野球肘の予防にもなるハンドグリップの使い方

 

今回はハンドグリップの紹介をしてみたいと思います。このアイテムをご存じないという方はほとんどいらっしゃらないと思います。ほとんどの方が使ったこと、もしくは見たことがあると思います。ですので商品そのものの紹介はする必要はないと思いますので、今回は使い方に関して少しお話ししてみたいと思います。

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僕もハンドグリップを日常的に愛用しています。写真のものが何KGのハンドグリップだったかは忘れてしまいましたが、結構強めだと思います。ハンドグリップでトレーニングをすると握力そのものと、前腕を鍛えることができるわけですが、実はもうひとつ、野球肘の予防にも活用することができるんです!

下の写真のようにハンドグリップを逆さまに持ってください。

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このように持って、小指と薬指だけで握ってください。ただ、これをやる時はたくさんはやり過ぎず、できれば弱めのハンドグリップでおこなってください。小指と薬指しか使いませんので、やりすぎるとあまり良くありません。

小指と薬指の筋というのは、実は肘に繋がっているんです。例えばボールを投げる際、小指と薬指に力が入っていると肘がロックされて、野球肘になりやすくなります。ですのでボールの握り方にも注意が必要です。

ですが良い握り方でボールを投げていたとしても、体のコンディショニングが上手くいっていなければ、肘がボールを投げた際の負荷に耐えられなくなってしまいます。そうならないように、小指から肘に繋がっている筋をあらかじめ強化しておく必要があるというわけですね。

ブランドにこだわらなければ、下手したら100円ショップでも買える価格だと思いますので、指全部用と、小指・薬指用の2種類の強度のハンドグリップを持っておくのも良いと思います。そして1000円前後出すと、強度を調整できるハンドグリップもありますので、そのタイプが1つあるととても便利だと思います。

使い方としてはカシャカシャ連続で何度も握ったり、数秒間グーっと握り続けたり、使う指を変えたり、いくつかのやり方がありますので、1つの握り方だけではなく、いくつかの握り方でトレーニングをしてみてください。

コラム著:カズコーチ
プロ野球選手の動作改善サポート・データ分析・自主トレサポートをメインに、アマチュア選手の個別ZOOMレッスンも行うプロフェッショナルコーチ