Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
YESなら
こちらのページも必読!
「ヒッチ - hitch」という野球用語を聞いたことがあるでしょうか?一般的にはグリップを上下(主に下がる)させることを指す言葉です。そしてヒッチは、基本的にはマイナス動作となりますので、よほどヒッチしないとタイミングが取れないという打者以外は、ヒッチさせるべきではありません。
野球用語としてヒッチは「停止動作」を表します。例えばテイクバックして耳の高さまで来たグリップを一度真下に下ろし、そこで停止させてから振り出す動作のことです。一般的に辞書に載っているような「グイッと動かす」「結目」という意味ではありませんのでご注意ください。
グリップを上方向にヒッチさせる打者はほとんどいませんので、ここではグリップを下げてしまうヒッチに限定して話を進めたいと思います。このようにヒッチをしてしまうとテイクバックで作り出したエネルギーが下方向に使われてしまうため、ボールを打つ際に効率良くエネルギーを使うことができなくなります。その結果ストレートに力負けしてしまいます。
また、ヒッチをすると悪い形でのアッパースウィングになりやすいんです。悪い形のアッパースウィングとは、上体とバットの関係が90°ではないアッパースウィングのことです。つまり腕とバットだけが下から出ている手打ちのアッパースウィングということです。
ヒッチからのアッパースウィングだと、投球の軌道を下からすくい上げるような打ち方になってしまうため、アウトになる際の打球の質が低下してしまいます。例えばボテボテのゴロだったり、ポップフライだったり。やはりアウトになるにも、質の良い打球でアウトになった方が次につながるものです。ボテボテのキャッチャーゴロでアウトになるよりは、火の出るようなライナーでアウトになった方が相手投手に与える印象も、自分自身の気の持ち方も変わってきます。
別当薫選手など、ヒッチしていた名選手もいるわけですが、基本的にはヒッチはすべきではありません。テイクバックでトップを作ったら、そこから投球の軌道に向けて、バットそのものの重さを使いながらバットを振り下ろしていくのが基本的には一番良い打ち方となります。
なおヒッチしているか否かは、映像で打撃動作をチェックしても非常にわかりにくい場合が多いんです。例えばグリップが下がっていなかったとしても、動作的にヒッチしている場合もあります。この見極めは非常に難しいところでもありますので、コーチがしっかりと選手を観察してあげることが重要になってきます。
ヒッチしていた打者がヒッチしなくなるだけでも、打球の質がガラリと変わることも少なくありません。ですが山なりのボールを打つことによって、知らないうちにヒッチする癖がついてしまう選手も意外と多いんです。特に大人のコーチが小学生打者のバッティングピッチャーを務める際は要注意です。
みなさんはヒッチしない良い打撃動作を取れていますか?もしヒッチしているようであれば、ぜひこの機会に動作改善を目指してみてください。Littlerockheartの
スラッガー養成コースがオススメです。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ