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2013年04月02日

球威に直結するテイクバック時の肩甲骨の動き


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強いボールを投げるためには背筋力が重要。これを知る選手は多いと思います。しかし詳しい内容の部分で誤解されている方もいらっしゃるようなので、ここで改めて解説をしていきたいと思います。

強いボールを投げるには背筋力が重要であるということは、恐らく松坂大輔投手が剣道や水泳によって背筋を鍛え、それを野球に活かしたというエピソードから周知が広がって行ったように思います。この話だけを聞くと、背筋を強くすれば球速がアップする、とも思えてしまいます。しかしこの考え方は不正解です。背筋を強化するだけでは、本当の意味で強いボールを投げることはできません。

大切なことは背筋を強化し、それと同時に肩甲骨もしっかりと強化し、使いこなせるということです。それができなければ、背筋を鍛えるだけで球速や球威がアップすることはありません。例え初速は上げられたとしても、終速まで上げることはできません。

背筋力は、投げる動作でも打つ動作でも非常に重要です。例えばホームランバッターとして名高い往年の門田博光選手(567本塁打・歴代3位)は、とにかく背筋力を鍛えることによって飛距離を伸ばしていきました。そして史上最強のエースである金田正一投手(400勝・歴代1位)は、調子の良し悪しを肩甲骨だけで判断できたと言います。つまり一流選手であればあるほど、肩甲骨や背筋を大切に考えているのです。

さて、投手の場合は肩甲骨が最も大きな意味を持ってくるのはテイクバックです。テイクバックとは、ただスローイングアームを二塁方向に残し、そこから反動を得るだけの動作ではありません。テイクバックは、肩甲骨から動作させていくものなのです。テイクバックの最深部では肩甲骨を背骨に引き寄せ、その動作によって最大のテイクバック効果を得ていかなくてはなりません。

もし肩甲骨の動きが浅いと、肩が前に突っ込み気味になった状態から腕を振って行かなければならず、これでは当然上半身の筋肉を使わなければ強いボールを投げることはできません。ですが上半身の筋力に頼った投げ方をしてしまうと、ボールにかけられるスピンは弱くなり、初速と終速の差が大きくなり、打者にとっては打ちやすいボールになってしまいます。

強いボールを安定して投げ続けるためには、テイクバック時、弓を引くようなイメージで肩甲骨を背骨に引き寄せましょう。そしてこの動作を可能とするためにも、しっかりと肩甲骨周りの背筋を鍛え、自由自在に肩甲骨を動かせる能力を身につけてください。股関節や下肢の可動域が広い(柔軟な)選手であっても、肩甲骨の可動域が狭い選手は意外と多いようです。肩甲骨の動作は投手・野手ともに球威に直結しますので、強化するだけではなく、しなやかさもキープできるように体作りをしていってください。



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