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2011年05月10日

投手は、肘を上げることで肘を上げてはいけない


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投げる時に肘が下がってしまうと、ピッチャーにとってそれは大きなダメージとなってしまいます。まず肘が下がれば球威が落ち、ボールには切れがなくなり、変化球の曲がりも早くなり打者に見極められやすくなってしまいます。さらには肘が下がった状態で投げ続けてしまうと肩・肘に大きな負担を強いることになり、肩痛や肘痛を引き起こしてしまいます。

肘が下がっている主だった原因として考えられるのは、①投げる時の上体の高さ ②オーバースローなのに体幹がグラブ手側に傾かない ③トップが定まっていない ④テイクバック時に肘が背中側に深く入り過ぎている などが考えられます。

まず①の投げる時の上体の高さですが、これは内転筋が弱いことでステップ幅を広げられないのが主な原因です。良いピッチャーほど内転筋を痛めやすいというのは、良いピッチャーほど広いステップ幅を使って上体を上手く沈められているということを表しています。また、上体を上手く沈ませることにより、相対的に肘の位置を上げることができるわけです。肘の高さは腕そのもので調整するのではなく、上体を沈めることによって調整するものなのです。

②のオーバースローなのに体幹がグラブ手側に傾かないというのは、腕や肘だけを上に上げようとして投げているということです。この場合、肘や腕を上げることに意識が働いてしまうと、肘が高くなり過ぎます。逆に何も気にせず投げると、サイドスローのようなオーバースローになります。このどちらの場合においても肩・肘には大きな負担がかかります。

③のトップの位置が定まらないというのは、肘の高さはすべてトップで決まるということです。ピッチングのある意味スタートラインであるトップがしっかり定まれば、肘は自然と良好な高さをキープしてピッチング動作を進めていくことができます。

④のテクバック時に肘が背中側に深く入り過ぎているというのは、テイクバックを必要以上に深く背中側に入れてしまうと、肩の可動域が狭まり、肘が良好な高さになる前(トップがしっかりと定まる前)にピッチング動作に入ってしまいます。

これらが、ピッチングで肘が下がってしまう原因の主だったものです。選手によってはもっと別の原因であったり、さらに細かな原因があったりします。ですがこの4つを改善させることができれば、肘が下がることを防ぐことは十分に可能となります。



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