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2011年05月10日

アスリートにとっての喫煙リスク


アスリートにとっての喫煙が、パフォーマンスの低下を招くことは現代ではすでに常識とされています。とは言え僕はすべての人に禁煙を勧めるつもりはありません。僕自身、以前はタバコが好きだった時期が数年ありました。ちなみに吸い始めたきっかけは、松田優作さん扮する工藤俊作で、吸っていたのはもちろんキャメル。

さて、こんな書き出しをすればまるで喫煙を勧めているようにも取られてしまうかもしれませんが、しかしそうではありません。ここで話したいのは、あくまでも喫煙が、アスリートにどのようなリスクを与えるかということです。

喫煙をした際の身体へのリスクで、主に考えられるのは血管収縮作用と、ビタミンC欠乏症。

血管が収縮すると血圧が上がります。そして血圧が上がるということは、それだけ心肺機能に負担をかける結果となり、パフォーマンスに対するスタミナはどんどん低下していってしまいます。そしてタバコを吸うことにより、体内には一酸化炭素が充満します。

一酸化炭素は、酸素の200倍以上の結合能力を持つとされています。つまり喫煙を習慣化させてしまうと、体内では酸素は常に1対200という劣勢で一酸化炭素と競合しなければならなくなります。こうなってしまうと体内は常時酸素不足状態となってしまい、いくらロードワークをしてもスタミナは落ちる一方です。

続いてビタミンC欠乏症についてですが、体内でビタミンCが不足すると、まず免疫力が低下し、風邪をひきやすくなります。そしてある研究結果によれば、ビタミンCの欠乏はガンの発生率を高めるともされています。つまり喫煙による発ガンリスクは、煙を吸うことにより肺炎になるという考え方よりも、喫煙により体内ビタミンCが欠乏することによって発ガン率が高められると考えた方が良さそうです。

ちなみにビタミンCは、筋肉の成長にも大きな役割を果たしています。つまり体内でビタミンCが不足してしまうと筋力もどんどん低下してしまうことになります。

プロ野球界は、実はプロスポーツの中では喫煙率がかなり高いとされています。球団によってはベンチ裏に灰皿を設置しているところもあったくらいです。もちろん近年はそういう状態は少しずつ改善されてはいるようですが、しかし未だ主力選手に喫煙者が多いのは事実です。

アスリートにとっての喫煙は、まさに百害あって一利なしです。今後は選手の研修の一環として喫煙のリスクを指導したり、契約書に禁煙を条件にすることなども考えなくてはならないかもしれませんね。


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