしていただきました。もちろん僕は友人には「ここは無料だったとしてもやめた方が良い」と、そう思う理由を伝えながらアドバイスしました。

そこはグループレッスンだったため、マンツーマン専門の僕のところよりは料金設定は低くなっていました。しかし結局は月に1~2回のペースで、「立川から江戸川に通うのがベスト」だと思ってくれたようで、最終的には遠くても僕のところに通ってくれることになりました。もちろん僕から「うちに通ってよ」とは言っていません。売り込みをしないことは、2010年以来僕のモットーでもありますので。

担当コーチの人柄や、元プロというステイタスで野球塾を選ばれる方も多いかと思いますが、それ以上に重要なのはそのコーチのコーチングスキルです。肩肘を痛めない投げ方を理論的にわかりやすく指導できるコーチがいる野球塾を探してください。それを指導できるコーチであれば、制球力・球速アップに関しても理論的に指導できるスキルを持っているはずです。野球塾を探す際は、ぜひこのあたりのことも気にしながら探すようにしてみてください。

先日、とある有料野球塾のコーチとお話をしていた際、ちょっと気になることがあったので、それについて少し書いておきたいと思います。その方は「体重を骨盤に乗せてタメを作る」という指導をされていましたが、「あぁ、この方はバイオメカニクスをまったく勉強されていないんだなぁ」と思ってしまいました。

体重移動は骨盤ではなく股関節で!

そもそも移動させる体重を骨盤に乗せることはできません。もちろん骨盤の上にある部位に関しては自動的に乗っているわけですが、体重移動というモーションで考えた際、「骨盤に体重を乗せる」という考え方は、お金をいただいているコーチが話す内容としてはお粗末すぎます。

体重移動は股関節で行うものです。少しややこしく、専門的に書くと、まず軸脚股関節に上半身の重さと非軸脚の重さを乗せ、ランディングの瞬間に非軸脚股関節に上半身の重さと軸脚の重さを乗せていきます。股関節は2つあります。だから右から左、左から右へと体重を移動させることができます。

確かに骨盤も左右2つあります。しかし股関節のように、2枚の骨盤を独立させて別々に動かすことはできません。つまり骨盤は2枚あるのですが、2つの部位として使うことはできないんです。ですので骨盤で体重移動をしようとしても、移動させるスタート地点とゴールを作ることができない、というわけです。

骨盤と股関節は役割がまったく違う!

上達屋さんの手塚コーチなどは、昔から骨盤力をテーマに指導を続けられています。骨盤が非常に重要であることにはまったく異論はありません。しかし、こと体重移動やタメ作りに関しては、骨盤では行うことはできません。では骨盤では何をするかというと、軸の位置をコントロールしていく作業です。手塚コーチ風に言うと、フローティング・アクシス・スピニングというモーションですね。これができるようになると、体軸と運動軸を分離させて投げたり打ったりすることができるため、遠心力ではなく求心力で動けるようになり、動きそのものが力強くもコンパクトになり、パフォーマンスアップと怪我予防を同時に実現させられるようになるんです。

骨盤と股関節は、野球動作においてはまったく別の役割を持っています。ですがお金をいただいている野球塾のコーチでさえも、そんなことをまったく勉強されていないのにはちょっとガッカリしてしまいました。もちろんものすごく勉強されているコーチも多いとは思いますが、でも「野球経験」のみで有料コーチングをしようとしている方が非常に多いことも事実です。

10年経っても色褪せない指導がある!

ちなみに僕のコーチングは2020年1月現在、60分6000円、90分9000円という料金をいただいておりますが、これは時給6000円という意味ではありません。この60分、90分の中でたくさんのテクニック(10個以上)をお伝えさせていただくわけですが、お伝えさせていただくこのテクニックやモーション指導に対していただいている金額です。本当ならもう少し金額を上げたいなぁとも思っているくらい、その内容には絶対的な自信を持っています。

一般的な書店で市販されている野球教則本を100冊読んでも、プロコーチとして勉強したことにはなりません。なぜならそのような本の大半は、野球動作を科学的、物理的、医学的に勉強されていない方が書いているものだからです。例えば前田健コーチが書かれている本などは、本当に素晴らしい内容だと思います。しかし難しすぎて、バイオメカニクスの知識がない方が読んでも理解しきれないと思います。

本を読むだけでは難しい、投手育成コラムを読むだけでは難しい。だから書いた本人が直接コーチングさせていただく場あって、それが僕の場合はマンツーマン野球塾という形になっているんです。ちなみに2020年1月1日で、当野球塾はめでたく10周年を迎えました!長年のご愛顧、本当にありがとうございます!!!!10年前のコーチング記録を読み返しても、「うんうん、今確認してもちゃんと正しいことを伝えているな」と思えます。僕がお伝えするスキルアップテクは、10年経ってもまったく色褪せないんです!

こんな感じのノートや本が、我が家の本棚には数百冊あります。

やはり本格的な野球塾は日本にももっと必要だと思います。近年、野球教室的な野球塾はずいぶんと増えてきました。元プロ野球選手が指導する野球塾なども目に見えて増えてきていると思います。しかし非常に少ないのが、僕のマンツーマン野球塾のように、メカニクスまで理論的に指導できる野球塾です。つまり子どもにも大人にもわかりやすく理論的にコーチングができる野球塾の存在です。

プロ野球ででさえ受けられないメカニクス指導

2019年シーズン終了後、あるプロ野球チームが若手選手たちをシアトルにあるドライブライン・ベースボールという野球専門のジムに派遣しました。そして選手たちが帰ってくるとその球団のGMは「メカニックなことを言われたことは今までになく新鮮だったと思う」という趣旨のことを仰っていました。僕はここに疑問を感じたわけです。派遣されたのはルーキーからプロ3~4年目の投手たちでした。プロ野球の世界に3年間もいるのに、メカニクスを教わることができない、そしてそれを指導できるコーチがいない、というのが日本のプロ野球の現状であるわけです。

しかし僕がマンツーマン指導する野球塾では、制球力に関しても球速アップに関しても肩肘の怪我予防に関しても、何を指導する際にもメカニクスをしっかりと説明し、なぜそういう動作が必要なのか?できるようになるとどういうメリットがあるのか?ということを伝えながら動作指導を行っています。このような指導は、「野球経験」を売りにしているコーチが指導する野球塾では難しいと思います。もちろんしっかりと勉強されている方も中にはいらっしゃるのですが、しかしそういうコーチは稀です。

簡単には受けられないドライブライン・ベースボールの指導

ドライブライン・ベースボールに関しては、もちろん僕もよく知っていますし、訪れたこともあります。ハッキリ言って凄いです。僕個人の野球塾ではとても購入できないような高価な機材が揃っていますし、施設も本当に素晴らしく、コーチ陣の野球動作研究に対するアグレッシヴさも目をみはるばかりです。しかしもちろんそれだけの施設ですので、プロではない一般の選手が受講することは簡単ではありません。費用だってそうとうかかります。

ちなみに上述したNPBのプロ野球チームの投手たちは最初の1週間で動作分析やメニュー作成を行い、その後3週間かけてそのメニューをこなしていくというコーチングを受けたそうです。僕の野球塾には何百万円、何千万円という機材がないため、さすがにドライブライン・ベースボールとまったく同じことはできないわけですが、しかしメカニクス指導という点においては、ドライブライン・ベースボール同様に非常に細かいところまでお伝えすることができます。

一般的な野球塾では受けられないメカニクス指導

そもそもドライブライン・ベースボールはシアトルですので、英語を話せるか、通訳がいるかじゃなければ、ただ通ってみるだけでは無駄になってしまうと思います。ちなみにシアトルには非常に大きな日本人コミュニティがありますので、通訳をしてくれる人を探すこと自体は難しくはないと思います。

野球教則本に載っているようなドリルを野球塾で学ぶことも大切だと思います。しかしそのようなドリル練習であれば野球チームでも、自宅練習でもできるわけです。ですので野球塾ではもっと、本や野球チームからは教われないようなメカニクスに関する指導を受けてもらいたいと僕は思っています。そのような指導を受けられるのは、もちろん僕が指導する野球塾だけではありません。東京の野球塾にも、割合としては非常に少ないのですが、メカニクスの指導を受けられる野球塾もいくつかはあります。

経験則で教えるコーチは選手を遠回りさせる

厳密にはバイオメカニクスというのですが、スポーツ物理学を学ぶと指導できるようになります。逆にスポーツ物理学を学ばなければ、プロ野球のコーチであってもバイオメカニクスに関する話を理解することはできません。僕のようなタイプのコーチは、バイオメカニクスを学び、さらに小難しいその内容を、わかりやすく選手たちに伝えられるスキルを持っているんです。

お近くで野球塾を探される際は、ぜひそのようなコーチの指導を受けられる野球塾を探してみてください。「元プロ野球選手」という肩書だけでは野球塾を選んではダメです。「元プロ野球選手」だろうと誰だろうと、重要なのはそのコーチがコーチングに必要なスキルとしっかりと学んでいるかどうかなのです。経験則だけで教えてしまうコーチのもとでは、選手は遠回りさせられるケースが増えてしまいますので、ご注意ください。

東京の野球塾には主に2種類のタイプがあります。屋外タイプと屋内タイプです。コーチング内容そのものに大きな差はないのですが、コーチング料金に大きな差が出てくる傾向があります。ちなみに僕の野球塾は屋外タイプですので、屋内練習場を所有しない分コーチング料金を安く抑えることができています。

東京の屋外タイプ野球塾は、屋内タイプのだいたい半額くらい

僕と同じレベル、もしくはそれ以上にあるパーソナルコーチ(つまりただの野球経験者ではなく、野球を科学的、医学的、物理的に学んだコーチ)のマンツーマン指導を受ける場合、屋内タイプの野球塾だと1時間当たりの単価はだいたい¥9,000~¥12,000くらいになります。1コマ30分だと¥4,500~¥6,000ということになります。ここにメカニクス分析が入ってくるとさらに高くなるケースもあります。

ですが僕のように、屋外タイプの野球塾でコーチングをしている場合、1時間当たりのマンツーマン指導料はその半分程度のケースがほとんどです。例えば僕が指導するクリニック系のコースは90分¥9,000になるのですが、1時間単価だと¥6,000になります。ちなみにメカニクス分析を含めての料金です。屋内タイプの野球塾と比べるとコーチング料金はだいたい半額くらいです。

天候に強い屋内タイプと、弱い屋外タイプ

ただし屋外タイプの野球塾は天候に弱いというデメリットがあります。多少の雨の場合は屋根があるスペースで通常内容で行えることもあるのですが、本降りになったり風が強く吹いてしまうと、屋根があるスペースにも雨が吹き込んでしまい、日程変更をお願いしなければならないケースも多々あります。ただ、もちろん雨天中止の場合の日程変更は無料ですので、そこさえご承知いただければ、大きなデメリットとは言えないかもしれません。

一方屋内タイプの野球塾は、当然ですが雨天中止はありません。一度予約をしたら、台風で電車などがストップしてしまうような状況にならない限り、雨でも風でも予定通り受講することができます。そしてエアコンがありますので、夏は涼しく、冬は暖かく受講できるというのも屋内タイプのメリットです。ただ、このようなメリットがある分、練習場の家賃や光熱費の存在がコーチング料金に含まれてしまいます。

投手が投げるボールを打てる屋外タイプの野球塾

それと、広告をたくさん出している野球塾はコーチング内容の質を問わず、コーチング料金は高めになっているようです。ちなみに僕の野球塾の場合は、このコラムからお申込みいただくケースがほとんどですので、広告費はほとんどかかっていません。

また、屋外タイプの野球塾の場合、時間帯や天気によってはノックやロングティー、フリーバッティングを行えるケースもあります。もちろん夜間の場合は照明エリアが広くない分、屋内タイプと同じような内容になってしまうのですが、まだ明るい時間帯、そして付き添いの親御さんが球拾いのお手伝いをしてくださる場合は、コーチがボールを投げてフリーバッティングを行うこともできます。実際にピッチャーが投げるボールを打てるのは、まさに屋外タイプの野球塾の最大の特徴といえるかもしれません。

屋内タイプの野球塾と、屋外タイプの野球塾には、主にこれらのような違いがあります。雨天による日程変更がとくに気にならない場合は、屋外タイプの野球塾を探されるといいかもしれません。コーチング内容の質が同じだったとしても、屋外タイプというだけでコーチング料金はかなり安くなるはずです。ちなみに上述した1時間当たりのコーチング料金はあくまでもマンツーマンで受けた場合ですので、屋外タイプのグループレッスンであれば、コーチング料金はさらにお安くなると思います。

野球塾や野球の個人レッスンコーチは、日本にはもっともっと必要だと思います。もちろん勉強不足のコーチが増えてしまうのは困りものですが、しかし野球肩野球肘になってしまう子どもたちが日本にはあまりにも多すぎます。僕が指導する野球肩野球肘撲滅クリニックのように、肩肘を痛めない投げ方を理論的にコーチングできるコーチがもっと日本には必要だと思います。

怪我を根性のせいにする無能な野球指導者たち

今はもはや令和の時代です。にもかかわらず子どもたちが「肩が痛い」「肘が痛い」と訴えても、「根性がないからだ!」と一蹴してしまう、あまりにも指導能力のないコーチがたくさん存在しています。都内の、プロ野球選手を何人も輩出しているシニアチームのコーチでさえ、今なおそのような指導をしているんです。令和どころか、昭和でもそんな指導は許されるべきではありません。

子どもたちが肩肘を痛めるのは根性がないからではなく、指導者に指導能力がないからです。指導者に指導能力があれば僕のように、肩肘を痛めにくいのに制球力や球速がアップする投げ方を指導できるはずなんです。しかし超名門チームのコーチでさえもこれが現状。

怪我が治った選手をまた怪我させる監督・コーチ

以前、僕の指導を受けてボールを投げてもすっかり肘が痛くなくなったシニアチームの中学生投手がいました。しかし怪我が治って動作改善をしてチームに戻ると、監督さんにまた怪我をするような投げ方に無理やり変えられてしまい、その子はまた肘を痛めてしまいました。親御さんや本人からこの話を聞いた時、僕は悲しくて仕方ありませんでした。

近年は球数制限の話ばかりが先行しているようにも感じられますが、しかしそれ以上に野球指導者の根本的な再教育が不可欠だと思います。野球指導者に適切な知識がないから、子どもたちが簡単に肩肘を痛めてしまうし、肩肘を痛めるような動作指導をしてしまうんです。「正しいと思い込んでいることを教える」ことは指導ではありません。これはただの(間違った)知識の押し売りです。

実はお金を払ってでも通う価値のある野球塾

ハッキリ言いますが、野球肩野球肘になりにく良い投げ方というのは、科学的に存在しています。僕が指導させていただいている動作を1つ1つ、ゆっくりでも着実に身に付けていくことができれば、野球肩野球肘になるリスクを大幅に軽減させることができます。それこそ多少球数を投げ過ぎたとしても、そう簡単には肩肘に疲労や負荷も溜まりにくくなります。

これは小中学生だけに言えることではありません。例えば何十年も肩肘の痛みを我慢しながら草野球をやってきたような大人の方であっても、僕がコーチングさせていただく投げ方を少しずつ覚えていくことにより、ほぼ痛みなくボールを投げられるようになります。もちろん外科での治療が必要な怪我を治すことはできませんが、「投げなければ別に痛くならない」程度の故障であれば、動作改善をすることによって確実に野球肩野球肘を改善・予防していくことができるんです。

僕は2010年1月1月から、東京でパーソナルコーチ(個人レッスン専門野球塾)をしています。僕の野球塾はマンツーマンレッスンにこだわっていて、少人数であってもグループレッスンは行っていません。小学生から大人まで、初心者からプロレベルまで、どんなレベルの選手であっても毎日マンツーマンでレッスンを行っています。ゴルフ、テニス、ジムトレーニング、水泳、フィギュアスケートなどは皆さん有料のコーチにレッスンを頼んでいると思うのですが、なぜか野球ではまだ、レッスン料を払って野球塾に通うという文化が根付いていないようです。野球塾は上達するためだけではなく、怪我を防ぐための動作を学ぶための場でもあります。お金を払ってでも通う価値はありますので、僕の野球塾でないにしても、ぜひ皆さんにも一度野球塾の門を叩いてもらえればと願っています。

この10年間で、東京の野球塾はずいぶんと増えました。しかし野球塾の経営というのは、需要がまだ開拓されておらず認知度も高くはないことにより、簡単ではないようです。そのためすぐに店じまいをしてしまう野球塾も多く、よほどのストロングポイントがないと、僕の野球塾のように10年も続けることは難しいようです。うちはおかげさまで、2020年1月1日に開講10周年を迎えます!10年間のご愛顧、本当にありがとうございます!

野球塾が日本より発展しているアメリカ

野球発展国の日本としては、やはり野球塾は必要だと思います。日本の学童・学生野球はとにかく長時間練習するのが大好きです。しかし子どもの頃からこれだけたくさん練習をしても、日本のプロ野球は今なおメジャーリーグを打ち負かすことはできません。メジャーのスカウトマンは、日本のプロ野球を3A同等とまでは言わなくても、3.5Aくらいにしか見ていません。

野球発祥国アメリカでは、野球塾は普通に存在しているものなんです。相場はマンツーマンで1時間8000円から15000円程度で、これはコーチの経験値によって大きく変わってきます。スーパーコーチともなると、1時間のレッスンで3万円くらいかかることもあります。野球塾というよりは、パーソナルコーチングと言った方が正確かもしれません。基本的に定期的に通うことは前提とされていません。

意外と論拠のない指導がされている一般的な野球塾

かくいう僕の野球塾も、先日までは通っていただくことを前提にしたコースをメインにしていました。5~6年前からそういうスタイルに変えたのですが、しかし10周年を迎えるにあたり、もう一度原点に戻ろうと思っています。通っていただく前提ではなく、1回のコーチングだけである程度しっかりした効果を出せるメニューにしていきます。90分9000円は日本では一見高額に見えるかもしれませんが、しかしこの90分間にお伝えさせていただく内容は、9000円どころの価値ではないと自負しております。

本格的に野球を科学的に勉強されていないコーチが指導する野球塾の場合、実は町の野球チームのベテランボランティアコーチたちの指導に毛が生えた程度の内容であることが多いんです。僕も仕事柄野球塾でコーチされている知人は多く、けっこう多くの野球塾の指導を見学しに行ったことがあるのですが、科学的エビデンス(論拠)がない指導がなされていることがとても多いと感じました。しかし僕のコーチングはそうではありません。常にエビデンスが存在していることしか選手には伝えません。「自分がこうして来たから、選手にもそう教える」という指導は絶対にしません。

絶対になんとなく指導しちゃいけない野球塾のコーチ

アメリカで活躍している僕のようなパーソナルコーチは、本当によく勉強されています。小学生しか指導しない初級向けパーソナルコーチであっても、僕のようにプロ選手も担当するコーチと互角に科学的に野球技術を語り合うことができます。しかし先日、都内の某野球塾のコーチとお話をさせていただいたのですが、その方には科学的な野球の話がまったく通じませんでした。ちなみに元プロ野球選手です。東京をはじめ日本中に野球塾が増えてくれることは大歓迎です。しかし質の低いコーチに増えてもらっては困ります。

例えば解剖学(筋肉、骨格、神経など)を理解しなければ、肩肘を痛めにく投げ方を知ることはできません。コーチングは「なんとなく」ではダメなんです。「なんとなく」指導していいのはパパママやボランティアコーチだけです。お金をいただいてコーチングをする野球塾のコーチは、絶対に「なんとなく」指導してはダメなんです。でも実際には論拠に乏しい指導をしている野球塾のコーチがたくさんいらっしゃいます。ですので野球塾を選ぶ際は、担当コーチが適切なスポーツ科学に関する知識を持っているのかを確認する必要があります。ちなみに僕の場合は、投手育成コラムをお読みいただければおわかりいただけると思います。野球塾を選ぶ際は、ぜひ担当コーチのコーチングスキルの高さによって選ぶようにしてみてください。

野球塾は本当に必要なのか?と問われれば、今はまだ必要だと言い切ることができます。その理由はシンプルで、お父さんコーチでは肩肘を痛めない投げ方を指導することができないからです。


お父さんコーチの1000人に1人くらいは、もしかしたら肩肘を痛めない投げ方を指導できる方もいらっしゃるかもしれません。しかしそんなお父さんコーチがいる野球チームを探すことはほとんど不可能です。そして野球動作を理論的に勉強されている指導者がいる野球名門高校に進学しても、もうその頃には肩肘を痛めてしまう投げ方が固着してしまっているケースが多々あります。

野球チームの練習を見ていても、今だに、あえて足は使わずに手だけで投げるキャッチボールをさせている小中学生チームも多数あります。なぜあえて手投げをさせるのでしょうか?そしてそのチームの一人のお母さんに尋ねてみると、そのチームは5〜6年生のピッチャー全員が肩か肘を怪我しているとのことでした。そりゃあそうです、知識のない監督さんが手投げをするように教えてしまっているのですから。

僕の個人レッスンでは、とにかく下半身主導でボールを投げ、肩肘に負担のかからない投げ方を指導していきます。お父さんコーチの多くも下半身主導で投げる重要性は理解されていると思うのですが、でも実際にどう指導すれば、子どもたちが下半身主導で投げられるようになるのか、となるとわからない方がほとんどではないでしょうか。

野球塾ではそのような指導を理論的に、とてもわかりやすく受けることができるんです。ただ、野球塾の中にも指導者があまり勉強していないところも多々あるようなので、選ぶ際は注意が必要かもしれません。「元プロ選手が教える」という謳い文句では野球塾は選ばないでください。元プロ選手だろうと、元プロ選手じゃなかろうと、大事なのは野球動作を理論的に勉強し、さらにそれを選手に伝えるためのコーチングスキルがあるかどうか、という点です。

例えば「手投げ」という言葉ひとつ取っても、理屈が存在します。手投げとはスポーツ医学的には「骨盤回旋不良」というわけですが、つまりは非軸脚側股関節を適切に使えているかどうか、ということになります。有料の野球塾の指導者の中にも、この手投げの理論さえ勉強されていない方がいらっしゃいます。

冒頭で、今の野球界にはまだ野球塾が必要だと言いました。しかし勉強されていない方によって野球塾が乱立させられている、という状況もまた同時に存在しています。実際当野球塾には、他の野球塾でまったく成果が出ずに移籍してきた選手も本当にたくさんいます。しかし移籍してきた塾生の皆さんは、当野球塾で全員、別の野球塾では感じられなかった上達を実感してくれています。

怪我をしない投げ方・打ち方をマスターするためには、今はまだ野球塾に通うことが必要です。特に適切な基礎動作を身につけなければならない小学生は、将来を考えたら早い段階で一度野球塾に通っておくべきだと思います。しかし通う際は、担当コーチに指導能力があるのかどうかを親御さんがしっかりと見極めてあげてください。ちなみに僕のコーチングスキルは、投手育成コラムを読んでいただくだけも十分おわかりいただけると思います。

2年ほど前、医療関係者向けの野球肩野球肘防止セミナーに参加させていただいたことがありました。そこでは野球肩や野球肘になりにくい投げ方の解説がされていたのですが、その内容を聞いて非常に驚いてしまいました!


テーマは野球肩野球肘にならない投げ方の指導法だったわけですが、まさに野球肩野球肘になりやすい投げ方がそこでは解説されていました。おそらく野球動作の研究経験のないお医者さんが、書店で普通に市販されている野球教則本で正しいと書かれている投げ方を覚えてきたのでしょう。そのセミナーには50名くらいのスポーツ外科医やPT(理学療法士)の方が出席されていたのですが、その方々はお金を払ってセミナーに参加したにも関わらず、大げさに言うとウソを教えられてしまった、ということになります。

僕はただの一参加者であり、登壇者ではありませんでしたので、ただ内容を拝聴するだけの立場でした。ですので「それは間違っている!」とは言わなかったわけですが、そこで親しくなった外科の先生とPTと3人でその後スターバックスに行きました。そこでそのおふたりには、本当の、野球肩野球肘になりにくい投げ方をお伝えさせていただきました。おふたりとも「解剖学的に確かにそうだ!」と納得してくださいました。

もちろん、本当に正しい野球肩野球肘になりにくい投げ方を理解されているお医者さんもたくさんいらっしゃいます。しかしその時参加させていただいたセミナーで講演されたスポーツ外科の先生は、野球肩野球肘になりにくい投げ方を正しく理解されていないようでした。

そもそも、野球肩野球肘になりにくい良い投げ方の解説の中に、股関節の話がまったく出てこなかったこと自体が僕にとっては大きな不満でした。股関節を適切に使っていかないと、野球肩野球肘にならない投げ方で投げることは不可能です。僕のコーチングを受けてくださっている方であればもうご存知だと思いますが、僕のコーチングではとにかく股関節の動作へのアプローチを徹底して行います。なぜなら、股関節を適切に使えていれば、投球時に肩肘を使う必要がなくなるためです。肩肘を使わずに投げれば肩肘への負荷はかからず、野球肩野球肘にもならない、ということになります。そして同時に制球力や球速もアップさせることができます。

以前、プロ野球チームでコーチをされていた方とお話をさせていただいた時にも、実はその方も同じことを話されていました。「セミナーに行っても間違ったことを覚えさせられる」と。その方は指導中に投げ方に関して疑問が出てきた時、僕に相談してくださいます。最近ではセミナーで知り合った外科の先生とPTの方も、治療中・施術中に疑問があるとすぐに連絡をしてきてくれます。そして僕は報酬をいただくことなくアドバイスさせていただいているので、彼らは時々僕に、スタバでいろいろとおごってくれます(笑)

普通の書店で売られている、普通の野球教則本のほとんどは経験則で書かれています。そのため解剖学的に誤ったことが多々書かれていて、その通りの投げ方で投げてしまうと肩肘を痛める結果になってしまいます。本当に正しい投げ方というのはエヴィデンス(証拠)と共に書かれている論文の中や、医学コーナーの本の中に書かれています。

ただし論文は英語で書かれていますし、医学書は非常に高いです。安くても5,000円くらいしますし、高いと10,000円くらいします。そして薄っぺらいスポーツ医学の月刊誌でさえ1,000円します。そして医学書を扱っている本当に大きな書店でしか取り扱われていないため、購入するのも一苦労です。ちなみにAmazonでは売られていないこともほとんどです。

僕はスポーツ医学書や、スポーツ医療に関する雑誌を合わせて数百冊所有しています。「元プロ野球選手が教える正しい投げ方」的な本は役に立たなかったため、10年以上前に20冊くらいすべてブックオフで売ってしまいました(笑)

野球をしていて肩や肘が痛くなったら迷わず病院に行ってください。そして適切な治療をしてもらい、完治させてもらってください。その後で野球塾・野球教室に通っていただき、肩肘を痛めない正しい投げ方を教わってください。正しい投げ方をマスターすることができれば、少年野球チームやクラブチームに復帰したあと、肩肘の痛みが再発することもなくなるはずです。

病院に通ってせっかく痛みを治してもらっても、治った後、同じ投げ方を続けていればまた痛くなってしまいます。ですので病院に通って完治した後は、野球塾に通って肩肘を痛めない投げ方をマスターするようにしてみてください。

近年、野球塾・野球教室・野球アカデミーが日本国内にもかなり増えてきました。当野球塾は2010年1月に開講したのですが、野球指導の専門家が増えている近年の状況は、野球少年・野球少女の怪我を防ぐためにも喜ばしいことだと思います。では野球塾と野球教室と野球アカデミーの違いとは一体なんなのでしょうか?


まず野球教室というのは、野球の楽しさを知ってもらうというニュアンスが強いものです。例えばオフの期間にプロ野球選手がやってきて、数十名の子どもたちを軽く指導しながら触れ合う、というものですね。子どもたちはプロ野球選手や、元プロ野球選手と触れ合えるだけでもテンションが上がります。実際に具体的な個別指導がなかったとしても、その上がったテンションで野球をもっと好きになってもらう、野球に対するモチベーションを上げてもらう、というニュアンスなのが野球教室です。基礎の基礎、野球動作の触りの部分を運が良ければ個人指導してもらえますが、コーチ1人に対し選手が数十名いるケースがほとんどですので、実際のところ、単発の野球教室に行ってレベルアップする、というケースは稀だと言えます。

では野球アカデミーとは?これはプロ野球チームが開催している野球塾です。野球教室のように単発ではなく、定期的に通うことができ、引退直後の選手がプロチームのコーチに就任できるまでの間、コーチの役職についているケースがほとんどです。野球アカデミーには実はカリキュラムがあります。指導しなくてはならない内容と、勝手に指導してはならない内容がマニュアル化されていて、コーチはその枠内でしか子どもたちを指導することはできません。しかしそのマニュアルというのは専門的に作られていないケースも多く、最新の野球技術を子どもたちに伝えることができないという理由から、しっかりと勉強をされている元プロ野球選手のコーチの一部は、野球アカデミーの役職を辞退するケースが少なくありません。

最後に野球塾というのは、これは学習塾とまったく同じです。学習塾では講師、野球塾ではコーチとなるわけですが、講師もコーチも、指導すべき内容、最新の野球技術などを日々勉強しています。与えられたマニュアルの中でだけ指導するのではなく、コーチングスキル、野球技術を常にアップデートしているため、大げさに言えば時代遅れの技術を選手に伝える、ということが一切ありません。

ちなみに野球塾の中にもいくつか種類があって、屋内練習場が完備されている野球塾、グループレッスンタイプ、個人指導タイプなどがあり、屋内練習場が完備されている個人レッスン野球塾は、とにかく値段が高いです。そして屋内練習場を持っている場合は、いわゆる箱代(家賃)がかかりますので、それをまかなうためにグループレッスンの人数も5人以上と多くなりがちです。

当野球塾は屋内練習場を持たないタイプですので、コーチング料金は他の野球塾よりも低価格設定となっています。屋内練習場を持たない野球塾は、他の野球塾であってもコーチング料金は高くはないはずです。

屋外コーチングの場合は確かに冬は寒く、夏は暑いわけですが、野球は根本的に外で行うスポーツですので、屋内練習場がないデメリットというのは台風などの荒天時くらいだと思います(通常の雨天なら陸橋下の広場などでできるケースも多いです)。ちなみに屋内練習場の場合、スパイクを履かないコーチングになるケースが多いと思います。バッティングだけの場合は大きな影響はないと思いますが、ピッチングの場合は絶対的にスパイクを履いたコーチングを選んだ方が試合との誤差がなくなるためオススメです。屋内練習場でも土のマウンドが作られている野球塾がありますので、そのような野球塾を探してみるのもいいと思います。

これらが野球塾、野球教室、野球アカデミーの違いとなります。もう一度かんたんにまとめておくと、野球をもっと好きになってもらいたい場合はプロ野球選手や元プロ野球選手が来てくれる野球教室(無料の場合も多い)がオススメです。基本動作を元プロ野球選手と一緒に練習したい場合はプロ球団の野球アカデミーがオススメです。そして基本から応用まで、何を質問しても答えてくれるプロコーチの指導のもと、ガッツリ上達したいのならば個人レッスンタイプの野球塾がオススメです。

目的によって選び方が変わってきますので、親御さんは、お子さんの現時点での野球に対する姿勢を踏まえながら野球塾、野球教室、野球アカデミーを選んであげるといいと思います。ぜひ、参考にされてみてください。
先日、20年以上少年野球の指導に携わっているという方と知り合う機会がありました。わたしがプロコーチをしていると話すと、ぜひ一度チームを見てもらいたいということで、見学をさせてもらうことにしました。その日は20人以上の子どもたちが集まっていて、お父さんコーチは5人いらっしゃいました。

ちなみにわたしは普段、少年野球チームに仕事で行くことはありません。わたしは個人レッスン専門コーチですので。ですが今回は友人からの相談ということで、仕事抜きでチームにお邪魔させていただきました。

2時間ほど見学させていただいたのですが、怒声が舞う舞う(笑)。「なんでそんなこともできないんだよ!」「守備位置いまはそこじゃないだろ!」って、とてもじゃありませんが子どもたちに対し使う言葉遣いではありません。このような怒声を普通に浴びながら育ってしまう彼らも、きっと大人になったら平気で子どもたちを怒鳴りつける大人になってしまうのではないでしょうか。

「なんでそんなこともできないんだよ!」って言いますが、それはコーチがちゃんと指導してあげないからです。お父さんコーチたちはボランティアですので、しっかりと最新技術を勉強されている方は皆無と言えるのではないでしょうか。例えば、怪我をしにくい投げ方が一番パフォーマンスがアップする、ということを論理的に学び理解されているお父さんコーチはいらっしゃいますでしょうか?・・・・まずいらっしゃらないと思います。

しかしわたしたちのような、プロ選手だけではなく、子どもたちの個人指導も行うプロコーチはどうなのか?もちろん十分に理解をしています。2〜3球見ただけで、その選手が肩肘を壊しやすい投げ方をしているのか、それとも良い投げ方をしているのか、ということを判断することができます。そして10球程度観察すれば、まずどのポイントをどのように修正すべきなのか、ということをほとんど即時に組み立てることができます。

わたしのコーチングでは、全選手に当てはめるためのカリキュラムは作っていません。まず選手の動作を観察し、その選手に今何が足りなくて、何が必要なのか、ということを把握してからコーチングの流れを組み立てていきます。ですのでその選手ができている点に関してはコーチング中に触れることはほとんどありませんし、絶対的に足りない部分に関しては時間をかけてでも丁寧にじっくりとコーチングを行なっていきます。中でも特に土台作りは非常に重要な作業です。

子どもたちが野球を辞めてしまう原因のトップは、人間関係と怪我です。人間関係とはチームメイトと反りが合わなかったということも、監督やコーチを好きになれなかったということも含まれています。そして野球選手にありがちな肩痛・肘痛。日本の少年野球の指導現場では、いまだにこの2つの原因を取り除くための努力がなされていません。

2時間ほど上述したチームを見学させていただいた後、お父さんコーチを集めて30分ほどお話をさせていただきました。子どもたちを怒鳴りつけることのデメリット、肩肘を痛めない投げ方、手首や腰を痛めない打ち方、などなど。30分だけで駆け足のアドバイスだったため、おそらく深く理解していただくことはできなかったとは思うのですが、現状の指導方法が誤っているということは十分理解していただけたと思います。

わたしはすごく不思議に思っていることがあります。自分の子どもが不必要に怒鳴りつけられているのに、なぜ親御さんは黙っているのでしょうか?これが野球指導現場のベストな状況だと勘違いされているのかもしれません。しかしもし自分の子どもが怒鳴りつけられていたら、わたしなら逆にそのコーチを親として怒鳴りつけるでしょう。怒鳴りつけるというのは指導ではありません。もちろん子どもたちがチームメイトに嫌がらせをしたとか、いじめをしたとかであれば、怒鳴って叱りつけることも必要でしょう。しかしミスをした選手、間違ったプレーをしてしまった選手を怒鳴ったところで、子どもたちは萎縮してしまうだけで、伸び伸びとプレーすることなどできなくなってしまいます。

わたしのコーチングに通ってくださっている方の中には、少年野球の指導に嫌気がさして退団してしまい、でも野球が好きだから中学に上がった時にまたすぐ野球を始められるようにと1〜2年継続的に通ってくださっている方も、1人や2人ではありません。

野球のコーチングスキルに関し、わたしたちのようなプロコーチは全てを知っています。なぜならコーチングしていない時間帯は、毎日たくさん勉強しているからです。投げる、打つ、守る、走る、メンタル、ストレッチング、トレーニング、スポーツ物理学、運動生理学、栄養学などなど、野球に必要なことはすべて勉強しています。と言うよりは、勉強し続けています。

選手を上達させるために必要なことを知っていれば、怒鳴る必要なんてまったくないんです。静かに穏やかに伝えるだけでも、選手はあっという間に上達していくことができるんです。しかし伝え方を間違ってしまったり、伝えなければならないことが根本的に間違っていたりすると、選手の上達はすぐに止まってしまいます。これは指導者が選手に対して与えてしまうプラトーであると言うこともできます。

今後1〜2年程度で少年野球指導者の質が目に見えて向上することはまずないでしょう。だからこそ子どもたちが怪我をしない動作を覚えられるように、プラトー状態にならないように、高いコーチングスキルを持ったプロコーチがいる野球塾がもっともっと必要だと思います。

算数や国語が苦手であれば、学習塾に通いますよね?これとまったく同じなのです。現状では、怪我をしにくい良い投げ方を理論的に学ぶためには、野球塾に通うしか方法はありません。わたしが書いている投手育成コラムをすべて読み、完璧に理解されているお父さんコーチもほとんどいらっしゃらないと思います。

ちなみに当野球塾の場合、お父さんお母さんが投手育成コラムやスラッガー養成コラムを読んでくださり、適切な指導の必要性を知り、お子さんを通わせたいと思ってくださる方がものすごく多いんです。投手育成コラムを読むことができない小学生選手の場合は、ほとんどすべてがこのパターンではないでしょうか。

野球塾の指導は、少年野球チームの指導とはまったくレベルが異なります。少年野球チームで、わたしの指導と同レベルの指導を受けられることは、99.9%ないと言い切ることができます。野球塾のコーチはお金をいただいているプロコーチですので、プロとして毎日いろいろなことを勉強しています。ですのでぜひ一度、お近くの野球塾を探して門を叩いてみてください。ちなみにオススメなのはやはりグループレッスンよりも個人レッスンです。同じ時間数を野球塾に費やすのであれば、グループレッスンよりも個人レッスンの方がはるかに上達速度は速くなります。野球塾選びをする際は、ぜひその辺りも合わせて検討されてみてください。

やっとプロ野球選手が声を挙げてくれた、それが僕自身の正直な感想でした。先日、DeNAの筒香嘉智選手が講演会で、野球指導者のコーチングスキルがまったくアップデートされていないことを声高に指摘してくれました。このように発信してくれるプロ野球選手が今後も増えてくれれば、不必要な怪我をしたり、思うように上達できないという選手が今後減っていくはずです。


筒香選手が話されていた通り、現在の野球指導現場では「今時それ?」という印象の内容ばかり指導されています。「ボールは上から叩け!」「腕は大きく振って投げろ!」などなど。今時こんな指導をしていては選手が上達しないばかりか、肩肘を痛めてしまう選手が今後も減ることはないでしょう。

「野球をしていれば肩肘は誰でも痛める」。そう思っている野球指導者が数え切れないほどいるのも現実です。しかしこれは完全に間違いです。正しい投げ方をマスターしていれば、そう簡単に肩肘を痛めることなどないんです。しかし少年野球の無知な指導者が無責任に誤った投げ方を教えてしまうために、子どもたちが肩肘を痛める投げ方を覚えていってしまうんです。

「自分たちはこう教わってきたら、それを子どもたちに伝えているだけ」。そう考えているお父さんコーチもいるでしょう。しかしこれは、Windows10の時代なのに、今だにWindows95を使っているようなものです。Windows95では、現在の主要アプリケーションはほとんど使うことができません。

野球技術も同じです。20年前、30年前に教わっていたようなことでは、現代野球で有効だと証明されている技術を指導することなどできません。ちなみに書店で売られている一般的な野球教則本も、新刊であっても古い内容のこと、もしくは非科学的なことしか書かれていないケースがあります。

では僕らプロコーチはどこで最新技術を勉強しているのか?まず一番大きいのは直接プロ選手から聞くということです。もちろん一般の方ではこれは難しいと思いますが、やはり一番野球が上手い一流の人たちに聞くのが一番なんです。そして次に、最新の論文を読み漁ることです。肩肘を怪我しにくい投げ方が存在していることなど、世界的にはもう数十年前から理解されていることなんです。しかし日本の野球指導者でそのような論文を読まれている方はいらっしゃらないため、それを知る指導者もほとんどいないというわけです。

もちろん論文はすべて英語で書かれていますので、英語がわからないと読むことはできません。しかし今時の翻訳アプリは優秀ですので、辞書と翻訳アプリがあれば、簡単に英語の論文を読むことができます。ちなみに論文というのは、日本人が発表する際にも英語で書かなければ論文として発表することはできないんです。なのでどの国の論文を読むとしても、言語は英語となります。さらに筋肉の名前などの解剖用語はラテン語で表記されていることも多いのですが、これも2,000円くらいの筋肉辞典を一冊持っていれば十分対応可能です。

僕らのようなプロコーチは、コーチングスキルを日進月歩でアップデートさせています。使っている用語(呼び方)に関しては国ごと、コーチごとに違っていることもあるのですが、技術そのものに関しては知らない内容のものは一切ないと言い切れます。プロコーチはそれほど勉強しているんです。

これまで僕のコーチングを受けた後に肩肘が痛まなくなった選手は数え切れないほどいます。数十人ではなく、数百人単位です。ではなぜそのようなことが可能なのか?答えは簡単です。筒香選手の話ではありませんが、僕らのようなプロコーチは常に情報をアップデートし続けているからです。

現代では、日本にも野球塾が随分と増えてきました。これは野球先進国としては良いことだと思いますが、しかし絶対数が増えれば質の悪いコーチもそれだけ増えてしまうという事実も否めません。もちろんお金をいただく野球塾ですので、ほとんどのコーチは僕のようにしっかり勉強されているはずです。ですが中には、今だに過去の肩書きだけで有料の野球塾を行なっている方もいらっしゃるようです。

コーチングに肩書きなど必要ありません。もっと言えば、実はコーチングには野球経験さえも必要ではないんです。もちろん経験しているに越したことはないのですが、正しい野球技術を正しく選手に伝える、という意味では必ずしも野球経験は必要ありません。僕自身、肩を怪我したため選手経験は15歳までしかありませんので。それでもプロ野球選手やメジャーリーガーを相手にコーチングを行うことができています。

日本にも数え切れないほどの少年野球のお父さんコーチがいらっしゃいます。アメリカもそうです。しかし日本とアメリカの差とは?この差が非常に大きいんです。アメリカの少年野球チームには、初心者のみ集められたチーム以外には、僕のようなプロコーチが必ず1人リトルリーグ連盟から派遣されているんです。ですので有料の野球塾に行かなくても、適切な指導をチーム内で受けることができます。

ただしチームに対してプロコーチは1人ですので、全員が満足できるほどたくさん指導を受けられるわけではありません。ですのでもっと指導を受けたいという方はチーム練習が終わった後に、別料金を支払ってマンツーマン指導を受ける選手が大勢います。たいだい相場は1時間100〜300ドルくらいで、コーチの経験値や、屋内練習場の有無によって金額は変わってきます。

日本ではまだ、僕のようなプロコーチというのは非常にレアな存在です。マンツーマン野球塾という存在を知らないという方も多いと思います。子どもたちが何十人も集められて開催される野球教室はご存知だと思うのですが、マンツーマン野球塾となると、その存在を知らない方の方が多いと思います。

ちなみに僕が一番良いと思うのは、お父さんコーチたちが野球塾に通ってしっかりと勉強する、ということです。そうすればそのお父さんコーチがチームの大勢の選手たちに対し正しい指導をできるようになります。

そう考えるとやはり、筒香選手が話されていたことというのは、今の野球指導現場には本当に必要であり、そして完全に欠けてしまっていることだと言うことができますね。
アメリカには日本以上に野球塾(プライベートコーチング)がたくさんあります。それも日本のように多人数を同時に指導するグループレッスンではなく、ほとんどがマンツーマンによるプライベートコーチングです(1時間30〜100ドル程度)。まさに当野球塾TeamKazオンライン野球塾のようなスタイルですね。

そして野球塾以外に、アメリカの少年野球チームには連盟が雇っているプロコーチがいるチームが多いんです。もちろんすべてのチームにプロコーチがいるわけではないのですが、初心者チームを除外して見てみると、少なくとも2〜3チームに1チームはプロコーチがいるように見えます。

プロコーチは日本の少年野球のコーチのように、経験則だけで指導することはほとんどありません。経験を伝えることはもちろんあるわけですが、それはあくまでも経験談であり、指導ではありません。プロコーチは選手個々の能力、スタイルによって臨機応変に指導法を変えていきます。そのためにアメリカは個性豊かなメジャーリーガーが数多く誕生しているわけですね。

日本の少年野球の指導内容を当野球塾開校以来6〜7年リサーチし続けているのですが、人間の体の構造に合った投球動作の指導ができているチームは、100チームに1チーム未満です。わたしたちTeamKazオンライン野球塾が指導しているような、人間の体の構造に即した、怪我のリスクを軽減させパフォーマンスをアップさせられる動作指導を行っている少年野球チームと、わたしはまだ出会ったことがありません。

きっと日本のどこかには素晴らしい指導を行っているお父さんコーチもいらっしゃるのでしょうが、わたし自身はまだ出会えずにいます。それだけ高い指導力を持ったコーチが少ないからこそ、野球塾に通うことにより、自分自身で適切な動作を学ぶ必要があるのです。

例えばボールを投げるにしても打つにしても下半身が重要なわけですが、下半身がなぜ重要なのか、またどのような動作が適切な下半身の動作なのかを具体的に説明できるお父さんコーチはいらっしゃいますか?下半身を鍛えるだけでは適切な動作を取ることはできません。

日本のアマチュア野球はとにかくご飯をたくさん食べさせて体をムチムチに大きくすることばかりを推奨していますが、それによって下半身が使えるようにはなりません。体を大きくすることは二の次でいいんです。まずは適切な基礎動作を身につけ、もう少しレベルの高い動作を身につけるためにもう少し鍛え、さらにレベルの高い技術を身につけるためにあと少し鍛え。このように技術進歩に合わせながら体を大きくしていかなければ、最初に体を大きくしてしまってはその体を使いこなせない状態になってしまいます。

体が小さくても、体が細くても、力強いパフォーマンスを発揮することは十分に可能なのです。体の大きさに頼ったプレーをしていては、いつまで経ってもレベルの高い野球動作を身につけることはできません。よりレベルの高い野球動作を身につけられるように具体的でわかりやすい指導ができるのが、わたしたちのような野球塾のプロコーチなのです。

ぜひ一度野球塾TeamKazオンライン野球塾のコーチングを受けてみてください。ショートタイムコーチング1時間でも構いません。コーチングを受けていただければ、野球塾同等の指導を野球チームでは決して受けられないことを理解していただけるはずです。