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併殺完成数の多さは何を意味しているのか?!
併殺を取った数が多いほど「良い二遊間」だと言われることが多いわけですが、これは数字的には間違った捉え方です。もちろん良い二遊間だから併殺を多く取れることもあるわけですが、しかし一般的には併殺数と二遊間の上手さは比例しません。
単純に投手陣のWHIP数値が悪ければ、ひっきりなしに走者が出塁していることになります。そしてほぼ常時一塁に走者を抱えている状況であれば、数字的には併殺を取れる可能性も高くなります。
ただし、本当に二遊間のレベルが低ければいくら走者がいても併殺を完成させることはできません。つまり併殺を完成させた回数が多いというのは二遊間の上手さを証明することがある一方、投手力の弱さの証でもあるわけです。
本当に上手い二遊間コンビの見つけ方
本当に価値のある併殺というのは、チーム防御率やWHIPの数値が良い状態で増えていく併殺完成数です。つまり投手陣があまり走者を出さない状況で増えていく併殺です。さらに言えばこの状況で併殺完成数を増やしていくためには、投手陣に内野ゴロを打たせる技術が備わっている必要もあります。
少ない併殺機会で確実に併殺打を完成させていく、これこそが本当に求められるべき併殺の完成のさせ方です。
小中学生ではなかなか併殺を完成させることは難しかったりもしますが、高校野球レベルになってくると上述したような理論がより顕著になっていきます。
また、プロ野球でも同じことが言えます。併殺完成数の多い二遊間は、その数値だけで上手いと言われることもありますが、ここで注目すべきはチーム防御率やWHIPです。
チーム防御率やWHIPの数値がリーグトップという状況で併殺完成数が多いのであれば、それは本当に二遊間の上手さを証明していると思います。
プロ野球を見る際も併殺完成数だけに注目するのではなく、ぜひチーム防御率とWHIPと併せて、併殺完成数を観察するようにしてみてください。そうすれば本当に上手い二遊間がどのチームにいるのかを知ることができるはずです。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ